ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

海外視察@ベトナム その2

2013-08-04 22:06:17 | 日記
その後、インディビジュアルシステムズ株式会社代表取締役でひょうご国際ビジネスサポートデスク・ホーチミンチーフアドバイザーの浅井崇氏さんにお話をお伺いしました。

浅井さんは大学時代にベトナムの歴史を研究しており、95年・96年とハノイの大学に語学留学していた。
その後、ベトナム進出を計画していた白星社クリーニングを手伝うため、ホーチミンに。

当時のホーチミンにお菓子で有名な「コトブキ」が進出しており、力を持っていた。
91年・92年ころから日航がホテルを建てようとしていたが頓挫し、マリオットが引き受け、冠をつけてやってくれるところを探していたところ、コトブキが手を挙げて「コトブキマリオネットホテル」を建てた。

しかし、97年にアジア危機があり、タイの不動産投資の含み益がホテルの投資資金になっていたが、一瞬にして吹き飛びホテル事業がストップした。
知人の会社などにも投資を呼び掛けていたが、海外投資中止だけでおさまらず、ハノイの経済警察が海外投資法違反などで乗り込んできて、全部芋づるでやられた。
白星社にも経済警察が来た。

コトブキは何とか残ったが、白星社は撤退をした。
ただ、当時ホテル投資等をやっていたコトブキの関連会社は解散し、その会社の多く日本人駐在員は片道切符で来ていたので、ホーチミンに残った。
その人たちが今の兵庫県人会の中心メンバーになっている。

兵庫県人会は、もともと2007年に井戸知事が来られて立ち上げの音頭を取っていただき、作られた。
メンバーは、事業をしている人もいるが、多くは駐在員。

浅井さんは2000年に戻り、ソフトウェア開発などのIT関係企業を立ち上げた。
現在は、7割が日本からの下請けの仕事で3割が現地の日系企業向けのシステムを作る仕事。
従業員は約150人。

その後、いろいろな人からベトナム関連の相談を多く受けるようになった。
それを県の職員の方もよく見ておられて、講演やセミナーを企画していただいて講師をさせていただいた。
2011年に県の予算が通って国際デスクができ、ひょうご国際ビジネスデスク・ホーチミンチーフアドバイザーに。

2011年・2012年で兵庫県地盤の企業約50社からご相談があり、アドバイスや、数社にはホーチミンに視察に来られた際にご案内をさせていただいたりしている、

といったお話でした。

浅井さんは私と同年代ながら、いろいろな経験をしつつもがんばっておられるお話をお伺いし勇気づけられました。
もともと神戸にはベトナムから働きに来ている人などが多く、浅井さんは神戸のベトナム人の友人が多かったという縁もあり、ベトナムで事業をしておられます。
海外進出の成功には、その外国の方とのつながりや縁も大事なのかもしれません。
そのために、神戸や日本でもっとたくさんの外国人の方が学び、働き、もっと交流することができる環境を作ることも必要ではないでしょうか。

なお、22日はホーチミンから日本へ帰国しました。

参考:インディビジュアルシステムズ株式会社 ホームページ http://www.indivisys.jp/

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