さばずし
城端別院善徳寺(南砺市城端)の名物に「さばずし」がある。7月下旬の「虫干法会(むしぼしほうえ)」で振る舞われ、「これを食べないと夏が越せない」とまで言うファンも多い。なぜお寺なのに、ナマグサなのか? その謎を聞いてみた。
泡立てるほどまろやか
城端別院善徳寺(南砺市城端)の名物に「さばずし」がある。7月下旬の「虫干法会(むしぼしほうえ)」で振る舞われ、「これを食べないと夏が越 . . . 本文を読む
バタバタ茶
一度飲んでみたいと思っていたのが、朝日町名物「バタバタ茶」だ。バタバタと茶せんを振る風景は有名だが、どんな味なのか前から気になっていた。バタバタ茶で使う黒茶も同町で作っていると聞き、さっそく訪ねてみた。
泡立てるほどまろやか
同町蛭谷(びるだん)の保育所跡に入ると、刈り取ったばかりの茶葉の青い香りが漂ってきた。「朝日町まちづくり協議会」と蛭谷の有志が、茶葉を機械で細かくして . . . 本文を読む
テングサ
梅雨が明け、暑い夏がやってきた。この時期にぴったりなのが、冷たいところてん。富山湾のテングサで作った、ところてんや寒天料理があると聞き、氷見市を訪ねた。さて、富山産のテングサの味は?
磯の香りと独特の食感
氷見漁協(氷見市比美町)によると、テングサの収穫期は、6月から8月初旬。今年は、出始めの6月が豊漁で、14トンも取れた。昨年はシーズンを通して4トンしか取れなかったという。 . . . 本文を読む
かす煮
酒かすが出回る時期になると、思い出す母の味がある。タクアンや白菜の古漬けを酒かすで煮た「かす煮」だ。「ふるさと煮」とも言うこの煮物は、酸っぱくなった古漬けをうまく生かした家庭料理。しかし、最近は、その味を知らない人も多いという。懐かしの味を探してみた。
古漬け生かす知恵
酒かすが出回る時期になると、思い出す母の味がある。タクアンや白菜の古漬けを酒かすで煮た「かす煮」だ。「ふるさ . . . 本文を読む
シロエビだしのそうめん
冷たいめんをつるつるっと食べたくなる季節。富山らしい味と言えば、シロエビだしのそうめんだ。隊員は食べるばっかりで、自分で作った経験がない。この夏に向けて、作り方を習ってきた。
海の恵みで上品な甘み
冷たいめんをつるつるっと食べたくなる季節。富山らしい味と言えば、シロエビだしのそうめんだ。隊員は食べるばっかりで、自分で作った経験がない。この夏に向けて、作り方を習っ . . . 本文を読む
イワガキ
富山湾の夏の味覚と言えば、天然のイワガキ。高級食材として人気が高い。このイワガキ漁が富山湾で本格的に始まったのは、ほんの10年ほど前だ。資源を守るための養殖の研究も始まった。今が旬のイワガキの魅力を探ってみた。
とろり濃厚、後味さらり
イワガキの殻を外す京谷さん。新鮮なものほど「手にぴたーっと吸い付くよう」という(射水市の「浪花鮨」で) 富山湾の夏の味覚と言えば、天然のイ . . . 本文を読む
笹 巻
梅雨どきは、食べるものに気を使う。冷蔵庫がない時代は、どのように食品を保存していたのだろうか。上市町須山では、ササを使った「笹巻(ささまき)」を、山仕事の保存食にしていたと聞いた。どんなものか食べてみた。
防腐、香り…一挙両得
くるりとササを三角に丸めた中にもち米を入れ、もう1枚ササを重ねてフタをする(上市町「つるぎの味蔵」で) 上市町広野の農産加工研修施設「つるぎの味蔵」を . . . 本文を読む
アルギットにら
夏が近づくと、スタミナ食が食べたくなる。スーパーで鮮やかな緑のニラに目を引かれた。商品名は「アルギットにら」。富山特産として売り出し中だ。生産地を訪ね、おいしい食べ方を教えてもらった。
