ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

『はじめてのエシカル』*私の本棚*

2017年07月10日 | Weblog
友人から、とても素敵な贈り物が届きました。



こんなに愛らしい鉛筆があるなんて。

花や花びら、葉っぱが散りばめられています。


この友人とは、急な場合を除いてはメールを使わず、手紙でやり取りをしています。

お互いに、手紙を書くことが好きで、しかも、鉛筆好き。

手紙を鉛筆で書くことが多いです。


そんな友人からの贈り物。

わたしの心が、ほんとにほんとに、よろこびました。

富山県の高岡市美術館のショップで見つけたものだそうです。



わたしは、どんなものを贈ることができるかしら?

楽しく考えている日々です。




さて、今日は、一冊の本をご紹介します。

わたしの目を、心を、より美しい方へと開いてくれた本。



『はじめてのエシカル』
(山川出版社)
末吉里花 著


“この本は、地球も、動物も、海の向こう側にいる人たちも傷つけず、もちろん、私たちも笑顔でいられる日々をつづけるための、新しい暮らし方の本です。”

冒頭のこの文が、そのまま、この本の紹介状になりそうです。



わたしたちが日々使っているもの、買っているものの背景に、どんなことが起こっているのか、考え、知ることからはじまり、

新しい一歩をどう踏み出していったらいいか、素敵なヒントがたくさん紹介されています。



この本を読んで以来、わたしは、特に衣類を買うときに、どこのどんな人たちが作ってくれたものか、その人たちが苦しんだりしていないか、調べるようになりました。

大切に、適正に作られたものであれば、必ず、素材についても、生産者さんについての情報も、表示されています。


小さな子どもたちが、ほとんど休まずに働かされて作ったものを、自分が使うなんて、悲しいことです。

知らずに買ってしまっていたら、もっと悲しいことです。

そういうシステムを、わたしも、支えていることになるから。



大切に、適正に作られたものは、それを買うことが応援につながるだけでなく、

使うたびに幸せな気持ちになります。

衣類であれば、農薬を使わないで育てたコットン(オーガニックコットン)で作られているものが多く、

作る人の健康を損なわないだけでなく、着る人の体にも、どれほど優しいでしょう。



こういったものは、安価ではありませんから、簡単に手が出せない、というところもあります。

でも、年にひとつ、くらいなら、

または、一枚のタオルから、ならば、

始められそうですね。


自分へのご褒美としても、誰かへの贈り物としても、ぴったりのお買い物です。



自分の心が豊かになれる暮らしかた、

ほんとうの笑顔でいられる暮らしかたへ。


よかったら、ご一緒に、

一歩を。












これからの選択*日々のつれづれ*

2017年07月07日 | Weblog

自然、地球を害さないものを、買う。

自然、地球を害さないものを、使う。

誰も悲しまずに、何も害さずに作られたものを、買う。

もう、商品の背景から目を背けることはできなくなりました。



農薬たっぷりで栽培されるコットン製品の陰で、亡くなったり病気に苦しむ生産者がいること。

安い製品の陰で、幼い子どもが睡眠時間を削られ働かされていること。

それらのものを買うことは、その悲しい仕組みを応援することになる。


より不自然な洗剤、薬剤たちが、みんなの健康と、土、川や海を害していること。

わたしたちの選択の結果、地球の治癒力がとても及ばない事態となっているのでしょう。



まずは、本当のことを、知っていきたい。

何が行われているのか。

どんな犠牲を伴っているのか。

その結果、地球がどうなったか。



次に、悲しい仕組みから自由になる方法を知る。

作る人も、使う人も、自然も害さないものがあることを知る。

それを、暮らしの中に取り入れていく。

すると、何よりもまず自分の心が、穏やかに豊かになっていくようです。

“自分を大切にすること”に直結しているからだろうと思います。



お値段は、安くはありませんが、

安いものの背後にある代償の大きさを知ると、そういうものを買いたいと思わなくなっていきますね。

また、必要だと思ってきたものが、必要ではなかった、と気づくこともあるでしょう。



新聞で、九州豪雨の記事を見ました。

子どもが、大人が、泣いていました。



わたしは、これまで流されてきた選択は、もうできない、と思いました。

本気で変わっていこう、と思いました。



わたしの意識を開いてくれた本たちをご紹介したいのですが、いま自宅から離れているため、後ほど。


しなやかに、夢を持って、素敵な世界をつくっていきたいです。


みんなで、みんなで。
















大事に至りませんでした*日々のつれづれ*

2017年07月06日 | Weblog

避難準備情報が出された一昨日、日中は、一次避難所に居りました。

午前中は、滝のような、恐ろしくなるような勢いで降り続けていましたが、午後から、降り方が穏やかになっていきました。

避難所は、夜に閉じられました。

