もう、10年もお世話になってきた美容師さん。
素敵なパートナーに出会われ、
沖縄へ、行かれることに。
明るさ、あたたかさを、いつも湛えた人だから、
数ヶ月に一度の美容院が、本当に楽しみでした。
1月の、最後の日。
予約がいっぱいで、お世話になることはできないけれど、
お手紙だけでも渡したい、
そう思い、
美容院に向かいました。
お忙しいはずだから、
お店の受け付けにいる方に、そっとお渡しして、
すぐに帰るつもりで、
ドアを開けたら、
受け付けに、その美容院さんが。
びっくり、のお顔。
わたしも、びっくりの顔で、
それから、急いで、
「お手紙だけ、お渡ししたくて。
最後にカットをお願いしたかったのですが、
ご予約いっぱいでした。
ああ、でも、
お会いできて本当によかった!」
そんなことを、あたふたとお伝えしたら、
美容師さん、
満面の笑顔で、
「すごーい!
にしださん、
ついさっき、キャンセルが出て、
今ちょうど、入っていただけます!」
美容師さんとわたしは、
手を取り合って、跳び跳ねました。
わたしの癖も、願いも、知り尽くしている美容師さんのハサミが、
気持ちよく音を刻みます。
よかった。
最後に、もう一度、お世話になれて。
いっぱい話して、
いっぱい笑って、
最後のカットが、終わりました。
別れ際、
握手をして、
何かお伝えしようとしたけど、
言葉ではないような言葉と、
涙が、溢れてきました。
美容師さんも、
何かをおっしゃり、
目を抑えて・・。
ここは寒いですから、お入りになってくださいね、とか口ごもり、
美容師さんに手を振り、
わたしは、駆け出しました。
雪が舞っていた。
大きなふわふわの、花びらのような雪が、
街に、舞っていた。
花吹雪みたいに、
桜みたいに、
祝福みたいに・・
素敵なパートナーに出会われ、
沖縄へ、行かれることに。
明るさ、あたたかさを、いつも湛えた人だから、
数ヶ月に一度の美容院が、本当に楽しみでした。
1月の、最後の日。
予約がいっぱいで、お世話になることはできないけれど、
お手紙だけでも渡したい、
そう思い、
美容院に向かいました。
お忙しいはずだから、
お店の受け付けにいる方に、そっとお渡しして、
すぐに帰るつもりで、
ドアを開けたら、
受け付けに、その美容院さんが。
びっくり、のお顔。
わたしも、びっくりの顔で、
それから、急いで、
「お手紙だけ、お渡ししたくて。
最後にカットをお願いしたかったのですが、
ご予約いっぱいでした。
ああ、でも、
お会いできて本当によかった!」
そんなことを、あたふたとお伝えしたら、
美容師さん、
満面の笑顔で、
「すごーい!
にしださん、
ついさっき、キャンセルが出て、
今ちょうど、入っていただけます!」
美容師さんとわたしは、
手を取り合って、跳び跳ねました。
わたしの癖も、願いも、知り尽くしている美容師さんのハサミが、
気持ちよく音を刻みます。
よかった。
最後に、もう一度、お世話になれて。
いっぱい話して、
いっぱい笑って、
最後のカットが、終わりました。
別れ際、
握手をして、
何かお伝えしようとしたけど、
言葉ではないような言葉と、
涙が、溢れてきました。
美容師さんも、
何かをおっしゃり、
目を抑えて・・。
ここは寒いですから、お入りになってくださいね、とか口ごもり、
美容師さんに手を振り、
わたしは、駆け出しました。
雪が舞っていた。
大きなふわふわの、花びらのような雪が、
街に、舞っていた。
花吹雪みたいに、
桜みたいに、
祝福みたいに・・