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蒼い芝生の傍らで

サッカー観戦記および日常の出来事等

最近読んだ本:『15歳の選択_僕らはこうしてJリーガーになった』

2012年07月07日 10時54分42秒 | 
寺野典子さんが『週刊サッカーダイジェスト』で持っていた連載、『15の決断』をまとめた本と言う事は全く知らず、目次の割と華やかでないサッカー選手達(汗)の中に『佐原秀樹』『森勇介』の名前を見てとった瞬間、真っ直ぐレジへ持って行きました!
『15歳の選択 僕らはこうしてJリーガーになった』(http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309411545/)は、現在もJリーグで活躍する選手や元Jリーガー達が『中高生位の時にどんな決断をして今に至ったか』が書かれているものです。

むちゃむちゃ良い本です!!

何が良いかと言いますと、Jリーガーの話は良く目にするので「ああ、みんな幼少のみぎりに物凄く頑張ってきたのだなぁ」と通り一遍の感動(佐原さんに至っては「努力を見せたくない」を全面に出していた為、一人だけ何となくチャラい人生になっていました☆)をするにとどまりましたが、素晴らしいのはこのインタビューを総括して寺野さんが書かれている『あとがき』にあります。
大切なのは、『自分で選び獲る事』。子供も大人も、この1点には相違ありません。
寺野さんがインタビューをしてまとめた沢山のお話とあとがきに、私が無限に選ぶことの出来るこれからのミライを見た気がしました!トリハダ立ちます!!

1話ずつがとても短く、本も薄いので、本に抵抗が無ければ小学校中~高学年位でも読む事が出来ると思います。
また、行き詰っている大人も、読んで得られるものがあります。
サッカー好きや選手のファンだけでなく、『何かちょっとやってみたいんだけど、その1歩が出ない上に、HowTo本は小賢しくて手に取る気になれない』人にもオススメです!

さぁ、『ミライは自分で掴み獲ろう』!!

最近読んだ本:『争うは本意ならねど』

2012年04月21日 23時29分06秒 | 
先日、等々力にて手に入れた、現・琉球FCの我那覇選手サイン本♪
読んでいる間は『もんの凄いダークサイド』に入り、日々怒りに震えておりました。

これは、日本のサッカーを愛する人ならば、必ず読む必要がある本です。
『今我々が置かれている状況とは、どんなものか』が、ここには書かれています。

筆者は、『オシムの言葉』で有名な、木村元彦さん。
テーマは、当時川崎フロンターレに所属していた我那覇選手が、『ドーピング冤罪』と言うとんでもない被害を被った時の話です。事の発端から裁判の様子、CASと言う超・高額な裁判にまで持ち出されて『問題になる必要すらなかった』と言う結果を得た完全勝訴を収めるまでの経緯や、その後の話が載せられています。

この本を読んで、当時我が家には『ちんすこう募金』で購入しちんすこうの黄色い箱が沢山あったなぁと思い出しましたが、その活動はこの時起こったあらゆる活動のほんの一部でしかなかった事を知りました。大勢の人々が、それこそ『命がけ』で我那覇選手を救いたい、それだけでなく、JFAに所属する全てのサッカー選手を助けたいと、自分たちの所属する組織を相手取って戦った事を知りました。
本書は『我那覇選手を救う側から書かれた話』ですが、イメージ通りのJFA幹部連中です(怒)!サッカーに限らず、体育会系の上下関係は本当に何とかしてほしい日本の悪しき慣習だと思いました。
とにかく、今後このような『サッカー選手の生命を断つような出来事』は、二度と起こしてはなりません。いい加減あの組織にも、国際機関が手を入れてくれないか願うばかりです!!

この本に興味のある方、または我那覇選手を応援したい方は、出来ればこの本を購入して読んで下さい!売上の一部が、我那覇選手への募金(JFAが要求したCASの裁判費用でン千万円かかっています)に充てられます。

我那覇選手は、現在JFLのFC琉球にて、連続得点中だそうです!明日は、アウェイでホンダロック戦、連続ゴール&連勝を、期待しています!!
頑張れ、我那覇選手!!

最近読んだ本:『人を助けるすんごい仕組み』

2012年04月07日 02時16分53秒 | 
読んだのは少し前になりますが、『今読んで欲しい本』として強く強くオススメします!!

