いまでこそ、若葉区なんてしゃれた名前が前につきますが、れっきとした農村地帯で育ちました。
祖母同居5人家族の生活の中での幼児期。少年期。
学校教育とは無縁のいわば「自然教育」が朝から晩まで。
いろんなことを学んだと思いますが
とりわけ今の幼児期の子どもと比較すると、
「生き残るすべとしての人間関係のスキルの自然教育」
は貴重だったのではないかと思います。
家の中でも外でもさまざまな人との交流の中で暗黙のうちに学んだ豊富な、というより雑多な人間関係スキル。
人間関係もスキルがあります。その大部分は、周りを観察し体験しながら学びとるものですから、これこそ早期教育の大事な課題ではないかと思います。
そこで身に着けるスキル、いろいろありますが、次の2つは極めて大事。
① 家庭文化の継承スキル 礼節 マナー 行事
例 2世代世帯には伝統が継承されている
例 嫁姑の確執の原因の一つになる
② わがままの発揮と制御
例 早く食べないとなくなってしまう、しかし、それをすると叱られる
もう一つの自然教育はリスクを伴った運動。
悪がきと山川を駆け回った。その頃は、学校でも寒稽古などもあったから体力作りは万全だった。しかし、荒っぽかった。すねに傷、絆創膏は当たり前だった。この中で自然に身に着けたリスク感覚は貴重だったと思います。
昨今の学校。リスク管理をおろそかにしたら学校長、一発でおしまい。しかし、ここに大いなるパラドックス。リスクなし、リスク防止の徹底が、子どものリスク感覚を奪い、リスクマネジメント力を奪ってしまう。
そこには標準がありません。無手勝流の教育です。育つ子供も無手勝流。今はやりの言葉をつくなら、個性尊重ですね
学校教育は、みんな一緒」が根底にあります。個性尊重とは根本では矛盾。そのバランスが自然にとれていたとも言えます。