海藻の力で甘く、すっきり
県産品は特別栽培の文字が入った袋に入っている 「JAとなみ野アルギットにら生産組合」組合長で、南砺市野新の田辺栄昭さん(70)の畑では、ニラがひざ丈ほどにふさ . . . 本文を読む
なたね油
デパートで「純国産なたね油」と書かれた食用油を見つけた。富山県高岡市戸出産と書いてある。440グラムで800円と結構な高級品だ。このナタネ、実は、食や農業のあり方、環境問題にまでかかわる試みだという。産地を訪ねてみた。
カラッと揚がったね
高岡市戸出吉住の「JA高岡といで農産物直売所」で、人気の総菜が「菜の花コロッケ」だ。イモコロッケに菜の花を混ぜ、なたね油でカラッと揚げてい . . . 本文を読む
灰付わかめ
春が来た。でも、最近は原発事故隠しに地震と、心が暗くなるニュースが続く。こんな時だからこそ、のんびりと春の海を眺めたい。そういえば、富山の西と東の端、氷見市と朝日町の特産にわかめがあったっけ。今から旬を迎えるわかめを調べてみた。
香りと風味、保つ効果
地震で被害を受けた氷見市姿地区を抜けて、海沿いに石川県境方面へ進むと氷見市立女良(めら)小学校が見えてくる。同校では、19 . . . 本文を読む
コロッケ
今、県内はまさに“コロッケブーム”。街おこしの主役として売り出している高岡市をはじめ、県内のあちこちで新顔コロッケが登場中だ。県内のコロッケ事情を調べてみた。
アツアツの新顔続々
4月29日に富山市岩瀬地区で行われた「富山ライトレール」開業1周年イベントで、お目見えしたのが「越中岩瀬白えびコロッケ」(200円)だ。作ったのは、地元でシロエビ漁を行う漁業者6人で作る「白えびの里 . . . 本文を読む
夏マグロ
江戸っ子が初夏を感じる味と言えば、初ガツオだが、ここ富山ではマグロかもしれない。5月から7月初旬にかけて、富山湾や能登半島でマグロが取れるからだ。地元ならではの料理もあると聞き、氷見市を訪ねてみた。
うまみ、じわりしみ出る
氷見市比美町の氷見漁港では、今月中旬から、能登半島西側などで取れた60キロ・グラム前後のクロマグロが並び始めた。「マグロが取れるのは、5月の初めごろから氷 . . . 本文を読む
やきつけ
目に緑がまぶしい季節。幼いころに食べた手作りの草もちが懐かしいなと思いながら、郷土のお菓子を調べていると、よもぎを練り込んだ鮮やかな緑の角もちを発見した。その名も「やきつけ」。草のいぶきが詰まった味を食べてみたくて、入善町を訪ねた。
みそが香ばしい草もち
目に緑がまぶしい季節。幼いころに食べた手作りの草もちが懐かしいなと思いながら、郷土のお菓子を調べていると、よもぎを練り込ん . . . 本文を読む
五箇山豆腐
豆腐はやわらかい物と相場が決まっている。そんな常識を覆すのが「五箇山豆腐」。ワラで十文字に縛って、持ち歩いても崩れない。スーパーに並ぶプリンのように軟らかくつるっとした豆腐とは、作り方がどう違うのか。五箇山豆腐を調べてみた。
固くて手間いらず
かつては、秘境と呼ばれた五箇山地方。南砺市上梨(旧平村)で、大正時代から続く「喜平商店」の豆腐造りを見せてもらった。
まず、一晩 . . . 本文を読む
サクラマス
富山名物として名高いのに、実はめったに食べられない。それが富山で取れたサクラマスを使ったますずしだ。かつては160トンもの漁獲量を誇った神通川のマスが激減、幻になってしまった。消えたサクラマスの味を探ってみた。
消えた川の名物
神通川で漁をする川漁師の間で「名人」と呼ばれる人がいる。富山市の吉田信さん(82)だ。 戦争で左手を失い、右手だけで漁を行うため、「八の字投げ」と呼 . . . 本文を読む