内容は、筆者の西條さん(大学の先生)が東日本大震災をきっかけに、ボランティアの機構を立ち上げたという物。先生の活動は、テレビや雑誌に大きく取り上げられたそうですが、全く知りませんでした(恥)。

仙台出身の西條さんは、実家はご無事でしたが、大好きだったおじさんを津波で失っています。行方不明の知らせ、訃報、お葬式と、泣いて悲しむ様子も述べられています。
震災後現地に入り、被害状況の凄まじさや支援の行き届かなさに『何とかしなければ!』と立ち上がります。先生の専門分野を使っている話も書かれていますが、専門用語は無く、理解しやすい話にまとめられています。

また、ビジネス書籍として棚に並べられていましたが、震災の被害状況や恐ろしさ等、時に涙し時に吐き気を催すような出来事も書かれています。震災についてはニュースを良く見ていたので判ったつもりになっていましたが、たくさんのメディアにも取り上げられいた西條さんの活動すら知らなかった事に、深く反省します(恥)。

本書では、『目的』を達成する為に『状況』に応じた最善の方法で行動した結果等が書かれています。ただ、この本を読んで感じたのは、人を助けるのは『方法』や『制度』ではなく、『人』であると言う事です。twitterやFacebook等のツールも出て来ますが、西條さんはどんどん人に呼びかけ、また人も西條さんに向けて呼びかけていました。人と人との繋がりが大きな輪になって、『被災地の人を助けたい』と言う目的を少しずつ達成して行きました。その繋がり・そのパワーは、政治や制度も頼らない、圧巻の力強さでした!!

私も『何も出来ない個人』ですが、本書を購入する事で小さい協力をさせて頂きました(※印税は全て復興支援に使われるそうです)。本書はビジネス書籍ですが、理解しやすく、文章も美しいので読み物としても素晴らしい本です。ぜひ、購入して読んで下さい!!
興味はあるけど購入に至らない方は、こっそり連絡下さい☆(笑)出来るだけたくさんの人に、読んでもらいたい本です!!

最近読んだ本:『祈る力』

2011年08月23日 23時28分20秒 | 
最近、会社で本の貸し借りが流行っており、色々借りて読ませてもらっています♪
が、この本はタイトルが気になって、自分で購入した本です。文芸書以外の書籍を購入するのって、久しぶりです!

『祈る力』は、対本宗訓さん(http://www.sokun.net/)と言う「お坊さん」兼「お医者さん」が書かれたものです。序章のタイトル『祈るだけでは何も解決しないのか』で、レジへ持って行きました。

ワタクシ、川崎フロンターレの応援をしているので、基本的には祈ってばかりです★自分がプレーをしている訳ではないので、飛んで歌って手をたたく事が『選手達の力になっている』と思い込みながら続けている次第です。実際、何にも役立っていないのかも知れません。騒いだら、監督や選手同士の指示は殆ど聞えないと思いますし…(冷や汗)。

それでも、やはり叫び続けずにはいられません。喉が潰れようが手が裂けようがお構いなしです★やり過ぎ感は否めませんが、少なくとも『何もしない』よりは、何かが選手達や見ている人達に伝わると思っています。
伝わると信じているからこそ、止められません!

本の話に戻りますと、『行動する僧』としてアクティブに活動される対本さんが、『祈りとはなんぞや?』と言う事を延々と綴られています。途中で『チャクラ』や『ヒーラー』など、ちょっとそこまで信じられるかと引いてしまう内容もありますが、少なくとも『祈りは無駄ではない』と言う話なので、最後は心温まって読み終える事が出来ました。
良い本だと思います!

『祈る事しか出来ない』ではなく、『祈る事なら出来る』と思えば、前向きに行動している気にもなります。自分にもできる『祈り』を、これからも続けて行きたいと思います!!

そして最近気づいたのですが、『祈り』を込めると声が遠くまで飛びます!!気合の入り方も変わるからですかね?その分体力は消耗しますが、臨む所です!!気合を入れて、『祈り』ましょう!!

