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うれしいときは難しく考えない 」10年前の今日の記事

2019-07-04 | ポジティブ心理学

うれしいときは難しく考えない  

温かい知の現象でおもしろいことはいろいろあるが、その一つ。  うれしい、楽しいなどポジティブな感情状態では、あまり細かいことまで考えずに、大雑把に考え、反対に、悲しい、不安などネガティブな感情状態では、かなり深く細部まで思いをめぐらすらしい。  

「成功体験に溺れているとだめ」「勝って兜の緒を締めよ」も、この知見からすると、納得のいく戒めである。  

また、慰め言葉の常套句に、「深刻に考えないほうがよい」とか「気晴らしでもしたら」があるが、これも、ありもしないことにまで思いをめぐらしてしまってますます落ち込んでしまうのを防ぐためには有効である。

2つの言葉で感謝心を表明する」10年前の今日の記事

2019-07-01 | ポジティブ心理学
2つの言葉で感謝心を表明する「ほンわかあ1日10回運動」

「ありがとう」
  感謝の気持ちの表明
「助かった」「おかげさまで」
  相手の行為へのポジティブな評価の表明が、
  相手の有能感を高める

幸福感 「幸せだと思い込むことが幸せなること」

2019-06-30 | ポジティブ心理学

幸福感
「幸せだと思い込むことが幸せなること」(第10回)

● 幸福感をもたらすもの
いきなりですが、「今、あなたは幸福ですか。非常に不幸を1、非常に
幸福を5として、5段階で答えてください」と言われたら、あなたはどう答えますか。
 自分なら、「4くらい(まー幸せなほうだと思う)」と答えます。
 幸福感についてのこうした判断をもたらす背景にある感情は、
「楽しい、明るい、リラックス、前向き、楽観、元気」
といった言葉で表現できる、ポジティブな感情だと思います。
 こうしたポジティブな感情は、どこから生まれてくるのでしょうか。
 一つは、心の中からです。「幸福(感)は心の持ち方次第」です。
 もう一つは、外からです。「幸せをもたらす自分の周りの環境」ですね。
あえて2つにわけてみたのは、劣悪な環境におかれてもなお幸福と感じるようなケース、あるいは逆に、どれほど恵まれているかのように見えても幸福感が低いケースがいくらでもあるからです。(なお、最近、国力をGDP(経済指標)だけではなく、幸福度(人権や教育などの指標)も加えるべきとの議論や試みがあります。)
ここでは、どのような心の持ち方をすれば、幸福感を高めることができるかを考えてみたいと思います。
 
●幸福感を高める心の持ち方
①性格を変える
「明朗、外向的、活動的、楽観的、感情安定、受容的、寛容」
といったような言葉で表現できる、いわば、ポジティブな性格に変えていくのです。性格を変えると考えるときつくみえますが、性格を反映する日常的な人前での「振る舞い」を変えると考えれば、できないことではありません。
人と一緒にするスポーツが、こうした振舞いの習慣づくりに効果的です。
②考え方のくせ(思考習慣)を変える
思考は、自分の意志的なコントロールができますので、それほど難しいことではありません。
 たとえば、友達を飲みに誘った。でも断わられた。そのとき、あなたは、どのように考えますか。どのような気持ちになりますか。
「せっかく誘ってやったのにことわるなんて」と思えば、気持ちは攻撃的になり幸福感とはほど遠いものになります。
でも、「何か都合があったのだろう」と考えれば、気持ち穏やか、さらに「ではまた、都合のよさそうなときに誘ってみよう」と考えられるなら、ポジティブ感情を抱くことができます。
あるいは、こんな言い換えも効果的です。
「この仕事、面倒だなー」――>「この仕事、難しいそうだが、おもしろそうだ」
「もうこれしかない」――>「まだ、これだけ残っている」
「神経質」--→「あれこれ気遣いができる」
「頭は良くない」――>「でも、性格は良い」
③目標を持って生きる
目標を持って前向きに生きている人は、幸福感が高くなります。目標に少しずつ近づくことがわかれば、そして結果として目標に到達できれば、自分にご褒美をとなり、幸福感は最高レベルに達します。
「身の丈にあった」目標を、長期、中期、短期と整合性のあるように設定することです。そして、節目、節目で、目標設定とその内容をそれで良いのかどうかを点検しながら、それに近づく努力をしているか、していれば自分をほめながら、さらなる努力をすることになります。そこで、それなりの幸福感を味わえることになります。

 


表現力アップまとめ

2019-06-29 | ポジティブ心理学
表現力アップまとめ


●対面から遠隔へ
 音声を媒体にしたコミュニケーションは、文字を媒体にしたものと比べると、使いやすいのですが、それだけに信頼性は低くてすぐ誤ります。ただ、誤ってもすぐに訂正できますので、便利です。
 この便利さが、図に示すような音声コミュニケーションの多彩な形態を生み出してきました。ちなみに、この多彩さは、対面から遠隔へと移動しつつあるのが、高度情報化社会の特徴の一つです。その問題点、とりわけ子どものコミュニケーション・スキルの劣化については、これまで随所で指摘してきました。

