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蒼い芝生の傍らで

サッカー観戦記および日常の出来事等

最近読んだ本:『ある日、アヒルバス』

2010年10月20日 23時11分30秒 | 
長距離移動や待ち時間があったお蔭で、本が読めてる日々が続いています♪
先日創刊された「実業之日本社文庫」から、山本幸久さんと恩田陸さんの作品を購入!まずは、山本幸久さんの作品から読みました。

【ストーリー】
東京・月島に本社を置く観光バス会社『アヒルバス』。入社5年目の高松秀子(通称:デコ)は、「鋼鉄母さん」こと戸田夏美(超厳しいお局的先輩)と問題だらけの新人達を教育する事になってしまった。通常業務+新人教育+鋼鉄母さんからの厳しい指導もあり、早朝から深夜まで働きっぱなしの日々が続く。
いつまでこの仕事を続けるのだろう?大好きなピノを頬張りながらそんな漠然とした疑問も抱きつつ、今日も愛車のビアンキに乗って出社すると、思いも寄らない事件が待ち構えていた・・・。

山本さんの『女子・お仕事物語』は、非常に身に沁みます!仕事をいつまで続けるのか?会社に働かされるだけで良いのか?デコの同期・中森亜紀(ポジティブなギャル)に「アヒルバスに革命を起こすのよ!」と誘われ、「何とかしなきゃいけない」と立ち上がる姿も、「判る。判るよ、その気持ち!!」と一緒に立ち上がりたくなってしまう程です!(笑)

山本作品は見せ方が上手いので、読んでいると目の前に風景が広がって来ます。デコ達ガイドの語る『東京』が、本当にバスの車窓を通して見えるようで、読書をしながら東京バスツアーに参加しているような気持ちになります。
笑いあり・涙あり・友情ありの、スポコン満載(?)のお仕事小説!日々の業務に疲れた方に、オススメです!!
いや~、面白かったです♪

冒頭に東京観光マップと共に、『アヒルバス社歌』が載っています。楽譜が欲しいと、切に思ってしまいました☆

最近読んだ本:『幸福ロケット』

2010年09月06日 22時11分43秒 | 
昨日痛がっていたJokerさんの歯痛は、今朝Joさんのほっぺたを『満腹ふとる』張りにふっくらさせてしまいました★痛みの為に眠れなかったJoさんは、本日お休み。虫歯はなくなっても、新たな敵が現れたようです。
頑張れ、Joさん!!

山本幸久さんの、小学生ラブストーリーです!!泣ける!!

【ストーリー】
生まれつき3つの不幸を持っていると悩む主人公・山田香な子(ややぽっちゃり)は、小学校5年生の時に小石川からお花茶屋へ引っ越してきた。小石川での生活を懐かしみながらも、仕方がなくお花茶屋小学校へ通い始める。
いつの間にかよく喋るようになった隣の席の男の子・コーモリ(深夜ラジオ好き)は、どこにでもいる感じの普通の男の子。ところが、クラスのお嬢様グループの中心である町野さん(美少女)が、彼に行為を寄せていて、香な子にあれやこれやと恋の手伝いを要求してきた。
面倒に思いながらも、しぶしぶ引き受ける事になる香な子だが、ある日塾の帰りに駅前でコーモリと遭遇する事で、事態は思いも寄らない方向へ進んで行く事に・・・

山本幸久さんの話は、とにかく『面白く読ませてくれる』ので大好きなのですが、この話も小学生の恋愛の話しながらに思わずこぶしを固めて「ガンバレ!」と叫んでしまいたくなるほど、のめりこんで読んでしまいました。
小学校の時って、確かに『お嬢様グループ』っていたなぁとか、良く無駄に絡んでくるバカ男子とかいたなぁとか、意味もなく夜道が怖かったよなぁとか、しみじみと小学生時代を振り返ってしまったりもします。

この話の中で、コーモリのお母さん(綺麗な人)の台詞
「女は努力で綺麗になる。男は苦労してかっこ良くなる」
に、物凄く心打たれました!何だかもう、この言葉だけでも「ああ、この本を手に取ってよかったなぁ」と思ってしまいました!!努力、足りてないわぁ、私・・・(冷や汗)

読んだら、元気になれる1冊です!幸福ロケット、どこまでも飛んでいけ!!


