日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第203回例会(平成30年4月19日)

2018年05月04日 | 例会報告

◆先生の講義

1.検定/展覧会出品への指導について

・検定は、自分でやるかどうかを決めるものである。「書聖」で手本が掲載されてから始めるのでは遅いので、前もって意思表明してほしい。私が手本を書くということは、 その人を合格させるためであるということを理解してほしい。また、完成作品は4月中に検定料と合わせて送ること。推薦文を書いたりする時間が必要なので、5月の締め切りギリギリに提出することはやめてほしい。

・展覧会出品は、6段以上の人に声がけしているが、出品するかどうかはあくまで本人の自由意思である。また、展覧会出品は、個人で出すのは可能だが、表装等などの費用もあり先生経由より金がかかる。

2.右払い、左払いの基本

・起筆〜運筆〜収筆の三段階がある。起筆はゆっくり、運筆は手早く、収筆は後処理があるのでゆっくり引くと良い。左払いの起筆は、ちょっとお腹に抜けるように引くと良い。筆を上げると字が細くなる。収筆は水平方向に引くと良い。

・「友」の字の「又」の部分は、左払いは回っているのに対し、右払いの起筆は最初の左払いに対して頭が出ている。

・「敦」の字の左払いは、軽い線である。右払いは、だんだん太くしているが、これは腕全体を動かすと良い。

・「兄」の字の左払いの収筆は、穂先きが一本になるようにゆっくり引くと良い。右払いの字は、起筆から最初のタテ線は細く、筆を回して太くしていき、最後の跳ね上がる所は筆を持ち上げて少し動かしてから跳ねると良い。

(出席者9名、記録:林)


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第202回例会(平成30年4月5日)

2018年05月03日 | 例会報告

◆先生の講義

1.楷書の基本(教育書道の原点)

・明治期の日本人が、中国古典や日本の写経や空海/小野道風などの優れた能書を見て、「日本版の正しい漢字」を作ってきた。これが教育書道の原点となっている。

・穂先は綺麗で、柔らかさがある。平べったくもあり、太い字である。楷書としても行書に近い。

・字が滲んでない。滲まなく書くためには、墨をつけたら穂先を落としてゆっくりでなく書くこと。かすれ字も書く必要はあるが、その時は穂先の落とし方を大きくすればよい。

・字の中心が離れておらず賑やかなのがよい。

・王羲之よりも前の時代のもので、学ぶ必要がある。

・この字形を発展させた人は日本人には居ない。

・このような書き方が好きであれば、毎月の課題で楷書を書く際に、このような書き方を手本にして書くとよい。ただし、検定の場合は、教育書道に戻ること

2.右払い、左払いの注意点

・今回(4月)の課題は、右払いや左払いが多い。はね上がるのは駄目(紙から離れるのがいけない。)穂先を横に見ながら、下が平らになるように筆を引くとよい。

・また、払いを小さくするには筆を回せばよい。大きな払いの場合は。腕を回せばよい。

・さらに、筆を立てると、字が細くなるので、回しやすいし、うまく見える。

・これら何通りかのやり方を覚えてほしい。

3.検定の指導

・3段以下の人は、ある程度書ければ昇段する。

・6段以下の人は、指導を受けて完成に近づけることが必要。条幅と半紙が同じようにある一定の幅で書ければよい。

・師範部に入る人は、教育書道と自分の字が書けることが必要。隷書や行草書は何とかなるが、楷書が問題だ。例えば、「午」の字の「ノ」の角度が45°の基本に留意しているかが見られている。

・検定の場合は、書聖の先生の参考例をただ鵜呑みにするのではなく、辞書等で字をよく調べて書くこと。それを前提として、条幅は、「見せ所」と「全体感」に留意するなどの工夫をせよ。また、字の末端部での「後処理」をきちんとすることも大事である。

(出席者11名、記録:林)


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第201回例会(平成30年3月15日)

2018年03月22日 | 例会報告

◆先生の講義

1.検定受験の心得

・課題には半紙(楷書/行書/草書/臨書)と条幅(隷書/楷書/行草書/臨書)があるが、基本に忠実な習字を心がけよ。

・「書聖」の臨書は、曹全碑となるが、タテ線は太く、ヨコ線は細くせよ。

・「書聖」に限るが、条幅は、一定の幅の中に太い字で書き、細い字では書かないように、また見せ所を意識して書くこと。

2.楷書の基本(線折部 他)

・折れのできない人が多い。右下に下がってしまいがちなので、注意せよ。


・そりを意識せよ。はねは持ち上げるように引くこと。


・ヨコ線を書くときは、親指を回しながら穂先を上に向けて同じ幅になるよう筆を引くこと。

3.今後の講義予定

・4月〜7月は、主に中国古典の例をもって、楷書の話をする。

・9月以降は、日本の古典、写経の話をする。  

(出席者13名、記録:林)


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第200回例会(平成30年3月1日)

2018年03月22日 | 例会報告

◆先生の講話

1.月例課題の基本

(1)“生”の書き方

一番上の横画(2画)と縦画(3画)は、

1画と2画を合わせた幅の中心で交わる。

2画の入筆が1画の下部の場合は、

4画(二番目の横画)の入筆、終筆は2画と同じ位置。

2画の入筆1画の上部の場合は、縦画は4画の中央で交わる。

5画(一番下の横画)は、上に反る。

(2)書体の新旧を一致させる。

現在の書体:涼、興  比較的旧い書体:

(3)“興”の書き方

上部の線は細め、横画と点を離す。 上部が丸くなるように書く。

(4)その他

2.条幅の作成過程

① 字典から書体を選ぶ

② 墨の潤滑、書体や線の太さなどを変え、見せるポイントを作る。

③ 一通り完成したらし、墨の潤滑や書体や線の太さなどを見直す。

3.検定作品について

半紙作品: 笑燐会のホームページに共通の手本を載せる。

条幅作品: 会員それぞれに手本を用意する。

文字の大きさ、幅を同じにし、整然と書くこと。

書体の新旧を一致させること。
 

(出席者10名、記録:冨田)


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第199回例会(平成30年2月15日)

2018年02月22日 | 例会報告

◆先生の講義

1. 烈火(例:「無」の下部に並んだ4つの点)の書き方

楷書:左端の点は「心」の第一画と同様、入筆⇒左下へ運び下部を太くまとめる      

右端の点は、入筆⇒下へ引いてまとめる      

真ん中の2点は左右両端の点より小さくまとめる

行書:最初の2点を個別に書き、後の2点を一つのヨコ画のように書く

草書:4点を一つのヨコ画のように書く。

行、草ともに筆の入れ方、運び方、線の高さに注意

2. 門

第二画以降の運筆の順序、中心線との位置関係に注意


3. 来月(3月)から始まる検定受検の心得  

・検定用条幅作品は、毎月の条幅と違い、楷、行、草、隷の基本ができていることが問われる。  

・基本を置き去りにして自分の書で書いてもダメ。(特に楷書は教育書道に準拠)

・準師範、師範格までは多少お目こぼしがあるとしても、師範へ「基本+自分の書」が問われ、厳しい。  

・隷書は曹全碑の運筆の特徴(波磔のある横画、波磔のない横画等)を体得すること。         

 (出席者11名、記録:谷田貝)


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