●知識をスキルに
 その時、その場で発生するのが、音声コミュニケーションの特徴です。相手から発信される情報を瞬時に処理して、自分の思いをこれまた瞬時に言葉として表現する必要があります。この一連の過程は、ほとんど無意識に自動的に行われます。。
 したがって、いくらこうした本を一生懸命に読んで知識を蓄えても、いざという時に使えないのではないかと疑問を持たれるかもしれません。
 知識を蓄えるだけなら、確かにその通りです。知識を力に変えるためには、もう一つ、努力が必要になります。それは、知識を意識して使ってみることです。このスキルを使ってみようと意識して使い、その使い方の巧拙を自己評価してみることです。そして、それを反復して試みていると、やがて意識せずとも自然にそれができるようになってきます。こうなったら、知識が力になったことになります。これを知識の手続化と呼びます。
コミュニケーション・スキルに限りません。いかなるスキルの習得も、こうした手順を踏みます。これをしないと、多くの知識は宝の持ち腐れになってしまいます。

●コミュニケーションは相互作用
 これは、とりわけ子どもの方に言いたいことなのですが、コミュニケーションは、相互作用の賜物だという認識を持つ必要があります。
社会心理学のおもしろい実験を一つ紹介してみます。
教室で、先生が講義を始めます。サクラとなっている学生は、先生の話を熱心に聴いているふりをします。先生は、熱弁をふるいます。途中から、サクラの学生は、不熱心な聴講態度になります。そうすると、先生のほうも、次第に熱意のない講義になっていきます。
  この実験は、コミュニケーションが相互作用の賜物であることを如実に示しています。対面コミュニケーションでも、まったく同じようなことが発生しているのは言うまでもありません。
 このことをお互いが認識していれば、コミュニケーションの場は、良質なものになるはずです。しかし、相手が子どもではそうもいきません。そこで、聴き方力が試されることになります。子どもから話を引き出す力ですね。これがうまくいくと、子どもとのコミュニケーション場が活き活きとしたものになるはずです。
 そして、その相互作用のベースが子どもへの愛だと思います。
 歯の浮いたような表現になりますが、愛さえあればすべて解決とはいきませんが、それなくしては、いかなるスキルも砂上の楼閣です。

●音声言語は知と情の合成物
 音声言語には知的な面と情的な面とがあります。人の名前を呼ぶ時でも、そこにいくらでも情を込めることができます。短く強く呼べば、それは叱責になりますし、ゆったりと呼べば、それは親しみになります。
 情的な面は、もっぱらパラ言語(抑揚やポーズなど)が担います。知的な面は、ある程度は、意識的にコントロールできますが、パラ言語は気持ちを無意識のうちに反映したものになります。それも前述したような訓練によって、スキルアップできますが、基本はポジティブな気持ちだと思います。明るく、元気に、相手にぜひこのことを伝えたいとの気持ちだと思います。この気持ちさえあれば、すべて解決と言いたいところですが、やはり「何をいかに話すか」という知的な面も必要です。

●TPOに応じて
 昔、ラジオ番組に出演したことがあります。アナウンサーと2人で、時間について語る軽い番組です。プロデューサーは、気楽に本番で思い付いたことを語ってくださいとは言うものの、そんな芸当はできないだろうなーと思いつつスタジオに入りました。対談が進行するうちに、次第に緊張もとれたのだと思いますが、台本とは違った話がどんどん出来るようになりました。
 コミュニケーションとはまさに相互作用なり、そして、TPO(Time,Place,Occasion)なりを体験しました。
 音声コミュニケーションは、準備万端でもその筋書き通りにはなりません。その時、その場の雰囲気があります。それに思いをはせて準備することも大切ですが、それでも思いとは違ったものがコミュニケーションの現場にはあります。自分の経験でもこんなことがありました。
・聴衆の数が100名くらいと言われたが、行ってみたら20名だった。
・あらかじめ送付しておいたパワーポイントが使えない会場なのに、そのことが現場にいくまでわからなかった。
 それでもなんとか切り抜けました。TPOに応じたコミュニケーションができるようになれば、一人前ということでしょうか。

●あたなたのコミュニケーション力をチェックしてみよう
 コミュニケーション力の要素技術や基本的な観点を取り上げてみました。2-1)文章表現力アップ以外はいずれも、もっぱら子どもとの対面でのコミュニケーションを想定してみました。前半はもっぱら音声言語を使ったコミュニケーション(話し方、聴き方、説得)、後半は、非言語的コミュニケーション(見た目、視線、ジェスチャー)について考えてみました。
 何度も述べたことですが、これら6つのテーマはコミュニケーションの現場では一体です。いずれかが欠ければ、十全なコミュニケーションにはなりません。
 みのもんた氏のようなコミュニケーションの達人をよく観察してみてください。あるいは、身の回りにも、うまいコミュニケーションをするなーと感心させられる先生方もたくさんいるはずです。
 いずれも、ここで取り上げた6つの要素が見事に調和したコミュニケーションをごく自然に実行しているのがおわかりいただけると思います。そうした方々から盗めるものはどんどん盗んでいただき、自らのスキルとして定着させていただきたいと思います。
 さて、最後の最後です。
あなたのコミュニケーション力をチェックするリストを挙げておきます。やや長いチェックリストですが、「サーティファイ日本語コミュニケーション能力認定試験」のテキスト((株)ウイネット「コミュニケーション技法」)から掲載許可をえたものです。そんなものを手がかりに、コミュニケーション・スキルを磨いてください。

