むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

タテヤマリンドウ:立山竜胆(立山の花①)

2016-07-21 13:24:09 | 植物観察記録

陽光不足で半開き

陽光のもと開花(緑の3小葉はチングルマ)

梅雨も明けないとうのにハイシーズンの人ごみの前にと、7月17・18日と山荘泊まりで立山へ行ってきました。さすがに八十路越えての山行は登山を敬遠し、もっぱらトレッキングで風景と高山植物を楽しむということになりました。
タテヤマの名がつく高山植物はいくつかありますが、よく知られているものの一つが天狗平から室堂にかけての草原のあちこちに咲いていたタテヤマリンドウ:立山竜胆(リンドウ科リンドウ属)です。
ハルリンドウの高山型変種といわれ、高さは10cmくらいと小さく、葉は対生し、幅3mm、長さ7mmほどの披針形で茎に寄り添います。花期でも根元に卵形の根生葉が残ります。
花期は6-8月、花は漏斗状の淡青紫色~帯紫白色で、茎の上部に1個上向きにつけます。花は日があたっている時だけ開き、曇天、雨天時は、筆先の形をした蕾状態になって閉じます。
花冠は5裂し、その間に丸く短い副片があります。花冠の喉部には紫色の斑点が多数入ります。
図鑑では花色は淡青紫色~帯紫白色などと表現されていますが、立山でのものは見た限りは、花弁はすべて白色でした。
白花のものをシロバナタテヤマリンドウとする考えもあるようですが、室堂のガイドさんはタテヤマリンドウと呼んでいました。
(立山で観察した植物は整理して順次取り上げる予定ですが、風景については僚ブログ「むかごの高槻」で7月19日より連載していますのでご覧ください。)

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