最近読んだ本:『有頂天家族』

2010年09月02日 23時48分55秒 | 
一晩ぐっすり寝たら、すっかり元気になりました!
何だ。あれだけ苦しんだのは『寝不足』だったのかと思うと、若干情けなくもあります★

さて、最近文庫化された、森見登美彦さんの本です!

【ストーリー】
京都の名門・下鴨家は、宿敵・夷川家と激しく対立している。
下鴨家の長男・矢一郎は亡き父の跡を継ぐべく、長たる『偽右衛門』の名をかけて、叔父の夷川早雲と攻防中だが、次男・矢二郎は世捨て人(?)、三男・矢三郎は超楽観主義者、四男・矢四郎は臆病な子供。そんな子供達を擁護する母は、大のタカラヅカファン。
これ、総て『狸』の話。
しっかり者だが器が小さい長兄を案じ、楽観主義ながらも必死に兄を支える矢三郎が主人公。狸界の長『偽右衛門』の継承を巡り、狸・天狗・人間が京都の街で奔走する、フワフワの毛玉ストーリー(笑)

「面白きことは良きことなり」をモットーに、命をかけながらもどこか楽しい狸の争いを、京都を舞台に描いています。狸の話なんですが、『家族愛』がとても強く表現されており、更に狸のフワフワさ加減も殊更強調されており、読んでいて妙に癒されます♪
本当に命がけですし、策略・謀計ありますし、結構暗くなりがちな内容だったりするのですが、『狸』と言うだけで緊迫感が消し飛ぶ所が最高です!!
森見登美彦さん、天才です!!

この本を読むと、ケンタッキーのチキンが食べたくなります!一昨日、うっかり夕飯に買ってしまった私です☆
ゴハンに合う合う、ケンタッキー・・・(←悪妻?)

最近読んでいる本:『BLEACH』

2010年08月11日 23時56分29秒 | 
先月の終わり頃、『キャプテン翼』の文庫を集め終えた(!)Jokerさんが、新たに『BLEACH』を買い始めました。本日、現在発売されている46巻まで、総て揃いました(!)。
「姫も読んでみなよ」と言うので、意を決して読み始めてみると・・・

いや~、面白いです!久し振りのジャンプコミックス!!
『高校一年生』と言う設定に無理がある?今日び「こんな高校生いるか?!」と言う程、キャラクターに個性ありすぎ?主人公と対戦相手のパワーが、まだ物語も序盤なのにインフレ起こし気味??
良いんです!これこそ、ジャンプコミックスです!!(笑)

突然現れた『死神』から『死神』としての力を授かる、ケンカと霊感と正義感の強い主人公。彼に死神の力を与えた死神に代わって『虚(ホロウ)』と呼ばれる悪霊と戦うが、やがて周囲を巻き込む大きな戦いへと変化していく・・・と言う話。
結構な人数のキャラクターがいるにも関わらず、物凄い背景が出てきてビックリ★あと、その背景に沿って、キャラクターが物凄く真っ直ぐなのも、小難しさがなくて良いです♪
現在、17巻まで読破!あと残り29冊、頑張るぞー!!

当面の問題は、この46冊と、先に買っていた『キャプテン翼』の置き場所★要らない本を処分して収めようにも、ウチの本棚の7割はJoさんの本なのでどうにもならず。。。
片付け上手な奥さんになりたいわ~~~!!(涙)

最近読んだ本:『美晴さんランナウェイ』

2010年04月12日 22時31分01秒 | 
平積みしている所からチョイスしました、マイブーム・山本幸久さんの作品です!

