へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

ざまあみさらせ、おまえがひったくったものの中身は…

2014-12-03 16:53:45 | へちま細太郎

こんばんは、すごいひさしぶりなおばあちゃんですよ。
元、婦警。。。
孫がいつもお世話になってます。
できそこないの息子と、居候のできそこないのバカ殿と、足の臭い夫と住んでいます。
まだまだ、若いわよ~。

細太郎が学校で拾ってきた柴犬のリカは、いつの間にか、私の年を越してしまった。
すっかり寝たきりになってしまったけど、たまには外に連れ出してやらんとかわいそうので、シャカイとうさぎのミッフィーを連れて散歩に出かける。
リカを歩かせるわけにはいかないので、リサイクルショップでベビーカーを買ってきて、リカを乗せている。バカ殿がベビーカ―を改造して、イヌ用にしてくれたんだけど、昔使ってた乳母車でもいいような気がするね。
で、今日ものんびりと近くの川の堤防までリカとミッフィーをのせ、シャカイを歩かせぶらぶらとお散歩。気持ちがいいんだ、これが。お昼時にお弁当を持っていけば、ちょっとしたピクニックだわね。
川を眺め、シャカイとミッフィーと一緒にご飯を食べ、ゴミとシャカイの落し物と、リカの使用済みおむつをコンビニの袋に入れて、さらにくくりつけた壊れたブランドのバックにしまうと、今度は家に向かってぶらぶら。
ミッフィーが歩くっていうので(なんとなくね)、今度はベビーカ―に入れず、シャカイとともにわきを歩かせて、なるべく路地を通って歩いていたら、前からすさまじい勢いで原チャがつっこんできた。
「危ない!!」
と誰かが叫んだ気がするけど、こっちはよけるのに無我夢中。ところが、原チャは2ケツよ、2ケツ。
ああ、2人乗りね。
でもって、うしろのやつが飛び降りて、ベビーカーに結び付けていたボロクソブランドバックをナイフで切り取って持っていってしまったではないか。
「あらあ~」
一瞬の出来事に、私としたことがなすすべもなかったけど、まだまだ若い私は、ナンバーをスマホでさっと撮影。すぐさま、かつての後輩たちに送信してやったわよ。
「大丈夫ですか?」
と、近所の人が心配そうに駆け寄ってくれたけど、
「大丈夫、ケガもないし、リカも無事、ミッフィーは…あ~」
ミッフィーとシャカイは、ふたのない側溝に転がり落ちて、もふもふしていた。
呆れているだけで、慌てた様子のない私に、みんな怪訝そうな表情をしている。
「ああ、大丈夫ですよ、あのバカどもが盗っていったものは、この子たちの落し物だから」
と、声を立てて大笑いしてあげましたわよん。
今頃は、中みをみて、さぞかしブチ切れているころだろうねええ。
年寄りから、ひったくりなんかするから悪いんだ。

コメント
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