島本町若山神社から尺代へ抜ける道端にコジキイチゴ:乞食苺(バラ科キイチゴ属)が色づきかけていました。
本州中南部、四国、九州、などに分布する落葉低木で、高さ1mくらいになり、全体に腺毛を密生し、かぎ状に曲がったとげをまばらにつけます。互生する葉は長さ10~20cm羽状複葉で、1年目の葉は、花の付く枝の葉より多くなります。
このような羽状複葉を持つのはこの仲間では珍しいものです。
特に黄色くて長楕円形の実は熟すと直立し他の木苺類と著しく異なります。
図鑑によると、美味だが内部が空洞で、食べでがないなどと書かれています。乞食ぐらいしか食べないからこの名があるのかと思っていましたが、コジキイチゴの名は、実が集合果で中が空洞になっている形が甑(コシキ:米を蒸す底に穴の開いた器)に似ていることからコシキイチゴ、これが転訛してコジキイチゴなったという説があり、これならおおいに納得できます。地方によってはフクロイチゴと呼ばれているそうです。
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