コミュニケーション力チェックリスト
1. 自分からいつも明るくあいさつしている
2. 苦手な人でも、何とか笑顔で話しかけられる
3. 見知らぬ人にも気軽に声がかけられる
4. 人と会って話をするのが好きである
5. 話題を提供して相手やグループをリードするのがうまい

6. 相手の意見に反対するときは、遠慮なく言える
7. 自分の考えや意見は誰であってもきちんと伝えようとしている
8. わからないことはすすんで質問する
9. 物事に対して、前向き、肯定的に考えることができる
10. 話す前に内容を整理して、組み立ててから話をしている

11. 話の目的を、いつも頭に入れてから話すようにしている
12. あなたの話し方はわかりやすいと周りからよく言われる
13. 自分の考えを誰に対しても粘り強く説得できる
14. どうしても伝えたいことは必ず最後に念を押している
15. 相手に応じた言葉遣い、敬語、適切な表現ができる

16. 相手をよく見て、反応を確かめながら話すようにしている
17. 座が白けたとき、自分から盛り上げようとしている
18. 突然指名されても、話ができる
19. 反対意見でもカッとせずに、まずは受け入れられる
20. 外見、先入観で人を判断しない

21. なるべく相手の立場に立って物事を考えるようにしている
22. 思ったこと、感じたことは素直に表現できる
23. 相手の良いところに気づき、素直に口に出してほめられる
24. 自分が間違っているとわかったら、素直に謝ることができる
25. 相手の態度や表情、口調に配慮して話を聞いている

26. 相手と喜びや悲しみを共にしようと思う
27. 話すだけ、聞くだけでなくバランス良く会話している
28. とっさのときでも話せる持ちネタをいくつかもっている
29. 世の中の移り変わり、流行には敏感だ
30. 新聞やニュースから、世の中の動きを常に情報収集している




元気づけ習慣

2019-06-17 | ポジティブ心理学
元気づけ習慣
――「何事も習慣にしてしまえばこっちのもの」

●何事も習慣になってしまえばこちらのもの
 よくよく考えてみると、私たちは、日常生活でも仕事でも、またからだの世界にも心の世界にも、実に多くの習慣を身につけています。
いずれの習慣も、ひとたび習慣になってしまうと、それが習慣であることを意識しません。かなり大変そうに見えることでも、無意識になんの努力感もなくできてしまいます。このおかげで、私たち人間は、日々新しいことに努力を傾注することができます。
心の元気づくりも、こうした習慣にしてしまえれば、これほど効果的なことはありません。

●元気づけのための心の習慣を作るコツ
①からだを活用する
 「心身一如」です。心を直接コントロールして元気を出すのは難しいところがありますが、からだを経由して心を元気にすることは簡単です。からだを動かしさえすればよいからです。それをすると心が元気になってくるからだの動きを、必ず、毎日、同じ状況で同じ時間にすることです。私の場合はウオーキングです。

②元気になれる「もの」「状況」を決めておく
 これなら元気になれる、というものを、そうですねー、3つくらい用意できれば良いですね。たとえば、TX喫茶店でブルマンコーヒーを飲みながら週刊誌を読む、というように。それが引き金になって心が元気になるからです。

③日記、メモをつける
言葉の力を借りる習慣も有効です。元気づけのための具体的な心の習慣を作るきっかけになるからです。そのための一つのおすすめは、ポジティブ日記(手帳)です。心が元気になった時のことを振り返って言葉として記録しておくのです。
さらに、心の琴線に触れた元気づけ言説にあったら、それを記録しておくのもいいですね。ときどき、それらを見ることができるように、手帳を活用することもありです。


ユーモア」10年前の今日の記事

2019-06-14 | ポジティブ心理学
ユーモアをTPOに応じて発するのは大変な力量がいる
まずは、語彙が豊富でないとだめ
気持ちゆとりがないとだめ
そして、相手より心理的に上という意識がないとだめ
さらに、
知的であること
触発的であること