【ストーリー】
美晴さんは、27歳・独身で、実家に兄一家と暮らしている。美人だが破天荒な性格で、主人公・世宇子(12歳・中学校1年生)や、弟の翔を散々振り回すが、何故か憎めずつい許してしまう。
世宇子の中学校入学を前に、おばあさん(美晴さんのお母さん)が亡くなった。お通夜の準備から逃げ出していた美晴さんは、「タバコを買いに言ってくる」と言って世宇子の部屋の窓から出たきり、姿を眩ましてしまう。
美晴の兄・学(世宇子の父)は怒り心頭だったが、その怒りが覚めやらぬ数日後、両手にビニール袋を提げた喪服姿の美晴さんが、ひょっこり家の前に姿を現した・・・

一話から、いきなり泣いてしまいました☆
時代は、多分80年代と言われる頃。美晴さんは面倒なことがあると直ぐに逃げ出してしまいますが、その逃げっぷりの爽快感と、この時代の人達の温かさ、この一家の不器用な生き方が何とも言えず沁みるんです!小学生(低学年?)でオカルトにどっぷりハマっている翔君の『超絶拳』やオカルト的発想も爆笑モノなんですが、「可愛いのぉ・・・」と愛おしくなってしまいます。世宇子の片思いの相手・従兄弟の自由くん(高校生)の大人びた所も、胸が熱くなります。世宇子の『思春期真っ只中』な心の動きにも、ああ何となくそういう年頃だよナァと、思わず昔を振り返ってしまいます。
そして何より美晴さん、ダメ過ぎてかっこ悪くても、その不器用さが反って清々しいです!これだけ綺麗に逃げられる(許してもらえちゃう)のであれば、逃げ出したくなっちゃいます☆羨ましくて、眩しい位です!

作者の山本さん、ナイスミドルな男性なのに、今回も何故こんなにも『オンナゴコロ』を鮮やかに描き出せるのでしょう?しかも、今回は女子中学生・・・。
きっと、周囲に魅力的な(普通でない?)女性が大勢いらっしゃったんだと思います。でも、概ねこういう女性って男性には『理解できない生き物』と括られてしまいそうなものですが、この辺を上手く捉える事の出来る山本さん、凄いです!きっと、私より『女子度』が高いと思われます★
スカッとした笑いと感動がほしい女性や、女心を理解したい男性にもオススメの一冊です!ああ、面白かった♪

最近読んだ本:『笑う招き猫』

2010年04月09日 12時46分43秒 | 
すっかりマイブームとなっている山本幸久さんの作品です!

【ストーリー】
アカコとヒトミは、新人の女性漫才師。初舞台で大滑りした挙げ句、その日の打ち上げでセクハラをした先輩漫才師を殴って怪我をさせてしまい、大ピンチに!
それでもくじけず『笑い』の道を邁進する彼女らに、ついにテレビ出演のチャンスが巡って来るが…。

物語は、身長180cmのヒトミの視点で展開します。『豆タンク』と称される相方のアカコ(150cm・小肥り)と共に、『プロのお笑い』を目指します。
そこに、時には怖いマネージャーの永吉、とても堅気に見えない社長、アカコのおばあさん・頼子、同じ事務所に所属していた元アイテム・ユキユメノ、等。物凄く個性的なキャラクターが続々現れて、物語を怒涛の展開へと引っ張って行きます。

実際の漫才ネタも載せられていますが、これが面白いんです!公共スペースで読んでいて、何度も笑ってしまいました☆
更に、あまりの直球な青春に、ラストは涙が出ました!これも、公共スペース…。
時間のある方は、自宅で一気読みをオススメします!(笑)