今日は、晴れています。



九州の方々のことをおもうと、切なくなります。

いつも必ず、誰かが、つらい思いをしています。

そうならなくては、いけないものなのでしょうか…。



わたしは、

生きているわたしは、

生き方を変革していこうと思います。


これまで、随分のんびり取り組んでいたのですが、ちょっと、ペースを早めていかなくては。

そんなに猶予がないのかもしれないから。











避難準備情報が出されました

2017年07月04日 | Weblog

一昨日からの大雨で、今朝、わたしの家にも避難準備情報が出されました。

昨日の午前にも、夜中にも、滝のような雨が降りました。

わたしの家の裏は山なのですが、土砂災害の危険性があるとして、避難準備の連絡をいただきました。


落ち着いて行動しますね、どうぞご心配なく。


何を持ち出そうかと、家の中を巡りました。



そして、思いました。

息子が生きていてくれたら、それ以外のことは、オマケのようなものだと。


最低限の衣類、ほんの少しの貴重品、お水、毛布。


本棚の本は、何も必要ない。

ひとつだけ、わたしの詩集を荷物に加えました。

これでいい。



自治会で避難所を開くようなことになったら、できることを何でもやろうと思います。

お掃除や、炊き出しや。



大きな大きなものになるかもしれない、この課題を、乗り越えていきたいと思います。

そして、わたしが学ぶべきことに、しっかりと、心を開いていたいと思います。



みなさんも、どうぞご無事で。














バス旅行*日々のつれづれ*

2017年07月02日 | Weblog

わたしは、長野市へお仕事に行くとき、始発列車に乗るために、前日のうちに実家に移動しておきます。


さて、昨日は、ものすごい雨でした。

夜中から明け方まで、雨音が派手で、何度も目を覚ましました。

でも、徐々に勢いがおさまってきたので、起き出して準備をしました。


始発である十日町駅に着きました。

わたしが乗る飯山線は、つい先日まで不通区間がありました。

土砂災害の危険があったためです。

それが、やっと解除されたばかりでした。


でも、今日はどうかしら?

駅員さんに聞いてみました。

「今日は、長野まで行けますか?」

駅員さんは言いました。

「今のところ、走る予定なのですが、状況によっては…。」

とのこと。


行けるところまで行こう、と思い、フリーキップを買い求め、乗車しました。

講座主宰のトモミさんに、状況をお伝えしました。


しばらくすると、車内放送。

「この電車は、戸狩野沢温泉駅まで行きますが、そこから先は大雨のため不通となります。」


あら、どうましょ?


そわそわしていたら、運転手さんが来て、声をかけてくれました。

「どちらまで行かれますか?」

「三才駅まで行きたいのですが…」

「代行バスかタクシーになると思います。後程ご案内します。」

とのこと。

(長野市は大雨で、後から聞いたら、警報が出ていたそうです。)


そんなわけで、その日は、30分ほど電車移動、それから2時間くらいを代行バスで移動しました。


講座には少し遅れましたが、ほぼ時間どおりに開催できました。

みなさんにも、認定証をお渡しできました。

やり遂げることができて、よかった。



さて、問題は、帰り。

果たして、帰ることができるかな?

雨は、まだまだ降り続いています。



三才駅に着てみると、ダイヤの乱れはあるものの走っているようで、

今度は朝とは逆に、長野駅から戸狩野沢温泉駅までは走っていて、そこから先が不通になっています。

駅員さんがいなかったので、電話で、十日町までの代行バスがあるかどうか聞いてみたら、

「今のところわかりません」

とのおこたえ。

それはそれは、どうなるかしら?


結局、戸狩野沢温泉駅で一時間ほど待ち、ようやく代行バスが出てくれました。

森宮野原駅までは、先月も代行バスで通りましたが、そこから先の十日町駅までの区間を代行バスで走るのははじめて。

どんなところを通るのかしら?

疲れてはいましたが、好奇心で元気になってきました。

人が乗り降りするのを見たことがないような、秘境のような駅があるからです。



それはもう、びっくりするような旅路でした。

こんなところに集落が…

こんなに登っていくの?

ものすごい大木!

え?この崖の上が駅なの?


わたしは、きっと、目をきらきらさせながら乗っていたでしょう。

とても興味深いドライブでした。

こういう場所が大好きなのです。


でも、運転手さんは、お疲れになっただろうな。



やっと十日町駅に着いたのは、暗くなりはじめる頃でした。

運転手さんにお礼をいって、バスを降りました。



長い一日となりました。

代行バスに乗っていたのは、行き帰り合わせて4時間。

でも、珍しい場所をのんびり観光させてもらえて、有り難く思いました。

滅多に不通にならない区間でしたから。


その風景が印象的で、

一夜明けて、

あれは夢だったのではないか?

と、思ってみたりしています。



*どうか、災害が起きませんよう。
起きるしかないのなら、誰も悲しい思いをしないで済みますように…。