へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

入学者説明会の日

2009-03-25 22:48:34 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

今日は孟宗学園中の入学者説明会だった。
ぼくは仕事を抜けてきたおとうさんと、学園の講堂で説明を受けることにした。たかのりたちも集まってきて、みな固まって座った。
気がついたら藤川先生も後ろに座っていて、
「俺も保護者だからね」
と、サッカー部の青いジャージ姿でふんぞり返っている。
で、
「おまえら、全員サッカー部な」
と、勝手に決めつけていた。
「間違ってもバスケに入るな」
どんだけ嫌いなんだか、のぶちゃん先生が…。
「どうしようかなあ」
と、ぼくはつぶやいた。
昨日のぶちゃん先生にもらったマンガの“リアル”が心の中に残っていて、バスケも悪くないかな、と思っていた。
こんな時、テニスだ~というおとうさんは、何もいわなかった。 どうしたんだろ。 説明会は半分も聞いてない内に終わり、タコ壺保健室に立ち寄ってみた。 入り口には、 “春休みにつき、関係者以外出入り禁止” という張り紙をしている匿名希望の東山先生を見かけた。
「なに、休むの?」
とおとうさんが声をかけると,
 「明日から台湾やで~」
と、ウキウキした声が返ってきた。 みんなでいいなあ、と叫んだけど、
「なあんも買ってこんで~」
と、軽くあしらわれてしまった。 来月からこの保健室にお世話になるのかあ、とぼくは、保健室から叩き出されてきた(仮)亀梨1号の悠樹さんをみて、しみじみ思った。
でも、何でこの人、ここにいるの?}
「ちきしょ~、東大落ちた~」
あ、なんだ、そういうことか。

コメント
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