ユーモア
それは、知的格闘技なのだ

挨拶返し百態「ほンわかあ1日10回運動」

2019-06-07 | ポジティブ心理学
幅2mくらいの一本道で、向かいからくる人にあいさつしてみる。
相手の反応は、5通り。

①道からはずれる(逃げる?) 
  女性に多いかな?
②無視
  圧倒的に男性が多い

③しかたなく小声で挨拶返し
  女性に多い
④頭をさげて元気な声で挨拶返し。
⑤先方が先にあいさつしてくる

ほめ言葉「ほめ上手は誰からも好かれる」ほンわかあ一日10回運動

2019-06-01 | ポジティブ心理学
ほめ言葉「ほめ上手は誰からも好かれる」

●あめとむち
 人を手っ取り早く動かすには、あめ(賞)とむち(罰)を使います。
信賞必罰という言葉があるくらい、賞罰は、人を動かす手段としては、非常に有効です。  
あなたの毎日を考えてみてください。いかに、賞罰の仕掛けがあちこちに、しかも巧みに用意されているかを発見してびっくりするはずです。
たとえば、
・ 一月働いたら月給がもらえる
・ 業績を上げたら昇進
・ 失敗したら叱られた
いくらでも挙げることができるはずです。何が賞で何が罰か、おわかりですね。そしてまた、それがどのように次のやる気の程度に影響してくるかも、おわかりですね。
私たちは人間ですから、動物とは違って、賞罰に言葉も使うことができます。
ほめ言葉と叱責言葉が使われます。これが、あまりに有効なので、つい動物にも使ってしまうくらいです。
 さて、そのほめ言葉。どうしてそれほど有効なのでしょうか。どう使えばよいのでしょうか。
 その前に、あまりに有名なのでご存知かと思いますが、山本五十六連合艦隊司令長官1節を紹介しておきます。
 「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」
 さらに、
「せじ食わぬ馬鹿はおらん」
なんてものあるそうです。

● 言葉の働きは多彩
さらに、本題に入る前に、もう一つ。言葉の4つの働きを確認しておきます。
言葉には大きく、認識の道具としての役割と、コミュニケーションの道具としての役割
があることを確認しておきます。
認識の道具としての言葉にも、自分の外の世界を知るためのものと、自分の心や振る舞い
を知るためのものとがあります。
 外の世界を知るための道具としての言葉とは、たとえば、初めて行った外国旅行。第一日目に、その日、目にした事柄を日記に書くことを考えてみてください。
たいていのことは言葉で表現できるはずです。
それがその世界を知ることに他ならないのですが、しかし、よくよく考えると、言葉にならない世界も見聞したはずです。ほとんどの場合は、言葉にならない世界は無視されたまま(認識されないまま)にされてしまっていることにも気が付くはずです。
言葉が認識の道具として使われるというのは、こういうことです。言葉がないと見える世界も見えなくなってしまうこともあることは知っておいていいことです。 
このことは、自分の心や振る舞いを知るための道具としての言葉でも同じです。
 心や振る舞いの複雑かつ微妙な動きのすべてをあなたは言葉で表現できるでしょうか。
たとえば、青年期まっただ中くらいの年頃になると、表現できない心や行動の世界が急速に拡大します。そのもやもや、不愉快さが青年期特有の心や振る舞いの混乱をもたらします。
もうひとつ、コミュニケーションの道具としての言葉の役割については、項をあらためて考えてみます。

● ほめ言葉が威力を発揮するのはなぜ
 コミュニケーションを、何をねらってコミュニケーションするのか、という観点から分けてみると、次の3つになります。
①カウンセリング場面でのそれのように、気持ちに対して働きかけるもの、
②説明場面でのそれのように、頭の中の知識に対して働きかけるもの、
③指示場面でのそれのように、相手の振る舞いに対して働きかけるもの
 ほめ言葉が威力を発揮するのは、言うまでもなく、この中で、気持ちと振る舞いに対して働きかけるコミュニケーションの場合です。
 どうしてこうした場合に、ほめ言葉は威力を発揮するのでしょうか。
これに適切に答えるのは、なかなか難しいのですが、こんな説明ではどうでしょうか。
たとえば、営業の成果を上司に報告したとします。
上司から「すばらしい」「よくやった」「さすが」などなどほめ言葉があなたに投げかけられとき、そのときその場にあるもの、あるいは心の動き、状態を考えみてください。
上司がいます。
上司の笑顔があります。
営業の成果があります。
ほめられてうれしいあなたの気持ちもあります。
周囲の仲間の賞賛の笑顔もあります。
ほめ言葉がこうした多彩な場と結びついているはずです。こうした結びつきをこれまでたくさん経験してきているはずです。これが、ほめ言葉の学習になります。
ほめ言葉の意味がわかるのは、そして、ほめ言葉が、うれしい気持ち、心の元気と結びついて威力を発揮するのは、こうした学習の賜物なのです。
 ほめ言葉の威力が発揮されるのは、当然、過去にこうした学習をどれだけしているかにかかってきます。
不幸にして、こうした学習をする機会のなかった人、少なかった人には、ほめ言葉の威力はあまりないことになります。
ほめられ体験なしで育った人はほめられてもその威力はあまり感じないことになってしまいます。
なお、乳幼児期の親からのほめられ体験の効果は、これ以外にも、主体性や思いやりなど社会適応力の高い子に育つことも最近の筑波大学教授・安梅勅江氏の大規模な調査でわかっています。

