◇ 先生の講話
1. 結構について
結構についてはこれまでもたびたび指導を受けているが、3月期検定の課題に関連し、改めて注意を受け、その場でそれぞれの形に収める実習を行った。
(1) | 文字の形が△の例 | 土、火、左、有、在 | |
(2) | 文字の形が▽(逆三角)の例 | 士、布、右、可 | |
(3) | 文字の形が縦長の四角の例 | 目、周、貝、月 | |
(4) | 文字の形が四角で、下の横画が上の横画より短い(すぼめる)例 | 口、田、曲、因、中 | |
(5) | 「女」、「履」等の払いの起点の位置等について ● 「女」の場合、二画目の払いの起点は、横画の真上ではなく、左上から起筆し、左下へ払う。 ● 「履」の三画目の払いの起点は、一画目の起点との交点ではなく、そのやや内側から起筆する。 ● 「ひらがな」の「む」のたて画は、中心線より左側に書く。 |
2. 明治、大正、昭和の能書家について
王羲之、小野道風など、中国、日本の歴史に名を残している能書家についてこれまで講義を受けてきたが、その締めくくりとして、明治、大正、昭和の能書家について、代表的な書家の書風、作品の特徴などについて講義を受けるとともに、先生の蔵書の中から作品(写真)を拝見した。その中には、勝海舟、山岡鉄舟など近代の歴史上の人物の書も見ることができた。
◇ 実技指導
3月期検定の課題作品について、提出用の最終添削指導を受け後、それぞれの例月の課題作品について添削指導を受けた。
(出席者 9名)(谷田貝 記)