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サービス心

2019-10-03 | ポジティブ心理学
サービス心

●サービス心ってどんなもの
 日本の「おおもてなし」が今、海外から注目されているのだそうです。
 たまに行くーー本当はもっと行きたいがお金がないーー、一流ホテルや料亭でのおもてなしには、感心させられますし、実に心地よく過ごせます。
 一方、最近ひどく増えたと思いますが、レストランなどでの外国人のウエータや店員のサービスにはかなり違和感を覚えます。それほど、「おもてなし」に我々日本人が慣れきっているのだと思います。
 こうした無形の(ソフトな)技術も、今や輸出される時代になったようです。
 さて、その「おもてなし」、もっと広く、サービス心。どんなものなのでしょうか。
 まず、基本は、徹底した相手(お客さま)の気持ち優先だと思います。時には、どんな無理難題も親身になって受け止められなければなりません。
 その上で、それを表現できるコミュニケーション力。言葉はもとより顔、からだで表現できるスキルがなければなりません。
 さて、そんなサービス心とスキルをあなたは持っているでしょうか。あるいは、持つ必要があるのでしょうか。
 あります。それも、まったくサービスに無縁の仕事をしている人々にも、自分の心を元気にするだけでなく、周りの人々も元気にするために、スキルのほうはともかくとして、せめてサービス心くらいは持ったほうがよいとのおすすめです。

●自分と周りを元気にするサービス心の活用のコツ
1)いつもいつもサービスは疲れる
 サービス業に従事している人々を襲う病の一つに燃え尽き症候群があります。あまりに相手の気持ちにばかり配慮して自分の感情を抑えこんでしまった長年の心労が引き起こすものです。
 サービスは、あくまでサービス。所詮、あってもなくとも本質はかわらないくらいの気持ちがあって良いと思います。できる範囲でできるときにやればよいのです。無理は禁物です。

2)気持ちが落ち込んでいるようなときに、あえてサービスしてみる
 気持ちが落ち込んでしまったようなとき、ずるいようですが、自分の気持ちを立て直すために、サービス心を発揮することもありです。これで、サービスを受けた人の喜んでくれれば、それが自分に返ってきてうれしくなります。
 会社で何かあったようなとき、一杯飲んでうさをはらすのもありですが、そんな時こそ、早く帰宅して家族サービスをするのです。

3)自分ボランティアのレパートリーを増やす
 サービスの組織化されたものがボランティアです。
ボランティアの多くは、仲間と一緒に一定の手続きに従ってやります。となると結構、面倒です。それはそれでありですが、もう一つの自分なりのボランティアも大小とりまぜていくつか用意しておくと良いかと思います。
無償の善意の実行です。これは仲間不要です。でも、誰かのためになっている感覚は、真正の元気につながります。

4)これが自分のサービスというものを一つ用意する
前項と矛盾しますが、何か自分のお得意のサービス、あなたならではのサービスを一つ持っていると言いと思います。おいしいお茶をいれてあげるとか、宴席で喝采を浴びる瞬間芸とかです。
何のサービスをしようかと考える手間隙を省くためです。


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