● ほめ言葉のさまざま
 今、手元に、本間正人ら著の「すぐに使える! ほめ言葉ハンドブック」(PHP)という本があります。その末尾には、ほめ言葉の一覧が次のような3つのカテゴリー別に6ページにわたって360個ほど挙げられています。
・見た目、外見をほめる言葉 例「愛想がいいね」「挨拶がハキハキしているね」
・内面、性格をほめる言葉 例「アクティブだね」「アグレッシブだね」
・能力、成果をほめる言葉 例「アイディアが豊富だね」「相手の立場にたてる人だね
その豊富さ、多彩さには驚かされます。これほどの語彙を身につけないと、ほめ上手になれないのかと自信を失ってしまうほどです。
 でも、心配はいりません。ほとんどの語彙は、すでにあなたの頭の中にあるものばかりだからです。ただ、それがタイミングよく使えないだけだからです。
 なお、蛇足になりますが、一つだけ付け加えておきたいことがあります。 
それは、ほめ言葉には、ポジティブな評価を伝える役割と同時にポジティブ感情を伝染させる役割もあるということです。
  「――がすばらしい」「―――は良いことだ」「―――は美しい」「――が上手」「よくがんばった」「うまい」などなどのほめ言葉を分析してみてください。
 一生懸命にやっている、あるいはやり終えたことに対するポジティブな評価がそこにありますね。それに加えて、その結果として、ほめた人のポジティブな気持ちがほめれた人にも伝わって(伝染して)共に、良好な関係が作り出せます。
 
● 効果的なほめ言葉の使い方
① ほめるタイミングが大事
一番大事なことは、ほめ言葉をどんな場でどんなタイミングで発するかです。
これは、自分の過去のほめられ体験を思い出しながら、さらなる体験を積み重ねていくしかありません。でもこの経験の積み重ねは、それほど難しいことではありません。
 なぜなら、ほめ言葉の効果は、その言葉を発したとたん、相手が反応してきますから、効果のほどを実感できますし、伝染して自分もうれしい気持ちになりますから、学習も気持ちよくできるからです。
 それでも、いくつか、ほめる場とタイミングについておすすめをしておきます。
 まず、場ですが、皆のいるところでほめることです。これは、ほめられた人の自尊心を一層高めることになりますし、周りの人への模範を示すことになります。
 なお、叱るときも、人々がいるところでやれば、そんなことはいけないのだということを周りにも同時に知らせる効果はありますが、叱られている人に自尊心へのダメージが大きいので慎重にしたいものです。
 ほめるタイミングは、その時その場で、が原則です。とりわけ、新人、若い人など学びの途中の人々には、この原則は極めて大事です。なぜなら、ほめられたその場で経験したことが強化されるからです。そうした一つ一つの積み重ねで成長していくからです。
 もっとも、この原則は、叱責のタイミングについても言えます。

②ほめ言葉を言葉単独で無雑作に使わない
言葉ですから、いくらでも使うことができますが、場とタイミング、とりわけ相手や自分の気持ちを無視してしまうと、空虚なものになってしまいます。相手の心をまったく動かすことのできないほめ言葉ほどむなしいものはありません。
 gooニュース(2013年2月14日)に、異性からほめられて素直に喜べない言葉の調査結果(社会人608人対象)が紹介されていましたので、参考までに。
1位 いい人だね 27%
2位 個性的だね 20%
3位 今日はキレイ(かっこいい)だね 18%
4位 健康的だね 12%
5位 いいパパ・ママになれそう 9%

③いつもいつもほめ言葉はだめ
 子育ての場で言われているのが、「7つほめて、3つ叱る」です。
3つ叱るからこそ7つのほめ言葉が対比的に効果を持つことになります。
 ほめ言葉には、前に述べたように、評価が含まれています。
いつもほめ言葉ばかりだと、その言葉の信ぴょう性が疑われてしまうということもあります。「本当にほめてくれているの?」となってしまっては、効果も半減してしまいます。
「3つ叱る」中に、まっとうな評価をした上でのほめ言葉なのだ、という暗黙のメッセージがあります。
 さらに、「7つほめて、3つ叱る」にこめられている大事なことがあります。
 それは、叱られ耐性、つまり叱られても大丈夫という心の強さにかかわることです。
 最近の若者の特徴の一つとして、「叱るとすぐにめげてしまう」ということが挙げられます。
ほめて育てることの良さはもちろん言うまでもないのですが、同時に、3つくらいの真剣な叱責によって育つ心の仕掛けが貧弱になってしまったようです。
 このことは、またほめすぎの危険性をも暗示しています。
 ほめられると舞い上がってしまいます。心をきちんと働かせて事態を認識するよりも、舞い上がった気持ちのほうに気をとられてしまいます。こいうことが続くと、どうでしょうか。
厳しさが欠けた甘い人間になってしまいます。
 話のバランスをとるために、老婆心から追加しておきました。

④ほめ言葉よりもほめる心が大事
これは、対人関係で言うなら、相手の言動や特性のポジティブな面のほうにバイアスをかけてみるということです。
・勉強ができなくとも人柄が良い
・口下手だが、言う内容は凄い
あるいは、ちょっと難しいところもありますが、現実のもろもろを一見するとネガティブではあっても、それをあえてポジティブにみてみるということでもあります。
・あと5分しかないではなく、まだ5分ある
・これしかないではなく、これがまだあった

