へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

本能寺の変の時に藤川家は…

2011-02-13 23:41:38 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

もはや、誰も見ていない大河ドラマだけど、試しに藤川先生に、
「本能寺の変の時に、藤川家は何をやっていたの?」
と聞いてみた。
「わかりきったことをきくな」
藤川先生は“ビフォーアフター”を見ながら、お尻をぽりぽり。
「食料調達?」
「ああ、秀吉とは逆方向のな、関東の滝川一益のところに向かっていたんだ」
「じゃあ、引き返せなかったんだね?」
「京極高次が邪魔しくさったんだ」
「誰」
藤川先生はいきなり起き上がると、講釈を始めた。
あ~、長くなる~。
「京極竜子の弟だ」
知らね~よ。
「浅井長政の姉妹が主筋の京極に嫁いでできた子供たちで、浅井三姉妹のいとこだよ」
「ふうん。じゃあ、何にもしなかったんだね」
「んだ、結局山崎の戦いには炊き出しで参加したくらいで」
やっぱり…。
「で、お市の方や浅井三姉妹とは」
「知らね」
「知らねって…」
「みんな忘れてたんだよ、小谷から戻ってからこっち、誰も思い出さなかったんだよ」
ひぇ~、じゃあドラマと全然違うじゃん。
「400年も前の話、誰が知ってんだ」
そりゃそ~だ。
まあ、食いしん坊が幸いして大名になったくらいの藤川家だから、歴史の細かい記録なんて残してないだろうな。
「東海荘でもリフォームしようかなあ」
東海荘は田吾作さんの隠居所だ。
「システムキッチン入れて~」
罰当たりな子孫だなあ。
「あ」
棒斐浄寺の尼さまも子孫だ…。やりかねないな。
どうせなら、どっかの子孫みたいに、オリンピックに出るくらい才能があれば、天下統一の野望を遂げられてあげられたのに…。
「うまそうな仕出し弁当だあ」
藤川先生はテレビをみて大声を張り上げた。
ダメだ、こりゃ。