納豆食べたいんだけど

こんばんは、へちま細太郎です。

阿部さんの手による極上の料理は、ぼくのうちでは初日で満腹状態だった。 それはぼくんちが一般庶民だからとか、そんなことじゃないんだ。家庭料理が食べたかったんだ。
それは、藤川先生も感じていたみたいだ。 藤川先生は、阿部さんの料理は食べなれてはいたけど、そのうますぎる料理には辟易していたらしい。おばあちゃんの料理がお気に入りだったからだ。
でも、出された料理は最後まで文句も言わず食べろが基本でも、だけどねえ…。
「納豆食いてぇなあ」
藤川先生は、白身魚のクリームソース添えを食べながら、文句を言っていた。
うんうん。