⑤ほめ言葉のシャワーを浴びせよう
 最後に、今日の朝日新聞の夕刊(2010年3月13日づけ)で、小学校教諭・菊池省三先生のこんな試みが紹介されていました。
 1人の子どもを教室の前にたたせて、級友がその子を次々とほめるのだそうです。あまり仲のよくない友達もほめることで多面的な人間観を持たせることもできるし、クラスの絆も深まるようです。
 会社などの朝礼でも活用すると効果がありそうですね。
 ついでにもう一つ。ほめ上手になるための検定試験、称して「ほめ達」も紹介しておきます。短所を長所に言い換える、失敗をプラスに考えるなどができるかどうかが試されるようです。
 関連して?、ほめられサロンというサイトhttp://homeraresalon.com/ を紹介しておきます。
アクセスした人を徹底的にほめてくれます。ただし、こちらのほうは、まったくあなたは関係のないほめ言葉ばかりです。それでも、ほめ言葉の語彙を増やすには少しは役立ちますし、不思議にそれでも心がちょっぴり元気になります。

 
ポジティブ心理術トレーニング@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

どちらかと言うと、あなたが敬遠したくなる、あるいは嫌いな人を一人、思い浮かべください。そして、「でも、こういう好いところはある」という点を3つ列挙してみてください。





ポジティブキーワード

2019-05-30 | ポジティブ心理学

第一部  気持ちを元気にする(ポジティブ感情に溢れる。未来志向になる。生き生きしている。)   
・ 幸福感
・ 楽観
・ 使命感
・ ポジティブ感情

第2部 頭を元気にする(ふつふつと思いが湧いてくる。どんどん答が思いつく。時間を忘れる。どんどんうまくなる)          
・ 連想
・ 判断保留
・ 改善マインド  
・ ポジティブ認知

第2部 周囲を元気にする(お互いにポジティブ感情になる。話がはずむ。また会いたくなる。)
・ 会話
・ 寛容
・   ユーモア
・ ポジティブコミュニケーション


連想「活発な連想こそ、頭の元気の源」(第12回)

2019-05-16 | ポジティブ心理学


連想「活発な連想こそ、頭の元気の源」(第12回)

●連想の功罪
何かしようとすると、それを邪魔するかのように、あれこれと思いが浮かんできてしまう。できれば、一つのことに集中したい。これが連想です。
 くだらない連想は浮かんできてほしくないのですが、頭の元気という点では、頭がとにもかくにも活動しているわけですから、こうしたしょうもないようにみえる連想でも良しとしなければなりません。どういう良いことがあるかをあげておきます。
① 連想は、見方を豊かにしてくれる
 目の前になんの変哲もない花があったとします。花の名前からその種類、その名前の由来、さらには、食べられるかどうかまで、すらすらとさまざまな言葉が出てくるはずです。それこそ豊富な関連知識(語彙)から発する連想のたまものです。
 このように、豊富な知識を使って現実世界の認識を豊かなものにするのが連想の大事な役割の一つなのです。
② 連想は、発想を豊かにしてくれる
さらに、連想は、頭の中でのあれこれの思いの展開でも貴重な役割を果たしています。
 今ここで、連想についての話を書いています。こうして書き上げられた文章は、いかにも理路整然としていますが、ここに至るまでには、連想につぐ連想の連続です。連想が働かなければ、発想(内容)はひどく陳腐なものにとどまってしまいます。
③連想は、心を解放してくれる
 連想には制約がありません。この自由が、普段はあれこれ制約のある心を解き放ってくれます。普通ならとても連想できないことも大丈夫。連想のリラックス効果です。

●頭を元気にする連想のコツ
①頭の中の知識を増やすこと
知識なきところに連想はありません。仕込んだ知識は、連想の種になります。したがって、知識を仕込むことが、豊かな連想を生み出す源になります。
ただ、連想は、頭の中で起こる現象ですが、連想のきっかけは外にもあります。
仲間や先生とのちょっとした一言が連想を触発するかもしれません。あるいは、ちょっとした光景、本屋の店先のポップ広告、ありふれた街角の光景などなど、あなたの外にも、豊富かつ多彩な連想触発物があります。これを活用することも大事です。
②問題意識、情報のアンテナを張り巡らしておくこと
もっともそれらが連想を触発するためには、その素材となる知識がいつでも使えるような状態になっている(活性化した状態になっている)必要があります
 問題意識、情報のアンテナを頭の中に抱えていれば、それに関係する知識が絶えず活性化していて、ほんのちょっとしたきっかけで連想が起こることになります。そして、それが新しい発想にもつながります。
③連想を外に出すこと
 連想は頭の中で起こります。どんどん自律的に展開されます。
 頭の元気づけという点では、それはそれで成り行きに任せておくことも、あってよいのですが、思考の素材として使いたいときには、せっかくの連想内容がどんどん忘れられてしまいます。もったいないですね。そこで、連想したことを書き出しておくのです。
 メモでも結構です。できれば、ポストイット(付箋紙)を持ち歩いて、書き留めておくと後々整理が楽です。連想は時と場所を選びませんから。






テレビ「心を元気にする玉手箱」(第12回)