最近読んだ本:『スロウハイツの神様』

2011年02月09日 21時51分07秒 | 
本仲間の快ちゃんから、「これは絶対に読まなければならない本!」と薦められ、初めて辻村深月さんの本を読みました。

【ストーリー】
人気の若手女性脚本家・赤羽環が運営する『スロウハイツ』には、映画監督の卵と画家の卵、芽の出ない漫画家、そして10年前に「小説が人を殺した」と言われた作品を生み出した若手小説家とその編集者が住んでいた。何事も「スロウに」と共同生活を続けていた彼らの元に、ある日不思議な少女が転がり込んでくる。彼女の入居をきっかけに、スロウハイツの住人達は徐々に変化をして行くが…。

この話、完全にやられました★
まず、出だしから暫く話に乗り切れず、「この話、向いていないかも…」と不安な気持ちでいっぱいでしたが、ラストが昨日から(『テンペスト』と言う凄い舞台を観終わった後にも関わらず)頭を離れません!読み終わって、「ああ、神様っているんだな…」と漠然と思ってしまいました。
物凄く、感動しました!!

また、まだ完全に芽が出ていなくても、色々な才能を持った人たちが一つ屋根の下で共同生活をすると言うのは、中学2年生の時に友人達と漠然と抱いた夢でもありました(その時私に『才能』と呼べるものがあったかどうかは別として★)。この舞台設定も羨ましいですし、お互いに刺激を受けながら向上していく主人公達の関係も羨ましかったです。青春あり、恋愛あり、人生山あり谷あり、身もだえしてしまいそうな1冊でした!!
快ちゃんが「これを読め」と言った意味が、何となく判りました。良い本を薦めてくれて有難う友よっ!!

幸いにも、我が家にはJokerさんの買ってきた辻村深月さんの作品が、何冊かあります♪『シャングリラ』読み終わったら、探して読みます!!(ああ、本部屋整理しないと…☆)

最近読んだ本:『テンペスト』

2011年01月16日 20時50分13秒 | 
結局、午後になってから、まったく勉強していません★
人のせいではなく、自分の意志の弱さですね~…

さて、年末年始読書紹介の最後は、池上永一さんの『テンペスト』です!来月、舞台を観に行くための予習です♪

【ストーリー】
琉球王朝末期、王宮から逃げ出した『龍の化身』として生まれた少女・真鶴。類稀なる頭脳を持ち、いつしか科試を受けて王宮に上がり、琉球王朝の為になりたいと願う。
だがこの時代、女性は科試を受ける事が出来なかった。真鶴は『寧温』と名乗り、宦官として王宮に上がる事を決意する…。

ええとですね、私この話ダメでした★
帯には『壮大な琉球ロマン』とあったのですが、本当にごめんなさい!これはこちらのミスです。先に『中原の虹』読んでしまったので、せっかくの壮大さが感じられませんでした。
それはそれとして、『女性が男性になって』と言う設定のせいで、色々な所に人の意思のブレがありました。唯一この物語でブレなかったキャラが、聞得大君・真牛!最後まで読んで、結局彼女が一番好きだった私(変?)としては、彼女が物凄く不幸な目に遭わされ続けるので、気に入らなかったのかな~?とも思っています。
内容だけでなく、江戸時代末期の時代設計でありながらも、『お嬢様爆弾』などの現代用語がチラホラ出てきたのも目障りで、物語から意識が逸れてしまいました。これは、池上さんの作風なのでしょうか?何だか色々、凄く残念でなりませんでした。
全4巻、読み終えてなお、モヤモヤした気持ちが払しょく出来ません…。

舞台は堤幸彦さんが監督されるので、きっと面白く仕上がっていると思います!キャストも豪華ですし、楽しみです♪
また、池上さんの作品は『シャングリラ』の上下巻が我が家にあるので、もうちょっと色々読んでみたいと思います。売れている作家さんですから、こんな所で読み挫けません!!

このお話のセールスポイントを強いて挙げるなら、『許されざる恋物語』ですかね?こういう設定に目がない方には、オススメです!

さて、次は何を読もうかなぁ?

最近読んだ本:『ホルモー六景』

2011年01月15日 23時01分15秒 | 
本日の休日出勤、やはり失敗が潜んでいました★無事に午前中で終わりましたが、自信があっただけに非常に悔しかったです!(涙)

そんな悔しさをぶっ飛ばす面白さの、万城目学(まきめ・まなぶ)さん作品!前作『鴨川ホルモー』のキャラクターが織り成す、サテライト作品の1冊です!