更に、文庫の解説は、大好きなラーメンズの片桐仁さん!解説も含めて、オススメの一冊です♪

最近読んだ本:『いつかパラソルの下で』

2010年03月24日 22時12分16秒 | 
ようやく快ちゃんから借りた本が、全部読み終わりました!!
感想文を2冊載せてませんが、とりあえず最近読み終わった1冊の感想。前回に引き続き、森絵都さんの作品です。

【ストーリー】
厳格な父が嫌で、20歳で家を出た主人公・野々。アルバイトを転々としながらも、『自由』を謳歌して生きていた。
その忌み嫌った父親が亡くなって1年。「一周忌の打ち合わせがある」と妹に呼び出されて帰省するが、そこで荒れ果てた庭と変わり果てた母に直面し、愕然とする。原因は『父の浮気』にあるようだと言う事が判り、一家は騒然となる。
子供を異常なまでに厳しく管理し、己も厳格であった父が、何故道を踏み誤ったのか?調べる内に、今まで一度も明かされなかった『父の故郷』にそのルーツがあると判り、兄と妹の3人で『父のルーツ探し』へ旅立つ事になるが・・・。

本当に、この人は『人間を書くのが上手いなぁ』と思います。父の浮気や父=自分達のルーツ探し等、どこにでもありそうな話がベースなんですが、読み進む内にこの話を通じて『言いたい事』を判りやすく伝えてきます。誰にでもある『コンプレックス』と言うものを、グサリと突き刺すように認識させてくれる、そんな物語です。

なので、やっぱり『面白かった』とは言えないのですが、この感覚は嫌ではないです!むしろ、好きかも?自分の中でもモヤモヤしている物を言葉ではっきり「こういう事だよ」と伝えてくれるので、ストーリーとは別の所でスッキリさせてくれます!
やっぱり、もう何作品か読んでみたいと思いました!!

快ちゃん、良い本を紹介してくれて、有難ぉーう!!

最近読んだ本:『風に舞い上がるビニールシート』

2010年03月15日 23時47分09秒 | 
最近、「何となく体調が優れない・・・」と思った時には、走ることにしています!
これが不思議と走り出したら走れるもので、しかも帰ってくるとスッキリしてます♪
『体調の悪さを「気のせい」とぶっ飛ばせ!ジョギング・健康法』、オススメです!!(←本当か?!)

今、せっせと快ちゃん(http://www011.upp.so-net.ne.jp/k-shikano/index.html)から借りた本を読んでいます★新年早々に借りて、たった4冊の文庫本を読み終わらない私って一体・・・?
借りた本の内の1冊、森絵都さんの『風に舞い上がるビニールシート』を、この前の名古屋戦ツアー中に読み終わりました♪

【ストーリー】
才能豊かなパティシエ・ヒロミのケーキに惚れ込んだ弥生は、ヒロミの奔放さに振り回されながらも『ヒロミのケーキの為に』総てを捧げてきた。挙句、付き合う男との交際を邪魔され続け、プロポーズを控えたクリスマスイブに「美濃焼きの器を探してくるように」と名古屋行きの出張を言い渡されてしまった。
「僕とあの女のどちらを選ぶの?」とメールで詰め寄る恋人の高典。しかし弥生には、『ヒロミを支えられるのは、私しかいない』と言う自負もある。『仕事』か『恋人』か、多治見の町を彷徨いながら、弥生は苦悩するが・・・。

上記『器を探して』から始まり、飼い主のいない犬の飼い手を捜すボランティアの話『犬の散歩』、社会人学生のレポートの代筆を得意とするニシナミユキに何とか代筆を頼もうとする学生の話『守護神』、仏像の修復師を志した青年の話『鐘の音』、20代の若い担当と一緒にクレーム対応をする事になった中年男性の話『ジェネレーションX』。これらと、表題にもなっている、国連難民高等弁務官事務所に勤務する女性の話『風に舞い上がるビニールシート』の6編から成る短編集です。

正直な所、『器』がちょっと面白くなかったので、「ここからしんどいなぁ・・・」と思っていたのですが、日常のどこかの片隅に潜んでいるような事柄を、サラリとしながらジャブのように後から効いてくるタッチで書かれている文章は、偏に「上手いなぁ」と感心してしまいました。内容が内容だけに「面白かった」と簡単に言えないのですが、分厚くなく、短編だったというにしては読み応えのある1冊でした!
快ちゃんに借りた森絵都さんの本はもう1冊あるので、これを読んでから森作品が自分に合う・合わないを判断しようと思います!