2019-05-12 | ポジティブ心理学


テレビ「心を元気にする玉手箱」

●テレビの計り知れない影響
 日本でのテレビの初放映は、1953年です。
半世紀を経て、ラジオと映画と無線通信を一緒にしたようなメディアがほとんどすべての家庭に入ったのです。表面的な影響だけでも大変なものがあります。ましてや、人々の心に及ぼした影響ははかりしれないものがあったはずですが、あまりに日常化してしまい、もはや判然としなくなってしまったようなところがありますが、端的には、次の2つだと思います。
①仮想世界を充実させた
量的にも質的にもその充実ぶりは驚くほどです。いながらにして宇宙旅行ができるのです。
②情報空間を拡大させた
 全世界と情報的に瞬時につながるのです。欲しい情報はいながらにして簡単に入手できるようになったのです。

●テレビとはさみは使いよう
 テレビの使い方はどんどんこれからも多彩になってくると思います。となると、「馬鹿とはさみは使いよう」と言いますが、テレビもまさに使い方が大事になります。とりわけ、子どものいる家庭でのテレビの使い方は、大事だと思います。
ここでは、心の元気との関係に限定した話になります。
うまく使えば、心元気に、心豊かにできますが、下手に使えば、現実から逃避し、心が疲弊するだけになります。

●心を元気にするテレビの活用のコツ
①元気をなくした時はともかくテレビをつける
心へ向きすぎる注意は自分でコントロールできている限りは問題ありませんが、というより、内省マインドの活性化ができますから、望ましいことになります。
問題は、心が落ち込んでしまった時に、注意が統制できなくなってしまう時です。注意が心に向きすぎてしまうことです。ネガティブ・スパイラルへと落ち込んでしまいます。
そんな時、手軽な助けとなるのが、テレビです。ただつけておくだけでも、さまざまな注意をひきつける仕掛けがありますので、注意をそれに向けさせてくれます。内向きの注意を外へ向けることで、どツボにはまり込むのを防いでくれます。
時には、ドラマの世界に没入することで、一時的にですが、心の不安やストレスから解放されます。
言うまでもないことですが、注意を仕事や勉強などに集中したい時のテレビは厳禁です。目で同時に2つを追うことはできません。せいぜい、ラジオかCDのバックグラウンド音楽くらいになります。
②視聴番組を習慣化する
 大好きなタレントの出る番組、あるいは、ストリーが大好きな番組などで連続ものをいくつか見ることを習慣にしておくのも、心を元気にするにはおすすめです。
 大好き番組の「習慣化」は、生活の区切りと気持ちの張りを造る習慣につながるからです。今日は、夜は「xxx」があるから、早めに仕事を切り上げて、となります。そして、その時間が近づくとわくわくしてきます。
 内容は必ずしもポジティブなものに限定する必要はありません。登場人物と一体になってわくわくどきどきを楽しめばよいのです。
 
 



祭り「祭りは参加することに意義あり」(第11回)

2019-05-11 | ポジティブ心理学
祭り「祭りは参加することに意義あり」(第1100の言葉」宝島社より回)

●阿波踊りは楽しかった。
 はじめて給料をいただいたのが徳島大学でした。はじめて結婚したのも徳島でした。というわけで、徳島は、自分にとって第2の故郷です。
その徳島での生活をはじめて、2年目でした。誘われて、はじめて阿波踊りの連(グループ)に加わって一晩踊り明かしました。実に楽しい一夜だったことを今でもよしこののリズムとともに、ふつふつと思い出します。
もっと昔、子どもの頃にも、秋まつりは、楽しみの一つでした。普段とは違って、よそいきの着物をきて、普段とは違っておいしいものをたらふく食べました。いつの頃からか、その祭りもまったくやらなくなってしまいましたが。
祭り、最近では再び盛りかえしてきつつあるようです。あちこちで地域活性化の目玉のようになってきています。我が団地でも年に1度の夏祭りがあります。盛大です。
クリスマスからはじまって、バレンタイン、ハロウイーンなど、商業ベースのお祭りも増えました。安易に乗るのは考えものですが、楽しめるなら結構なことだと思います。
さて、ここでは、心の元気システムとしての祭りの活用を考えてみたいと思います。

●祭りの心
 祭りの楽しさはどこからくるのでしょうか。
いつもと同じことの持続は、心穏やかに過ごすためには、必須ですが、人間の感情はなかなか贅沢で、心穏やかがあまり長く続くと、心を揺さぶるものが時折欲しくなるようです。祭りは、その一つだと思います。「け」のなかでの「はれ」ですね。
いつもとは違った場で、いつもとは違ったことをするだけでも心が揺さぶられますが、さらに、そこにさまざまなポジティブになれる仕掛けが組み込まれているのが祭りです。
おみこしを担ぐ
お店で買い物をする
踊る
食べる
よそいきの着物を着る
いずれも、心躍る体験です。そんな体験ができると思うだけでも、心が元気になります。
さらに、祭りの楽しさを倍加するものに、ギャラリー効果があります。おみこしを担ぐ人々だけでなく、それも見物する人々がいるような状況です。
これも阿波踊りの話になりますが、昔は町のあちこちで勝手に自然発生的に踊っていたのを、桟敷席を設けて見物する人のところで踊るようにしたら、観光客が激増して一気に全国区になったのだそうです。見る人の元気が踊る人を元気づけるのがギャラリー効果です。これも馬鹿になりません。

