迷歩録 医療従事者

　　北風や　　草木を揺らす　　笠之原　　寒さつのりて　　炬燵の中


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　　　雲が空全体に蔓延り、北風が吹き、肌寒さが一段と強く感じられる

　　　　南九州である。陽射もなく、炬燵の中で猫と丸くなっている。

　　　　　テレビでは相変わらずコロナ感染者の話題、特に医療崩壊の危機が

　　　　迫っている。その大きな焦点が医療従事者の不足という問題である。日

　　　　本の医療行政は、医師を頂点としたヒエラルヒーが築かれている。その

　　　　ような体制の中で、医師以外の待遇は医師と比べて極端に違いすぎる。

　　　　医師と看護師は対等な対場と言葉だけの厚生省、その改善は今までの時

　　　　代の中で行ってこなかった。その付けがこのような医療危機状態を引き

　　　　起こしている。看護師自ら立ち上がった、ニッパチ闘争のように今こそ

　　　　看護師よ立ち上がれとお応援したい。勿論介護士などの福祉、医療従事

　　　　者、全体を応援したい。国民の医療に対する危機を救えるのは、医療福

　　　　祉従事者という事は明らかである。

　　　　　様々な待遇改善をしなければ、医療危機を乗り越えることはできない。

　　　　医療者に対する差別などはとんでもない事。医療者を国民の一人として

　　　　応援し続けたいものである。