【ストーリー】
京都産業大学『玄武組』で、二人静(ににんしずか)と称される定子と彰子。女が三人揃って『姦しい』と表現されるが、二人で十分なほどやかましい2人は、ホルモーに於いては『黒い嵐』の源と称される攻撃力を現した。その鉄の結束力は、二人の似た境遇から生まれた産物であったが、「非常に危険」なバランスの上で成り立っていたものだった。
「彼氏がほしい」と願いながらも、なかなか成就しない二人。好きな男が見つからない定子と、好きな男が振り向いてくれない彰子。そんなある日、定子は「好きな人が出来たかも知れない」と言い、彰子と一緒に過ごすと約束していた定子の誕生日に、デートの予定を入れてしまった。
傷ついた彰子は、定子に「決闘」を申し込む。かくして、『鴨川(小)ホルモー』の戦いの火蓋が、ここに切って落とされた・・・。(『第一景:鴨川(小)ホルモー』より)

本作は、短いプロローグと『第一景』から『第六景』までの物語で成り立っています。『ホルモー』と言う競技を通じて、その周辺で発生していた恋物語が描かれています。この『ホルモー』の非現実さと、「こう言う恋愛、あるある!」と言う丸出しの現実感のギャップが、たまらなく面白いです!!

そしてこの物語、『鴨川ホルモー』とも「ああこの場面は・・・」と言う形で繋がっています。この本の物語自体も繋がっている所があり、この繋がりの発見も「おおっ!」と興奮してしまいます!大学生や社会人となった卒業生が織り成す『恋愛』に、時に笑い、時に涙しながら、夢中で読んでしまいました!!
ガッチガチの恋愛小説は苦手だけど、心温まる恋愛話で笑える物が読みたいと思う方に、『鴨川ホルモー』と合わせてオススメします♪

さぁ、次はいよいよ、最も最近読んでいた本の登場です!!

最近読んだ本:『ICO -霧の城-』

2011年01月14日 22時05分12秒 | 
ゲームはやらなかった(出来ない★)のですが、文庫化した時に喜び勇んで買いました!
宮部みゆきさんが大好きなゲーム、『ICO』を物語にした本です。

【ストーリー】
角の生えた子供を『贄』として霧の城に差し出さなければならない世界。贄として生まれたイコは、己の運命を受け入れて、霧の城に送られる日を待っていた。しかし、友人のトトが、禁断の地から『光の書』を命がけで持ち帰った事から、イコに「必ず村に帰ってくる」と言う希望が生まれる。
果たして、霧の城に送られたイコは、城に取り込まれる寸前に、閉じ込められた石棺から吐き出された。戒めを解かれたイコは、城の中をさまよい歩く。そして、籠に閉じ込められた美しい『少女』に出会った。
イコは少女の手を取り、城からの脱出を試みる。彼らの行く手を、謎の『黒い影』や城の主の魔女が阻む。影や魔女の狙いは、イコではなく『少女』。イコは懸命に少女を守りながら、出口を求めて城の中を駆け巡る。
『少女』は一体何者なのか?イコは、無事に村へ帰れるのか…?

ぶっちぎりのファンタジーです!!
魔女の棲む城、強大な魔女の力におびえる人間、角の生えた異形の少年、光輝く美しい少女、黒い影、伝説の騎士、勇敢な親友、どれもこれも美しいおとぎ話の世界です!まぁ、世界観は物凄く美しいのですが、『おとぎ話』なので、人間のブラックな部分は全開に書き込まれています★(それがまた良いのですが…)

何が『善』で、何が『悪』なのか、読み進むうちに判らなくなってきます。そんな中でも、イコの真っ直ぐな想いに、「頑張れ!」とエールを送りたくなってしまいます!応援し続けながら、殆どノンストップで読み切ってしまいました☆
物凄く面白かったです!文庫版は、上下巻2冊で構成されています。現実から遠ざかりたい方に、お勧めの作品です!!

さぁ、お次はジャンルの違うファンタジーを紹介しようと思います♪また明日!!

