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同じ問題でも社会性を加えるとときやすくなる

2017-12-29 | 認知心理学
「同じ問題でも社会性を加えるとときやすくなる」

問1 「20歳未満は禁酒」というルールが守られているかを調べるには、次のどれをチェックすれば「論理的に」十分か。
(1)20歳未満は禁酒しているか
(2)20歳以上は飲酒しているか
(3)禁酒している人は、20歳未満か
(4)飲酒している人は、20歳以上か

問2 4枚カードがある。「母音のカードの裏は偶数」という規則が成り立っているかどうかを調べるとすれば、どのカードをめくるって調べれば「論理的に」十分か。

A D 4 7  

「解説」
 実は、問1と問2とは、論理的には同じ構造の問題である。問1は、(1)と(4)をチェックするが正解。問2は、「A」と「7」をめくるのが正解。
 問1の正解は大学生でも10%以下だが、問2のように言い直すだけで、正解がぐーんと高くなる。
 真実を求める思考においてさえも、それを解く場(社会/状況)が異なると解けたり解けなかったりするところに注意してほしい。
 社会的な状況を想定すると、そこには、思考のヒントが潤沢にあることを示唆している。思考の領域固有性と呼ばれる。転じて、企業組織の中に暗黙に組み込まれていて、社員が無意識の内に使っているさまざまな思考のヒントを企業固有性と呼び、その大切さが指摘されている。

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