休耕田の草むらの中にコツブギク:小粒菊(キク科コゴメギク属)が小さな花をつけていました。
熱帯アメリカ原産の一年草で、寒帯~熱帯に分布し、世界的にみられる農耕地雑草です。
ハキダメギク(‘05年8月8日記事) によく似ていますが、一般にコゴメギクの方が痩せ型で茎が伸びていることが多く、葉は小さく、鋸歯が低くなっています。ルーペで詳しくみるとコゴメギクには舌状花には冠毛がありません。
日本ではハキダメギクの方がよく知られていますが、世界的にはコゴメギクの方が広く分布しているといいます。
ハキダメギクという可哀想な名前は、牧野富太郎が、東大の付属植物園である通称小石川植物園の裏手にあった掃き溜めに生えた見られぬ植物を見つけてこの名をつけたという有名な話があります。このハキダメギクによく似たコツブギクの名をつけたのは誰かわかりませんが、ハキダメギクを意識して、コツブという可愛い名で気を遣ったということでしょうか。
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