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心を豊かにする内省」10年前の今日の記事

2021-05-10 | 認知心理学
① 振り返りながら先も内省する
あそこで失敗したので、今度はここを注意すれば、大丈夫

② うまくいっている時ほど、時折内省する
  うまくいっているときは、内省しない。しかし、そんなときこそ、点検の意味で区切りがついたとこで
内省してみる習慣が必要です。PDCAのCを機能させることになります。

③ つまったときの実況中継
 仕事が困難に直面したときは、内省しながら内省内容を実況中継することをおすすめします。
 なんでむずかしいのか(仕事について)
 やや集中力が足らないかな(心について)
を実況中継するのです。それによって、
注意を向けるところが仕事のどこか、心のどこかをコントロールすることができます。

こうした内省をより効果的なものにするためには、内省のときに使う用語を豊富にしておくことが効果的です。
 手前味噌になりますが、そのためには、心理学の知識を増やすことです。これによって、内省の質を高め内省をより効果的なものにすることができます。

 

心理的時間の法則 

2021-04-20 | 認知心理学
心理的時間の法則 
法則0 時間は習慣を作る
法則1 頭を使うほど時間は短かく感ずる
法則2 生理的時間も心理的時間に影響する
法則3 充実した時間は長く感ずる
法則4 熱中すると時間を忘れる 
法則5 年をとるほど時間は速く過ぎる
法則6 充実した人生ほど振り返ると長い
法則7 未来時間が混乱しているのは不適応の証拠
法則8 年をとると、年寄りとの差が縮まる  



時間

2021-04-17 | 認知心理学
人間の生活から時間をとってしまったらどうなるであろうか。間違いなく、社会生活が成り立たなくなる。  

しかし、一方では、時間にとらわれずに、自然のままにのんびりと過ごしてみたいとの気持ちは潜在的には誰にもある。  

さらに、もうちょっと時間があればもっと質の高い仕事ができるのに、と悩むこともある。  

自分と時間との関係だけでなく、自分の回りにいる人々の時間とのつきあい方にも、前述したケースのように、悩まされることがある。  

時間そのものは、厳密で正確な世界である。  

それに対して、人間の側には、実にいいかげんでぐうたらなところがある。  このギャップが、人間と時間とのつきあいを微妙なものにしている。
 

なぜ、心理学の研究法は多彩なのか(再掲)

2021-03-19 | 認知心理学

なぜ、心理学の研究法は多彩なのか 

●時代思潮が変わるから

研究法の多彩さをもたらす最後の要因は、やや曖昧な要因になるが、心についてのその時代、時代での考え方(時代思潮)が異なることによるものである。前述したように、心についての考えが変われば、当然、その研究法も異なってくる。
現代心理学を歴史的にみて、その時代思潮は、大きく4つに区切ることができる。
①心重視の時期(1879年から1913年)
はじめて心理学実験室を開設したブントの業績は多岐にわたるが、心理学研究法の観点からすれば、内観法によって心を「科学的に」研究しようとした業績を忘れることはできない。ブントは、心理学を直接経験の学と定義し、それを構築するために、心を直接、内観することから得られるデータを使おうと試みた。
 ブントにとって、実験も、厳密に統制された刺激が感覚・知覚に直接どのように経験できるかをできるだけ素直に内観させるための手段であった。それによって、内観データの主観性を克服しようとした。ブントの弟子・ティッチナーは、観察者の持つ知識が直接経験を汚染する(刺激錯誤)ことを防ぐため、観察者に観察の訓練さえしたほどだった。
 ブントよりやや遅れるが、この時期、もう一人、まったく別の心の領域に関心を寄せ、画期的なアプローチを採用した心理学者、精神科医がいる。それは、フロイト(Freud、S.,1878-1958)である。医学者としての訓練を受けたフロイトの基本的なスタンスは、因果関係重視の自然科学的なものであった。ヒステリーなどの神経症の発症の原因を無意識世界のリビドーの抑圧であるとして、その解放こそ治療のねらいであることを、豊富な症例で実証してみせた。もっとも、その実証は、後付け実証と呼ぶにふさわしいもので、実験的に検証可能な意味での実証ではなかったので、科学かどうかの評価は当時から分かれてはいた。

