へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

お彼岸パニック

2009-03-19 17:22:15 | へちま細太郎

こんにちは、へちま細太郎です。

今日は、朝からたかひろ君、たかのり君、みきお君、そしてしんいち君が文句たらたら。
「いいかげんにあの近衛少将さん、なんとかしてよ」
「うちの中うろうろ歩きまわるし、妹の風呂場をのぞくし…」
「何、ロリ?」
まったく、どうなってんだ、あのお内裏さま。
「でも、ぼくに言ってもしょうがないでしょ、みんなも子孫なんだから」
「でもな、直系の子孫はおまえだろ」
「子孫ってことは、平等だろ?」
ぼくらが廊下にまるくなってああでもない、こうでもない、と議論しているときに、
「これ、何をしておじゃる」
と、聞きなれた声がした。
「うっ
全員で振り返ると、そこには近衛少将さんがふわふわと浮いていた。
「何しにきたんだよ~」
「みなの学びの姿をみにきたでおじゃるよ」
と、ほっほっほっほと笑い声を立ててまたふわふわと浮遊していってしまった。
「一生、成仏するな、ばかやろう」
たかのり君が叫んだあと、
「それじゃあ、困るよね」
と、しんいち君に言われて、しまった、という表情をした。
ほんと、どうにでもなれよ、ぼくは天を仰いだのであった…、
が、そこには、関ヶ原のおじさんが、なぜか空中平泳ぎをしている姿があった
どうなっちゃってんだあ。