日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第209回例会(平成30年7月19日)

2018年07月29日 | 例会報告

◆先生の講義

1.欧陽詢の楷書

概形が縦長の台形。筆を立てて書いている。

2.臨書について

(1)先ずは、形臨。

字を真似る。(字形をそっくりに書くようにする。)

例:黄庭堅 : 線の太さが一様でない。

縦画は左に傾いている。


龍門(六分体)(第155回例会報告参照)

(2)最後は、意臨。

元の字の特徴を自分なりに解釈して書く。

3.行書の基本(1)

①柔らかい、丸味の線は、手と腕を廻す場合(内、口など)と 筆を廻す場合(中、三の三画目の起筆)がある。

②楷書の線は、筆を廻さずに書く。

③ゆっくり、丁寧に線を引き、筆や手を上手く動かすと、柔らかい線が引けるようになる(行書のコツ)

(出席者7名、記録:冨田)


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第208回例会(平成30年7月5日)

2018年07月06日 | 例会報告

◆先生の講義

1.楷書の基本(その5) 欧陽詢

*概形が、縦長の台形。

*異”は、現在の字と異なり、書き順も違う。

すなわち、中心の縦画を、“ハ”の直前に、書いている。





2.規定競書の勉強例

3.字を上手く書く方法(その3)

①偏の右側を縦に揃える。 例:“紛”の糸偏。 “紛”の旁“分”は、単体と異なり右半分を大きく書く。

②複合体字は、線も点も、ぶつからないように、配置する。

③ “巖”のように上下に横画がある字は、複合体の他の部分“敢”を内側に纏める。

④線が交差する部分は、中心を見極め確実に交差させる。

⑤ハネ、点を忘れた字は、裸足も同然。

◆その他

1.例年8月はお休みにしているが、引越等も考え、8月2日、23日は例会を行うこととした。

2.師範昇格、昇段のお祝いを兼ねて、早めの暑気払いを行った。

(出席者11名、記録:冨田)


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第207回例会(平成30年6月21日)

2018年07月06日 | 例会報告

◆先生の講義

1.楷書の基本(その4)

楷書の成立以前の書(鄭道昭:論経書詩)の臨書。

2.作品展の指導

(1)色紙

・色紙の中心部が空白にならないようにする。

・文字の配置、大きさをアンバランスにする。


(2)1/4条幅

・上下の空白は、上部の方が少し広い。

・観る人が、作品の中心部を注視するように、墨の潤滑・線の太さなどを工夫する。

・落款は、文字と文字の間に、文字とのバランスを考慮し書く。

3.検定の結果

受験した会員は全員昇段した。うち2名、因泥さん、榎さん が師範の資格を取得した。

◆その他

月例課題、作品展作品の添削・指導

(出席者12名、記録:冨田)


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第206回例会(平成30年6月7日)

2018年07月06日 | 例会報告

◆先生の講義

1.楷書の前例
・これは、北魏の鄭道昭の書。ここに掲げている「論経書詩」や「鄭義下碑」が代表作。
・線が柔らかくゆっくりしており、懐が深く、暖かみのある字である。
・止めないで引くことが肝要。どこが起筆で終筆かが分からない。呼吸が落ち着く。
・ 普段から線を早く引く人は、この字を勉強したら良い。楷書の原点だ。
・ 皆さんも興味があれば次回までに勉強してください。

2.課題の基本(例)等

・6月課題の字の中では、下記に留意して書くこと。

3.字をうまく書く方法

 ⑴線は画部もきちんと書くのが原則。

 ⑵すべての漢字は、単体と複合体でできている。

 ⑶左右対称字は、左右均等が原則。

 ⑷バランスの悪い単体字は、シーソー具の要領で書くとよい。

 ⑸“ふところ広く”が複合体のポイント。

 4.作品展、鉄門社展等

 ・鉄門社展での作品は、全部の字を丸く、遊びのつもりで書いた。

 ・皆さんも作品展では、今まで学んできたものの中で「いいな」と思う字を書けばよい。
       

((出席者12名、記録:林)


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