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●非言語的コミュニケーション」心理学基本用語

2021-04-18 | 心理学辞典

●非言語的コミュニケーション(nonverbal communication)
コミュニケーションの中核は言葉であるが、それに微妙な色合いを添えるのがーー時には、本音を伝えるのがーー、表情、身振り、姿勢などの身体言語や声の調子、強弱、テンポなどのパラ言語である。
いずれも、意識的にコントロールするのが難しい気持ち(感情)に深くかかわっているだけに、言葉の内容との齟齬が発生してしまうことがある。言葉では同情、気持ちは冷淡となりがちである。これを2重拘束状態という。
しかも、弱い立場におかれがちな人々は、非言語的な手がかりから相手の本音を読みとることに長けたところがある。


◆知能(intelligence)]心理学基本用語

2021-04-15 | 心理学辞典

◆知能(intelligence)
知能は、認知機能の基本的で安定した性能である。それが、どれくらいのレベルにあるかを知ろうとして、知能検査が開発された。
その原型は、1905年にフランスのA・ビネーが、精神薄弱児の鑑別用に作成した検査である。それ以後今日に至るまで、検査の開発と知能研究は一体になり活発に行われてきた。
認知機能の一般的な性能としての知能(一般知能)という考えのほかに、いくつかの個別的な知能の構成因子の存在を仮定する考え(多因子説)もある。言語、語の流暢性、空間、数、記憶、帰納、知覚速度の7因子はよく知られている。最近では、知能概念のなかに、人とのつきあいの巧拙や対話能力といった社会的な知能因子も含めるべきとする考えや、答えに早く正確に到達する性能ばかりではなく、限定された条件から、思考を奔放に展開させていく拡散的思考の能力にも目を向けるべき、との考えがある。



▲知の働きの今」心理学基本用語

2021-04-14 | 心理学辞典


▲知の働きの今
情報化社会とは、知が価値をもつ社会「知価社会」(堺屋太一)である。その知を生み出すのは人間である。かくして、人の知の働きへの関心が強くなっている。
しかし、情報化社会の進行にともない、社会に蓄積される知が爆発的に増加し、それに人の知が圧倒されてしまっているような状況がみえてきている。
知を力にするための新たな仕組みづくりへの模索が始められなければならない。



多重役割(multiple roles)」心理学基本用語

2021-04-13 | 心理学辞典


  • 多重役割(multiple roles)
社会人であれば誰しもが日常的に複数の役割を果たしている。役割の特徴は、一定の社会的、文化的なしきたりに従った態度や行動が周囲から期待され、かつみずからもそうするように無言の圧力をうけるところにある。
介護もひとつの役割としてみなすと、①多重役割にもうひとつの役割が加わることによる負担感、②なぜ、自分がその役割を引き受けなければならないのかとう問題、③ほかの役割との調整、葛藤、④周囲から期待される役割の達成度への不安、といったことがみえてくる。



素朴心理学(folk psychology)」心理学基本用語

2021-04-06 | 心理学辞典

  • 素朴心理学(folk psychology)
人は誰しもが自分の心の動きを説明できる自分なりの「心理学」を持っている。これを素朴心理学と呼ぶ。3、4歳からその萌芽は見られる。もとより、素朴心理学は、学問としての心理学と同じものではない。個人個人の長年の体験を通じて作り上げられた思い込みや独善に満ち満ちているのが普通である。しかし、それだけに、素朴心理学は、人が日常生活を営む上で強力な力を発揮する。
学問としての心理学は、その素朴心理学の思い込みや独善を取り払い、より普遍的なものへ、芳醇なものへと導く手助けをする。また、学問としての心理学は、その素朴心理学の内容を探ることによって、さらなる心の理論体系の構築をめざす。かくして、二つの「心理学」が交わるかのごとく、離れるかのごとく、世の中に存在し続けることになる。




◆創造性(creativity)」心理学基本用語

2021-04-06 | 心理学辞典

◆創造性(creativity)
心理学では、知的能力を、学力、知能、創造性、適性(特定の仕事をする力)の四つに分ける。知能が唯一の解に速く正確に到達する収束的思考の性能を、また、創造性は、アイディアの新規性や柔軟性、連想の豊かさといった拡散思考の性能を意味し、両者は、比較的、独立している。
学校教育のなかでは、知能や学力は低いが、創造性は高い子どもが落ちこぼれがちである。



カウンセリング」心理学基本用語

2021-04-04 | 心理学辞典
◆カウンセリング(counseling)〔1993年版 現代用語の基礎知識」心理学〕

心の悩みを持つ人(クライアント client)とカウンセラーとが、もっぱらことばを介してやりとりすることによって、悩みの解消をはかること。悩みを受容する雰囲気のなかで、クライアントの自己洞察の深まりと鬱屈した感情の発散ができるように配慮される。

カウンセリング・ブームと呼ぶには、いささか不謹慎であるが、学校、企業、病院などでの相談の必要性の高まりから、臨床心理士の資格試験制度も発足し、今、カウンセリングへの関心が強くなっている。
● カウンセリング・マインド(couseling mind)
カウンセリングの場でカウンセラーが心がけていること。具体的には、相手を受容する、相手の言い分を積極的に聴く(傾聴)、言い分を確認する、安易な指示的言動をしないといったことである。
こうした心がけは、福祉ケアーの現場や教育現場などでの対人折衝や面談の際にも効果的であることから、この言葉が一般によく使われるようになった。

