迷歩録 大雨

　　庭の水　　鯉が泳ぐか　　雨の朝　　雷なりて　　風吹き荒れる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　　昨日の夕方から降りだした雨は、夜中には土砂降りとなり、夜明け過ぎまで暴風雨

　　　　　を繰り返し、半端ない水量の雨を降らしている。大雨というのでなく、拡大雨とでも

　　　　　言うか、とんでもないバケツをひっくり返したような雨が断続的に降り続く。何とも

　　　　　恐怖すら感じる大雨である。今の時間も繰り返し繰り返し雨が降り続いている。

　　　　　　大雨がもたらす災害は毎年日本のどこかで起きている。我々が体験したことがない

　　　　　大雨でもある。一時間に五百ミリを超える量の水が降り続けている。大雨という概念

　　　　　を越えた雨風である。何とも自然現象だけに防ぎようがない。ただひたすらおさまる

　　　　　のを待しか仕方ない。

　　　　　　今も大雨が屋根を叩く音が絶え間なく続いている。