ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

フランス視察~マルセイユ市港湾局~

2015-11-19 22:54:51 | 日記
次に、マルセイユ港の取り組みについて、マルセイユ市港湾局の対外担当課長に、マルセイユ港を案内していただきながらお話をお伺いしました。

マルセイユの港湾は、旧港のマルセイユ港と新港のフォス港の2つがある。

クルーズ船やフェリーなど乗船客を乗せたり、地中海内で荷物等の搬出入をするのがマルセイユ港、全世界を相手に貿易をするのがフォス港、と機能が分かれている。

マルセイユ港には、10種類の船のタイプにあわせた修理工場や、近くに砂糖工場、アルミの倉庫、セメントの倉庫などがある。

高速道路・鉄道・川・パイプラインがあり、物資の運搬がしやすくなっている。

この10年でクルージング産業が発展してきており、フェリーとクルーズで260万人/年の利用客がある。

クルージングセンターを2003年に整備し、当初は港湾局が直接管理していたが、2009年に企業誘致して、ユスタMSCクルーズ社が管理運営している。

フェリー・クルーズの料金は、リーズナブルなものが多い。

マルセイユ港には、7つのクルーズ船を同時に入港させることができ、コンテナ・フェリー・クルーズで、約8,000隻/年が入港している。

マルセイユ港でのコンテナの取り扱いは約20万TEU/年で、フォス港で約100万TEU/年を取り扱っている。

マルセイユ港はクルーズ船、客船を入港させるだけでなく、すぐ近くに修理できるところがあるのが珍しい。

2008年の改革で港湾設備も運営会社に譲渡し、港湾局の役割は管理中心になった。

その時に、コンテナを扱うオペレーターなどは民間会社に移って、港湾局の職員数は1,500人から1,000人になった。

フォス港は、ヨーロッパ有数の大きい港で、大型コンテナ船などが入港できるようになっているが、クルーズ船やフェリーの乗り場はない、

といったお話でした。

フォス港は見ることができず残念だったが、マルセイユ港はフェリーとクルーズが増えてきているとお話があった通り、当日もたくさんのフェリーとクルーズが停泊していました。

それらのフェリーとクルーズも多くは地中海沿岸の港と行き来しているものが多く、マルセイユ港は地中海を意識した取り組みになっています。

そのため神戸港と同様にはいえませんが、何を、どこをターゲットにして、施設や体制を整備していくか、参考になる点は多くあるのではないかと感じました。



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