むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ウメガサソウ:梅笠草(真上を向く果実)

2015-08-05 16:24:26 | 植物観察記録

2010年6月八ヶ岳中腹八千穂高原自然園で、ベニバナイチヤクソウの見事な群落を見たとき、片隅の木陰に1本だけウメガサソウ:梅笠草(イチヤクソウ科ウメガサソウ属)が白い花をやや下向きにつけているのを見つけ、はいつくばって接写写真を何枚も撮りましたが、帰って見てみると見事にピンボケで残念な思い出だけが残っていました。
そのウメガサソウが、たじま高原植物園でたくさん見つかり、上向きに径5㎜ほどのさく果をつけていました。
やや乾燥した丘陵地や山地の林内に生える高さ10~15㎝の多年草で、2本の枝をだし、葉は2~3枚ずつ集まってつき輪生のように見えます。長さは1.5~3.5㎝の披針形で光沢があり、白い中脈があります。6~7月茎頭に直径1㎝ほどの白い花を1個まれに2個つけます。
和名は花の形からきており、常緑で冬も枯れません。