◇ 先生の講話
1.文房四宝(筆、墨、硯、紙) A.筆
- 唐筆と和筆 短中長、剛・柔などの分け方あり。
- 楷書は茶色の兼毛で、中くらいの長さがよい。
- 行草書は柔らかい白い毛の混じった羊毛がよい。茶毛は鼬、馬毛で硬い。
- 1号⇒10号の順で、太い筆⇒細い筆。通常の半紙などの4~6文字は、3,4号。8~10号はかな用。
- 広島熊野筆、埼玉小川筆が有名。
- 松煙墨と油煙墨。通常は墨液(墨汁)。墨汁はニカワ油分があり、固まりやすいので、硯より墨池を利用して、終わったら戻すのがよい。
- 中国の端渓硯は有名。古端渓は高価で減りにくいが、今はほとんどが新端渓。
- 手漉きは機械漉きに比べて、カスレ滲みが出やすい。
2.楷書の基本(1)
- 起筆、収筆が大事。特に収筆の後処理 例 縦線の収筆での止め、ハライ。
3.行書の基本(1)
- 横線では楷書と異なり、起筆から収筆までで太さを変える。
- 長い線の場合 太く入り、細く収筆。短い線の場合 太⇒太。
楷書の基本、行書の基本については、上記説明の後、当日配布の手本(省略)をもとに、個々人ごとに実技指導が行われた。
4.作品展の講評
- 次回はさらに上の作品にチャレンジのこと。 色紙⇒1/4条幅。条幅は文字数を増やす、また1行から2行にする。
- 全体のバランスを自分なりに工夫すること。たとえば余白の入れ方。
- 単に師匠のマネをするのではなく、センスを学び、自分の字を書くこと。
◇ 実技指導
引き続き月例課題の実技指導が行われた。
(出席者 7名)(榎 記)