明日は、久し振りにSunnysideに行けるぞー!(喜)移動中に、読書しよう♪

最近読んだ本:『凸凹デイズ』

2010年03月02日 23時40分24秒 | 
弟の退院が、明日に決まりました!!(喜)
退院の日は会社を休んで駆けつけようと思っていたのですが、上司一家が流行りの腸炎ウイルスで全滅したらしく、休暇申請が出来なくなりました★今年も有休、切られるなぁ・・・(涙)

ここ2ヶ月位の間で結構本を読んでいたのですが、今日読み終わった本の紹介です。日経ナントカのメールニュースでオススメされていた、山本幸久さんの『凸凹デイズ』です!

【ストーリー】
デザイン専門学校を卒業したばかりの主人公・凪海は、凪海を含めて3人しかいないデザイン会社・凹組で、日々お菓子の包装紙やグラビアのレイアウト作成の仕事をこなしていた。
ある日、遊園地のリニューアルオープンに備えたコンペで、凪海のデザインしたキャラクターが採用された!突然のビッグチャンスに喜ぶ凪海だが、ロゴデザインはライバル会社QQQが受注しており、QQQの女社長・醐宮は凹組と一緒に仕事はしたくないと言う。
自分の愛するキャラクターを世に送り出したい凪海は、凹組代表の大滝に勧められて『出向』と言う形でQQQに入る。優秀な凪海を引き抜こうとする醐宮と、引き抜かれまいとする凪海。遊園地の仕事を続けながら、熾烈な攻防が幕を開ける・・・

山本氏の作品を初めて読みましたが、面白かったです!
デザインという仕事を通じて、色んな人の人生が交錯する、人間模様の濃いお話でした。合間・合間に呑んで・歌って、主人公達が様々な問題に悩みながらも物凄く楽しそうであったのも、面白かった所です♪夜通し呑んで歌って、事務所に泊まって仕事をする。入社当時はこんな事もあったなぁ・・・と、昔を懐かしく思ってしまいました(今やったら、確実に三行半を叩きつけられますが★)。
日経ナントカの触れ込みでも、この辺りの事が書かれていたので、紹介文で選んで間違いなかった1冊でした!!会社勤めが疲れてしまった方に、オススメです♪

本を買った時は『棚に1冊』と言う感じでしたが、最近アゼリアの有隣堂で2列に平積みされているのを見てビックリしました!実際に手にとってレジへ向かうお姉さん(若い女性が多く見られました)もいて、勝手に「よしよし!」と頷いてみたりしました☆
この作品のタッチが軽快だったので、読物としても読みやすかったです。また好きな作家さんが増えて、嬉しい限り♪他にも文庫が出ているようなので、本屋さんにチェックに行かないとと思いました!!

最近読んだ本:『サッカーを100倍楽しむための審判入門』

2010年02月08日 23時30分27秒 | 
先月の終わり頃、スカパー!で審判座談会をやっているのを観ました。
番組の中で、家本主審が『2008年のゼロックス』について語っていました。あの試合は、審判側から見れば『正しい判定』になるのだそうですが、観客側(テレビですが)から見ていた感想としては『あり得ない試合』の一言に尽きる判定でした。納得の行かないジャッジに対する、あの何とも言えないイヤ~な空気は、川崎も相当審判には苦しめられているチームなので、想像するだに吐き気がします。それでも、審判の正義に法って裁かれた決定は絶対であり、後からどう言おうと余程の事がない限りは覆りません。選手のファールは後のビデオ判定で裁かれるのに、審判の誤審は後で認めてもカードやファールの取り消しはありません。審判は、絶対なのです。

・・・って、どうなのよ?ソレ?!

