大山横手道から大山寺の間のところどころにダイセンキャラボク:大山伽羅木(イチイ科イチイ属)が赤い実をつけていました。イチイの変種で、大山、道後山、氷ノ山など本州日本海側の亜高山~高山に野生していますが、観賞用として庭園に栽植されることも多い常緑低木です。
ふつう幹は直立せず地面に横に横たわり、高さ約1~2m、時に幹の径15㎝になります。
イチイに似ていますが、長さ1~2㎝の葉が、イチイのように2列に並ぶことはなく、らせん状に密生します。
雌雄異株で、種子は直径3~4㎜の球形で、花のあと肥大して杯状になった仮種皮に包まれます。秋に種子が熟すころには仮種皮は紅色になり甘くて食べられます。もっとも、イチイと同じように青い種子は有毒です。
大山の頂上付近に群落があり、“ダイセンキャラボクの純林”として国の天然記念物に指定されていますが、ふつうはキャラボクで呼ばれています。
和名の伽羅木は、木の材から香料をとる伽羅樹に見立てたものといわれています。
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