日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第199回例会(平成30年2月15日)

2018年02月22日 | 例会報告

◆先生の講義

1. 烈火(例:「無」の下部に並んだ4つの点)の書き方

楷書:左端の点は「心」の第一画と同様、入筆⇒左下へ運び下部を太くまとめる      

右端の点は、入筆⇒下へ引いてまとめる      

真ん中の2点は左右両端の点より小さくまとめる

行書:最初の2点を個別に書き、後の2点を一つのヨコ画のように書く

草書:4点を一つのヨコ画のように書く。

行、草ともに筆の入れ方、運び方、線の高さに注意

2. 門

第二画以降の運筆の順序、中心線との位置関係に注意


3. 来月(3月)から始まる検定受検の心得  

・検定用条幅作品は、毎月の条幅と違い、楷、行、草、隷の基本ができていることが問われる。  

・基本を置き去りにして自分の書で書いてもダメ。(特に楷書は教育書道に準拠)

・準師範、師範格までは多少お目こぼしがあるとしても、師範へ「基本+自分の書」が問われ、厳しい。  

・隷書は曹全碑の運筆の特徴(波磔のある横画、波磔のない横画等)を体得すること。         

 (出席者11名、記録:谷田貝)


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第198回例会(平成30年2月1日)

2018年02月15日 | 例会報告

◆先生の講義

1.2月課題の用筆(書き方)

(1)臨書課題

臨書の課題「爨(さん)宝子碑」は、隷書から楷書に移行する時期(4世紀から5世紀)に書かれたもので、隷書と楷書の中間のような独特の書体。「振」の手偏の横画、「将」の偏の点(下向き、上向き)、「軍」の冠、「建」の之繞を例に、用筆の特徴について、説明、実技指導が行われた。

・3つの特徴  側筆書き 三角形が多い 楷以前の楷書

・横画の入筆、運筆、収筆は隷書(波磔など)に類似した用筆

・「将」の偏の「点」(下向き、上向き)」はほぼ三角形になるように書く、など。

(2)漢字規定課題

2月号に限らず、各月の漢字課題、ないし各書家の字形、用筆は、いわゆる教育書道とは必ずしも一致しない。このことを心得て字形、用筆の習得をする必要がある、として「淡の旁・炎」、「心」、「見」を例に説明、実技指導が行われた。(上図左側)

書聖誌2018年2月号漢字規定「淡」の字形(左図:佐川倩崖書から)

教育書道  淡(偏の「火」の点の字形が異なる)

2.検定と作品展との作品作りの違い

検定は、教育書道の延長、きっちり書くこと。競書の添削指導

 (出席者8名、記録・谷田貝)


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第197回例会(平成30年1月18日)

2018年02月02日 | 例会報告

◆先生の講義

1.運筆、用筆の基本(楷、行、草の例)

唐様から和風へ(王羲之に打ち込み唐様を学んだ空海 ⇒ 和風を確立、「ひらがな」に連なっていく。
左図 上段 王羲之、下段 空海
(天石東村編「風信帖・灌頂記」から)

      

・「口」:1画目と2画目の縦画は、下に向かってすぼむ。

  真四角はダメ

・草:書形の上で、行書と草書は、オーバーラップしている。

       例:生


  

2.条幅の書き方

・ 半切両端の余白と、半切中心線とのバランス(両端が空きすぎないように)

・ 各行の字の中心が揃うように

・ 字間、行間の間隔、線の太い/細い、墨の濃い字、かすれた字

・ 一文の中で、行書、草書の配分等に留意 ⇒ 半切の中心部に目がいくように

・ 見せ所を強調

◆実技指導(1月競書課題の添削指導)

                      

(谷田貝記 出席者9名 )

 

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