と納得が行かなかったので、去年からかなり話題になっていた『サッカーを100倍楽しむための審判入門』(http://shop.kodansha.jp/bc/fbn/0912ref.html)を購入しました!本書には、上記『2008年ゼロックス』をはじめ、『2009年第25節・雨の鹿島スタジアム』についても書かれています。


【内容】
審判は、何故いるのか?審判の判定基準は、どのように決められているのか?プロフェッショナルレフェリーは、普段どのように過ごしているのか?等、サッカーの『第三のチーム』としてピッチ上に存在する審判団について、その歴史や背景や、どうしたら審判になれるのか等の『審判』について詳しく記されています。
また、実際のJリーグでの判定についても随所で例として触れられている他、審判を審査する『レフェリーアセッサー』の存在についても述べられています。


最初はとにかく淡々と読んでいたのですが、徐々に腹が立ってきました!特に終盤は、「レフェリーの大変さを理解し、良いジャッジをしたら誉めてくれ」だの、おかしな事が書かれていました★終いには、『審判のレベルはその国のサッカーレベルであるから、審判のレベルが低いと言うなら、その国のサッカーレベルも低い』等と言い出す始末!いい加減にしてくれと思いました。

プロの審判になるにはそれはそれは大変な試験が待っており、合格した後でも厳しい訓練が待っている事も判りました。審判を裁く審判が毎試合いて、厳しく採点される事も理解しました。毎週訓練合宿や講習会を開き、常に技術の向上に努めている事も知りました。
でも、プロでやっているから当然でしょう?どれもこれも!!
『人間がやっている事だから、間違いもある』のも、理解出来ます。じゃあ、何で『選手のファールだけはビデオ判定で追加アリ』なのか、説明がありませんでした。一々言っていたら切りがないのも理解出来ますが、審判が誤審を認めてもカードや出場停止は取り消しにならないですよね?(山瀬選手のケース、そうでしたよね?)
審判と選手との待遇が、非常にフェアでないような気がします。

納得の行かない判定で悲しむのは、次節の割り当てを外されて生活に響くという審判ではなく、その判定を受けたチームであったりファンであったりする事が、本書からは完全に抜け落ちています。チームや選手だって『プロ』である以上、判定の如何で物凄く生活に響いてくる所も、とりあえずスルーされています(テーマから外れるからでしょうけど)。
その辺の事を棚に上げて、『人間だから間違いもする』『生活もかかっている』『厳しい審査や訓練を受けている』と言われ、『だから良いジャッジを誉めて』と来られても「ヲイヲイ★」としか言いようがないのが、ファン側の心理。
審判に対する最大の誉め言葉は、「今日の判定は気にならなかったね」ではないのでしょうか?審判団は主役ではなく、あくまで試合を上手く回して盛り上げる為の『黒子』である筈。サッカーを観に来て、黒子の動きに注目しているって、変でしょう☆黒子が目だって試合を作ってしまうような事があっては、主役であるチームのサッカーを観に来た観客は納得できないのではないのでしょうか?少なくとも私は、その日の審判で勝敗が決まってしまうような試合だったら、例え自分の応援するチームに有利だとしても、観に行きたいとは思いません。
だって、試合会場にはあの『イヤ~な空気』が流れているんですから。。。

審判と言うものを理解する為に読みましたが、結局『納得が行かない』と言うことは理解出来ました。審判がどのような考えを持っているのかを知るには、有効な本ですのでオススメしますが、沸点の低い方は表で読まない方が無難です★

今年の判定基準は、どのようになっているのかが、気になる所です。審判一人ひとりの理解が異なるようなおかしな事態になっていない事を、切に願う次第です!!