②行動重視の時期(1913年から1954年)
1913年は、ワトソン(Watson,J.B.,1878-1958)が「行動;比較心理学概論」を出版した年である。この年が、ほぼ半世紀にわたり続く心理学界における行動重視の時代思潮のはじまりであった。
 評価は今となっては、毀誉褒貶相半ばするが、行動主義が、厳密な自然科学足らんとして採用した刺激―反応(S-R)パラダイムは、実証科学としての心理学の地位を一気に高めた点では、異論を唱えないはずである。また、そのパラダイムに基づいて蓄積された知見の膨大な集積にも、その内容への評価はさておくとして、誰もが一定の敬意を表するところであろう。

③再び、心重視の時期(1954年から1985年)
 1937年、コンピュータが開発された。これが心を考える上での格好のモデルになることに気がついたのが、後にそう呼ばれるのだが、認知科学者であった。刺激と反応の関数関係を知ることに腐心することが科学であると信じきっていた行動主義心理学とは違って、心の中身(メカニズム)の解明に研究の関心を向けたのである。再び、ブントとはまったく違った意味での心重視の心理学の時代になったのである。行動主義に対して認知主義と呼ばれる。4章で紹介する心へのモデル論的アプローチが花開くことになる。

④心も行動もの時期(1979年より)
認知科学の中にも、心の世界だけを自閉的に研究しても、人の心はわからないとの認識が共有されるようになってきた。このような認識は状況論という新しい立場を生み出した。人を取り巻く状況との関係性にも目をむけて心を考えるようなってきたのである。
このきっかけになったのが、ギブソン(Gibson,J.J.)の生態学的視覚論(1979)である。彼は、アフォーダンスという考えを提唱し、外界にあって自然に人の行為を導く仕掛けの大事さを訴えた。
ここで、方法論的な多彩さが許容される雰囲気が醸成されることになる。それは、あたかも最先端科学が、最先端テーマを研究するために、斬新な方法論と技法とを開発するような雰囲気といってもよい。





後期高齢者の記憶想起の特徴

2021-03-17 | 認知心理学
こんなテーマの研究成果ってあるのかなー。
知りたいことは、まったく個人的な体験であるが、
>なぜ、ネガティブ想起ばかり、それもじつにささいな事案の想起が発生するのか
である。
ポジティブ想起もあるが、自発的な想起は、圧倒的にネガティブなほうが多い。その程度は弱い、したがって、それほどの真摯な悩みとはならがないが、
できれば、想起したくはない。
もう一つの悩みは、これが私に特有の想起特性なのかである。できれば、後期高齢者の一般的特性なのかである。だったら少しは自分の悩みが少しは和らぐかも。

「直感」考え抜いても」名言の心理学

2021-02-28 | 認知心理学
「直感」考え抜いても

考え抜いても結論がでなければ、「好き嫌い」できめてよい(羽生善治「大局感」角川oneテーマ21)

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かつて、「感情と思考の科学辞典」を編んだことがある。水と油と思われている感情と思考とを同時に取り上げることで、とても、おもしろい辞典になった。
それで納得したことは、感情と思考は、日常では、まったく水と油ではないということだった。実に微妙に両者が協働して妥当な結論を導き出して生活をしていることがはっきりとわかった。
さて、この名言は、考えぬくことをとことんすることが仕事の将棋棋士のものである。日常とはいえない世界でも、こんな形で思考と感情が協働していることが語られていて、驚く。
将棋に限らないが、選択枝が増えるほど決断は難しくなる。あまりの難しさに決断を放棄してしまうことさえある。選択麻痺と呼ばれる。この名言は、そんなときの指針になる。
「参考」

感情と思考の科学事典 単行本 – 2010/4/1

松原 望 (監修), 竹村 和久 (編集), 住吉 チカ (編集), 北村 英哉 (編集), 海保 博之





考えぬく

非問題

2021-02-26 | 認知心理学
非問題

巷で議論されている問題のほとんどは、経済学的にはtrivialな非問題である。
(池田信夫ブログより)

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問題でないことをあたかも問題、それも大問題であるかのごとく
喧伝してり、論じたり、解決しようと努力したりすることがある。
擬似問題ともいう。
壮大な無駄である。
研究者は、そういうことにならないように、精緻な文献検索をして
自分のしようとすることが、真の問題なのか、それとも解決ずみの
(trivial;自明な)問題なのかを執拗に吟味する習慣がある。
学者、研究者の社会的使命として、世の中で擬似問題が問題とされる
ときには、その旨を公言しなければならない。



