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垂れ下がった枝のアシウスギの若木
京大芦生の森演習林を代表するといえるのが、アシウスギ:芦生杉(スギ科スギ属)です。
アシウスギは、ウラスギ(裏杉)と呼ばれ、日本海側の豪雪地帯の気象条件に合った特徴を持つ天然スギの変種で、京都大学芦生研究林内で採取された標本が基準とされ、芦生(アシウ)の名が付いています。
アシウスギの特徴として、毎年雪に押さえつけられている内に枝を横に長く延ばしてれ下がり、さらに地面近くで押し付けられた枝が根を出して、やがて幹となり新しい株として成長して行き、いわゆる伏条更新をする事があることです。
また、普通の杉より葉の角度が狭く、内側に鎌状に丸く曲がって、葉先を触っても柔らかい感じがします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/3f/ba9bcd460d249c9e02c70bb82c91f8b6.jpg)
芦生原生林一帯にはアシウスギの巨木が幾本も聳え立っています。(むかごの高槻11月17日記事参照)
案内していただいたW先生のお話では、巨木の推定樹齢は各地で誇大宣伝されているが、芦生の森の杉巨木でも実際は古いもの数百年程度が正しいとのことでしたが、風雪の耐えて生き続けてきた老杉の姿の偉容には人を感動させるものがありました。
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