◆潜在記憶(implicit memory)」心理学基本用語

2021-04-03 | 心理学辞典

◆潜在記憶(implicit memory)〔心理学〕
突然、昔のある光景が想起されたり(ポップアップ記憶)、20年ぶりの水泳がなんなくできたり(手続き的記憶)などなど、ほとんど意識的な努力なしに過去がよみがえってくることがある。これを潜在記憶とよぶ。健忘症患者でも、潜在記憶の部分は、記銘も貯蔵もほとんど損傷を受けないことが知られている

●説得への抵抗」心理学基本用語

2021-03-30 | 心理学辞典

●説得への抵抗(resistance to persuasion)
榊博文によると、説得への抵抗の高い人(説得されにくい人)とは、自分に自信のある人、不安傾向の低い人、攻撃性の高い人、そして女性より男性である。しかし、説得の仕方や状況によってあっさりと説得されてしまうことも、逆に、説得とは反対の方向に変わってしまうブーメラン効果も知られており、説得も一筋縄ではいかない。


正常化バイアス(optimistic bias)」心理学基本用語

2021-03-29 | 心理学辞典

  • 正常化バイアス(optimistic bias)
災害、事故など緊急性のあるリスク事態に直面したときの事態の認知は、通常時のそれとは異なることが知られている。パニック状態に陥ると視野狭窄による思い込みが発生するが、逆に、いつまでも事態の緊急性や危険性を認めないような傾向も強くある。「自分だけは大丈夫」という楽観的な見方をしがちである。これを正常化バイアスという。これは、下手をすると命を落とすことにもなりかねないだけに、困った判断バイアスの一つである。

◆説得的コミュニケーション」心理学基本用語

2021-03-28 | 心理学辞典

◆説得的コミュニケーション(persuasive communication)〔心理学〕
人をその気にさせるために行うメッセージの提供である。広告やセールスではとりわけ重要である。
これを効果的なものにするには、四つの考えどころがある。(1)提供者側の専門性や信頼性、(2)コミュニケーションの内容のつくり方、例えば、長所のみ(1面提示)か長短あわせてか(画面提示)など、(3)受け手の何に訴えるか、例えば、不安や恐怖など、(4)メッセージの提示方法、例えば、受け入れられやすいことから訴える(フット・イン・ザ・ドア(foot-in-the-door)技法=段階的依頼法)、逆に、最初は大きなことを提案して断らせ、本命を後から出す(ドア・イン・ザ・フェイス(door-in-the-face)技法=譲歩的依頼法)など。



●心理的時間」心理学基本用語

2021-03-25 | 心理学辞典

●心理的時間(psychological time)
時計時間では同じ10分でも、心で感じる時間は、状況によって変わってくる。
たとえば、楽しい一時は、あっという間に過ぎ去るが、あとから振り返ると長く感じる。
松田文子によると、心理的に長いと評価されるのは、その人に固有の生理的時間(テンポ)が早く、生理的に興奮し、注意を集中し、その間に生起事象が多かったときである。
また、時間についての意識や態度には、時間不安、将来展望、活用法などについてかなりの個人差があることも知られている。


◆刷り込み(刻印づけ)」心理学基本用語

2021-03-24 | 心理学辞典

◆刷り込み(刻印づけ)(imprinting)〔心理学〕
孵化直後のヒヨコは、それがなんであるかに関係なく動く対象を追従する。そして、この特定の対象に対する追従行動は、以後ひとつの行動習性となる。興味深いのは、この習性獲得は、生後一定期間内でしか起こらない。この期間を臨界期とよぶ。例えば、人間の言語学習などでも、生後2年間くらいまでの母国語との接触が、後の言語発達に重要な影響をもつ。これも、この期間に、子どもの頭の中に言語情報の刷り込みが行われているためと考えられる。


◆公認心理師」心理学基本用語

2021-03-23 | 心理学辞典
◆公認心理師
近年、日本でも、人の心にかかわる、いわゆる心理実践家が増えている。大きくは二つの領域がある。
一つは、心のケア(癒し)にかかわる実践家である。カウンセラーや心理療法家などである。臨床心理士、学校心理士、産業カウンセラーの資格制度もある。
二つは、心の健康・強化にかかわる実践家である。知的な面では、発想法の訓練や記憶力の指導など。感情面では、あがりや集中力などの気持ちの自己コントロールの強化など。
いずれも科学としての心理学の基礎知識と技能を身につけた専門家が、人への慈しみの心を持って携わるべき仕事である。
最近、関連した国家資格[公認心理師」も動き始めている。
「参考」

心理職求人情報館

@shinri_class

特別区(東京23区)職員採用試験【心理】(常勤職員) 4/5締切 http://tokyo23city.or.jp/saiyo/1_annai/anI_top.htm…


午後11:59 · 2021年3月19日·Twitter Web App




◆性格/人格 」心理学基本用語

2021-03-22 | 心理学辞典


◆性格/人格(character/personality)
顔の形と同じで、心の働きは十人十色である。これを個性と言う。個性の情意的側面の基盤が性格である。性格を記述するには、2通りの方法がある。
一つは、類型による記述である。ごく少数の型のいずれに属するかを述べる方法である。「分裂気質‐躁うつ質‐テンカン気質」「外向‐内向」「タイプA(猛烈社員型)‐タイプB」がよく知られている。ちなみに、血液型による類型は、科学的には実証されていない。
もう一つは、基本的な特性を定めて、それによって性格を多面的に記述する方法である。ほとんどの性格検査は、特性論に基づいて作られている。矢田部・ギルフォード性格検査では、次の12の特性(尺度)が用意されている。抑うつ、気分の変化、劣等感、神経質、客観的、協調的、攻撃的、活動的、のんき、思考的内向、服従的、社会的内向。