リーダーたるものは、 人から好感、畏怖、尊敬の念を持たれるようにしなさい

2021-02-19 | 認知心理学
リーダー

人から好感、畏怖、尊敬の念を持たれるようにしなさい。この三つがリーダーたる者の条件です。(J・マーフィー) 

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管理職=リーダーとは言えない。
なぜかというと、「管理」というごくつまらないが、それがないと組織が回らないもろもろがつつがなく遂行することを監督する仕事があるからである。その割合が比較的大きいのが日本。

管理職がリーダー的な役割と仕事をする割合は、組織の古さと逆比例する。
古いほど、リーダシ-シップを発揮する余地が少なくなる。そんなところで、リーダシップを発揮しようとすると、猛烈な抵抗にあう。そして、その抵抗が強いほど、その組織は硬直の度合いもひどく、やがて組織破壊に至ることになる。

名言と関係のない余談が過ぎた。
そのリーダーシップには、好感、畏怖、尊敬の念の3つが必要とのこと。
しかし、この3つは、成功したリーダーが成功したがゆえにもつ特性。
最初から、こんな特性を身に付けた人がいるわけではない。
むしろ、この3つは、リーダーになった人の目指す目標である。


ホムンクルス」心理学基本用語

2021-02-08 | 認知心理学
ホムンクルス
2011-02-04 | 認知心理学

 ホムンクルス(Homunculus頭の中の小人)の話は、ゲーテの「ファウスト」に出てくる。   「僕は完全な意味で発生したいのです。1日も早くこのガラスを割って、飛び出   したいのです。」(大出定一訳、人文書院、p235)  

自然の脅威もままならないが、それ以上に自分の頭のままならなさに我々は悩まされる。じゃじゃ馬を自分の頭の中にかかえこんでその制御に腐心させられているような感じは、誰もが抱いている。「頭の中に小人がいてそれが悪さ?をしている」という感じと言ってもよい。  

しかし、実感は、文学の対象にはなっても、科学の対象にはなかなかなりえない。ホムンクルスも、その存在を痛切に実感はできるもののひとたび心理学の中に取り込んでしまうと、今度は、科学の世界で悪さをすることになるので、慎重であった。なぜなら、人の頭の中にホモンクルスを認めてしまうなら、ホモンクルスの中にさらにホモンクルスを、さらにそのホムンクルスの中にホムンクルスを、---という具合に無限後退が始まってしまうからである。  

ところがである。そのホムンクルスが突如、心理学の論文に出現し(Sternberg)、あれよあれよという間に、時代の寵児になってしまったのである。言葉こそ、メタ認知としゃれたものに変わってはいるが、まぎれもなく、ホムンクルスの出現である。





●漢字ど忘れ対策

2021-02-06 | 認知心理学

●漢字ど忘れ対策
「ど忘れ状態に陥ったときの対策」
○ど忘れ状態になったら、思い出せることをあれこれと書き出してから一時的に思い出すのをやめる。
 漢字書字に限らない。人名や固有名詞のど忘れでも同じであるが、焦れば焦るほど思い出したい情報はブロックされていまうのが、ど忘れの特徴である。しかも、思い出すべきものの部分的、周辺的な情報だけが湧き水のごとく出てきて、ますます混乱してしまう。これが状況をますます悪くさせる。
 そこで、ど忘れ状態に入ってしまったら、思い出せることをひらがなや漢字の一部だけでも書いておいて、しばらくほっておく。試験の時なら、それが試験終了までに思い出せたら、ラッキーくらいの開き直った気持ちになると、逆に、うまく思い出せることがある。
 想起は、ストレス、とりわけ、時間切迫に弱いところがある。
余談になるが、小論文などの採点で、誤字脱字はたちどころに減点の対象になる。本当は、何がかかれているかのほうが大事、したがって減点はしないとの主張をかつてしてみたことがある。しかし、「漢字くらいまともに書けないで、何が論文か」との主張に負けてしまった。かくして採点では、誤字脱字はしっかりと減点対象にされてしまう。
○周囲の人に助けてもらう
よくある笑い話に、目の前にいる人の名前が出てこないとき、「お名前はえーと?」とやる。「カイホです」との答えを引き出したら、「いやー、下の名字のほうが思い出せなくて!」とやる。すると、
「ヒロユキです」という答えが返ってきて、自分も相手も傷がつかずに一件落着。
ど忘れ対策には、状況が許されるなら、周辺にいる人をうまく使うことである。
そのためには、ど忘れは誰にでもおこる普通の現象であることの認識を持つこと、したがって、お互いさまであることをお互いが認めるようにすることである。そうすれば、気楽に、ど忘れを解消することができてハッピーな認知的生活を送れる。
我が家ではこれを実践している。ひどいときは?、お互い、電話でやることもある。昨日は、家内からの電話「蒸気で身体を暖める風呂はなんて言うの?」。筆者の回答は「蒸し風呂、というより、サウナかな」。家内「そうそう、サウナ!!」。
部分的な手がかりを口に出すこと(外化)の効果もある。口にだしたとたん、正解に気がつくこともある。