最近読んだ本:『中原の虹』

2011年01月13日 21時39分59秒 | 
年末(のもうちょっと前から)年始にかけて、私にしては結構本を読んでいました。
最近読み終わった本のレビューを書きたいので、読み終わった順に紹介して行きたいと思います。

まずは、大好き・浅田次郎さんの待ちに待った文庫化!ドラマでやっていた『蒼穹の昴』・『珍姫の井戸』に続く、清国最期のお話です!!

【ストーリー】
清国末期、列強の国々に狙われる国土を守るべく、西太后は最後の力を振り絞って清国を滅ぼそうとしていた。その後の覇権を狙う人々が入り乱れる中、馬賊の張作霖は『龍玉』を手に入れ、満州から長城を越えようとしていた…。

『蒼穹の昴』の続編なので、春児も出てきます!リンリンも出てきます!!でも、この本で活躍するのは、張作霖と共に闘う春雷で、春児の3番目のお兄さんです!『昴』でも、「出て行ったきり戻ってこない」となっていますが、生きていたのが感動です!!
張作霖と清国を作った愛新覚羅の戦闘シーンが良く出てきますが、この戦いの勧善懲悪っぷりが、かっこいいやら無情さに涙が出るやら、判断が分かれる所だと思います。私は、この一本筋の通った理論が、清々しくて良いと思いました。

とにかく壮大!とにかく愛!!家族愛あり、国への愛あり、先祖への愛あり、夫婦の愛あり、文化への愛あり。儒教なんでしょうね。どんな時も、登場人物たちは愛を守り、破ると物凄く悔い悩む事になります。こういう『強く守る物』がある事も、物語を輝かせています。
全4巻、殆ど一気に読み終えてしまいました!物凄く面白かったです!!
壮大な話でスカッとしたい方に、お勧めです♪この本の前に『蒼穹の昴』を読んでおくと、面白さが倍増します!

浅田次郎さんと言えば、先日新撰組の斉藤一の本が出ましたね。早く文庫にならないか(※我が家では本が多すぎて、ハードカバー購入不可条約があります★)、今から楽しみです!!

最近読んだ本:『僕たちの戦争』

2010年10月21日 22時50分57秒 | 
どのスイッチが入ったかは自分でも謎ですが、『荻原浩(おぎわらひろし)のベスト・オブ・ベスト!』と言う帯を見て、買ってしまいました。初・荻原浩作品です!

【ストーリー】
現代を生きる19歳・フリーターの尾島健太は、地元・茨城の海でサーフィンをしている最中、おかしな波に巻かれて意識を失う。
昭和19年の同日、「海の若鷹」に憧れる軍国青年・石庭吾一は、初めての単独飛行練習中に嵐に巻き込まれて意識を失う。
そして、それぞれの時代で目覚めた健太と吾一は、目を疑うような光景に愕然としながらも、何とか時代に順応して元の時代へと戻ろうとする。健太は『吾一』として特攻隊に送られながら、終戦まで生き延びようと必死にあがく。対する吾一は『健太』として平和な日本に暮らしながら、終戦までに何とかして元の時代に戻って戦う事を願う。同じ容姿を持つ2人の青年が、元の時代へ戻る術を探しながら、かけがえのない経験を積み重ねていく。
終戦まで、あと10ヶ月。果たして2人は、元の時代へ戻る事が出来るのか・・・?

『根拠なしポジティブ』と称される健太が意外と物凄い根性を見せる所、真面目で実直な吾一が「果たして己が命をかけて守ろうとしているものがこれか?」と現代で愕然とする所、健一の家族や恋人が必死に健一(吾一)の記憶を取り戻そうとするひたむきな姿、終戦を生きる吾一(健一)の周りの人々の暮らし等、全てがキラキラしている物語です!戦争の理不尽さも、現代の荒廃も、その時代を生きる人達の暮らしを通して、映像を見るように風景が浮かんできます。『戦争モノ』なのですが、笑いや突っ込みどころも満載で、ドラマか映画を観ているような気持ちで1冊読んでしまいました!!

必死で生きると、キラキラするのでしょうね。
最近日々たるんでいるので、気を引き締めないとなぁと反省した次第でした☆
そして、荻原作品とても面白かったので、また何か読もうと思いました♪次は、何を読もうかな?