●祭りで心を元気にするコツ
①当事者になる
 町内会の役員を1年間したことがあります。その仕事の一つに、夏祭りの企画、実施があります。射的をすることになり、その準備から実施までを担当しました。結構、大変でしたが、普段、話をしたこともない方々とわいわいがやがややりながらの準備は実に楽しいものでした。
やはり祭りは、当事者にならないと楽しさも半減です。花火大会に先日行きましたが、まさに見るだけ、すぐに飽きてしまいました。
阿波踊りも踊ってなんぼのものです。「踊る阿呆に、見る阿呆」です。
②変身する
 祭り当時は、いつもの自分をすててしまうくらいの気持ちになることです。普段の謹厳実直をかなぐり捨てて、天衣無縫、明朗海闊、活発元気でいくことです。気恥ずかしさをかなぐり捨てるのです。
着るもの、食べるもの、飲むもの、付き合う人から態度振る舞いまで、あらゆることをいつもと変えるのです。そして、雰囲気に酔うのです。
 翌日は、宴のあとのむなしさ?を感ずるくらいになれれば大丈夫です。
③自己顕示欲を満たす
 変身しないまでも、普段は抑えている自分をこの際、思い切って表に出してしまうのも、爽快です。それができるのも、祭りだからこそです。

スポーツ「心身一如はスポーツから」(第9回)

2019-05-06 | ポジティブ心理学
スポーツ「心身一如はスポーツから」

●スポーツと芸能
新聞、TVニュースでは、必ず、スポーツと芸能があります。それも、かなりのスペースと時間が割かれています。
もちろん、スキャンダル、ゴシップねたも多いですが、多くは、元気づけ内容になっています。ファンならずとも、何かと元気になります。
今回は、スポーツを心の元気づくりに活用する話です。
ところで、あなたは、どんなスポーツをしていますか、あるいはしたことがありますか?
自分のスポーツ歴は、子どもの頃は、草野球、中学校では卓球、高校では体操部でインディアンクラブ(2本の短い棒を振り回す技能を競う孤独な種目)でした。大学時代は、アルバイトと通学に時間を取られて、まったくスポーツとは無縁でした。徳島大学に就職してからは、これまでずっとテニスです。
 スポーツ嫌い、運動嫌いも、それほど数は多くはないと思いますが、世の中にはいます。そういう方は、また別のところで、心の元気づくりをしていただくことにして、ここでは、なんらかのスポーツをする方を想定した話になります。
ただ、もし子どもがいるような方には、ぜひ、自分の子どもには、何かスポーツをさせるようお願いしておきます。スポーツができることは、心身の健康、元気づけにはとても効果的からです。

● スポーツはどうして心を元気にしてくれるのか
 心身一如の項でも、からだと心の元気との関係についてかなり詳しく述べました。
 要約すると、次の2点になります。
・ 心(意志)を心でコントロールすることはできますが、かなり難しいところがある
・ 心と心の間にからだを仲介させるとコントロールがより楽にかつ効果的にできる
これが基本ですが、もう少し、スポーツが心の元気をもたらす理由を考えてみると、次のようなことがあります。
① 自己コントロール感 意志の力で心と体がコントロールできたという感覚
 例 相手の動きとは逆の場所にボールを打とうとして打てた
② 有能感 自分で自分がコントロールできた自分はたいしたものという感覚
例 ミスではなく、攻撃でポイントを奪えた自分はすごい
③ 進歩感 前よりはうまくできるようになったという感覚
例 前は、力んでしまって、攻撃がミスに直結だったが、そういうことがなくなった
④ 優越感 相手に勝つことができたという感覚
例 負けてばかりのペアーに勝てた
⑤一体感 仲間と一緒に目標を達成したという感覚
 例 優勝までできたのは仲間と監督のおかげ

●スポーツを心の元気づくりに活かすコツ
①なにか一つ見つけて上達しておく
 スポーツはレパートリーが豊富です。早く自分にあったスポーツを見つけることです。なんといっても、時間のたっぷりある学生時代に見つけで、一定のレベルにまで上達しておくことです。
自分は、中学時代にたっぷりとやった卓球が、今でも楽しむことができます。からだで覚えたものは、一生覚えているものです。
②仲間と一緒に楽しむ
 スポーツは一人でやれるもの、楽しめるものもありますが、できれば、仲間と一緒のほうが、なにかとプラスです。スポーツを一緒にした仲間は、仕事仲間とはまた一味ちがって、親密さも格別です。
とりわけ、高齢者は、ともすると孤立しがちですので、地域でのスポーツ仲間を作ることが大事になります。行政の支援も結構ありますので、公民館あたりに出かけてみるとよいと思います。
③スケジュール化する
自分は、週末にテニスをします。「いつも時間にいつもの場所でいつものように」がスポーツをするための余計なコストを低減してくれます。おかげで長続きします。1週間の楽しみ目標にもなります。