 

知識のメンテナンス(再掲*)

2021-02-06 | 認知心理学
知識のメンテナンス
2011-02-06 | 教育


知識は子どものようなところがある。ミルクを飲んで日々成長するし、疲れれば寝る。むずかることもある。

 知識を仕込んで、頭が一杯になれば休む。すでに知っている知識と矛盾するような情報が入ってくれば、あれっどうしたのか、となる。

 子育てと同じような配慮が知識に対しても必要である。言葉を変えれば、知識はメインテナンス(維持・更新)が必要なのである。そのポイントは2つ。

(1)良質の情報を絶えず仕込み、知識を豊潤にすること
 世の中はどんどん変わる。それに応じて知識も変わらなければならない。世の中から引退したくないなら、勉強しなければならない。世の中の変化のスピードが激しいほど、勉強が必要である。生涯学習である。

(2)知識を高度化すること
 知識は単なる物知りになるためではない。クイズ王になるために知識を仕込むのではない。世の中でよりよく生きるために知識を仕込むのである。そのためには、知識を高度化しておかなければならない。ただ知っているだけから、縦横無尽に使いこなせなければならない。それが知識の高度化である。





社会的知性(Social Intelligence)」心理学基本用語

2021-02-04 | 認知心理学
  • 社会的知性(Social  Intelligence)
EQ(Emotional Intelligence)を広めたD.ゴールマンが、脳科学の最新の知見に基づいて提案しているもう一つの知性。IQに示される一般的な認知的知能とは異なった、社会生活を円滑かつ効果的に営むために必須の、共感、同調、対人関係スキル、などにかかわるものである。これらは、IQから推測できる、測定が難しい、ほとんど、無意識の能力であるなどの理由から、長年にわたり、心理学の中心的な研究ターマになりえなかった。しかし、近年、社会神経科学の著しい発展によって、こうした能力が、脳の特定部位の働きと対応づけられることがわかってきて、新たな脚光を浴びている。


暇つぶし」名言の心理学

2021-02-01 | 認知心理学
「暇つぶし
ありとあらゆるところで、まるで何かに取りつかれたように人々は雑誌を手にして開いていた。あるいは人々は何もしないで時間を潰すのが怖いので、何でもいいからとりあえずその辺にあるものを手にとって読んでいるのかもしれない。

(村上春樹「国境の南、太陽の西」より)

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確かに、暇や時間を「潰す」ような光景が至る所でみられる。
あの小さい画面に指をふれながら一心不乱が常態化している。
まさに、暇つぶし。時間を潰し。
しかし、暇、時間を「つぶす」なんて、もったいない話。
もっと贅沢に味わうべきだと思う。
なんといっても、頭の中であれこれ思いをめぐらす贅沢が一番。
時間を超えて、現実を超えて、思いのままの世界に浸れる贅沢をなぜ
放棄してしまうのだろう。


漢字のど忘れ対策」10年前の今日の記事

2021-01-07 | 認知心理学
漢字のど忘れ対策
2010-12-05 | Weblog

「漢字のど忘れ対策」****************
漢字について自分で実行しているど忘れ対策は、以下のようなことである。ワープロを使うようになってかなりひどい状態になっている。
「ど忘れ状態に入ってしまった時の対策」
○思い出せることをどんどん書き出してみる
○一時的に思い出すのをやめる
「日常的など忘れ対策」
○画数の多い漢字は、細部まで正確に書いて覚える
○熟語で覚える
○手書きの機会を増やす