日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第176回(平成29年1月19日)

2017年01月31日 | 例会報告

◇実技指導

今日も添削を中心に時間を割いて熱心な実技指導が行われた。

◇先生の講話

1.永字八法(最終画の右払い「磔」について)

・だまって右に払うだけだと“点”になる。“磔”は“線”であり、“線”には「一定の速さと、一定の長さ」が必要である。また“線”には起筆があり、終筆がある。

・起筆してから、少し右上に行き、その後、右下に太くなるように運筆し、払う前にいったん止めてさらに少し右に動かしてから払うようにすること。

2.行書と草書の基本(その2 実線と虚線)

・虚線の部分は細く書くように心がける。虚線であるべき部分を実線の様に太く書くと異なった文字と捉えられることもあるので、虚線は細く書くこと。

・実線とすべきか虚線にすべきか分からなくなった時は楷書に戻って考える。

3.「日」の第1画と第2画の間を空ける場合と明けない場合の使い分け(質問に答えて)

・「曙」、「旭」など画数が多い文字の中にある「日」は、第一画と第二画の間を開ける場合が多い。逆に「日」そのもののように画数の少ない文字の場合は間を空けず力強く書くケースが多い。要は他の文字とのバランスで考えること。

(出席者 13名 小野 記)


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第175回(平成29年1月12日)

2017年01月31日 | 例会報告

◇実技指導

13時~14時半まで、各人の持ってきた作品に対し順に熱心な添削をしていただいた。

◇先生の講話

1.昨秋の検定の結果:昇格試験にチャレンジした全員が合格した。うち2名は級位から入段、しかもいきなり準二段に飛び段入段した、と先生から報告。入段した2名には先生から雅号が授与された。

2.筆の動かし方について:筆の動かし方は、手全体を動かす方法と手首を動かす方法の二つがあることを理解し実践すること。特に例として「しんにょう」の下部の所は手首を動かさないと小さく書くことができないので注意が必要である。

3.雑学:108歳の長寿の祝いを茶寿と言う。これは茶の字を分解すると十、十、八、十、八となることからである。小林一茶が自分の硯に一、十、十、八、十、八と戯れに書いていたことを想起させる。

(出席者 13名 小野 記)


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第174回(平成28年12月15日)

2017年01月31日 | 例会報告

今回から少しやり方を変更し、午後1時から最初に実技指導(添削)を行うこととするが、新規参加者もいることから、添削に入る前に「習字」について先生から講話があった。

◇先生の講話

1.「習字」は「字を習う」ことであり、書かれた字を見て字の書き方がわかればよいが、なかなかそう行かない。師匠に手を取って教えてもらうのが一番であり、弟子と呼ばれる人がそのようにして字を覚えるが、この愛好会のように多くの人が一堂に会している場ではそのような指導は時間的にも難しい。愛好会では字が上手になればよく、三~四段くらいになれば一般的に“上手”と言われるレベルになるが、そのようなレベルに達するにはどうしたらいいか各人自分自身で考えてほしい。

2.永字八法(右肩の”ノ”、つまり第5画の左払い) ”ノ”には起筆も終筆もない。入ったとたんに筆を立てて引くようにする。

◇実技指導

1.他人が添削されているところを一緒によく見て、聞いてほしい。

2.半紙の作品の名前は字を書いた同じ筆を使って署名すること。

3.半紙に5文字書くとき、右側の3文字の最初の字は墨をしっかり含ませて書き始め、2文字目を書くときに少し墨をつけ、3文字目を書くときはさらに2文字目より少なめにつける。左側の上の4文字目の時は墨をつけず、硯で筆を整える程度にしてその結果、文字にカスレが出るように書く。5文字目では改めて墨をつける。

4.個別指導での各種コメント

・偏と旁では、一文字の時とは異なった文字となる。例、謹のゴンベンと言とでは異なったものとなる。

・「結構」をよく理解して書くこと。

・初めのころは、半紙を折って文字がバランスよく収まるように書く。

・半紙で四文字書くときの署名は左側中央辺りのスペースの面積の中心に名前が来るように署名する。

・横線、縦線は同じ太さでなくメリハリを考えて書く。

・今回の楷書の手本の中の、寛と容のそれぞれのウ冠は同じように見えるが寛のウ冠の横線の方が容の横線より太く書く。又、ウ冠の最初の点は寛では横線から少しはみ出すくらいがよい。寛のウ冠の下にスペースがあるから。

・行書では筆のつながりが感じられない文字が散見されるので注意。

・行書では呼吸と運筆との関連も意識しながら描くのが大事。そうするとスムーズな運筆が可能となる。

◇その他

例会終了後、場所を変えて忘年会を行った。

(出席者 10名 小野 記)


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第173回(平成28年12月1日)

2017年01月30日 | 例会報告

◇新入会員の紹介

野口絵理さんが入会され、会長から全員に紹介された。

◇先生の講話

1.先生から正月らしい文言の半切お手本4枚の紹介があった。

・敬賀瑞春

・福生積善

・和氣到祥

・長楽萬年

特に草行書の書き方で、点画を結ぶ線については、ゆっくり筆の先を見ながら描くと綺麗な線を描くことができるとアドバイスがあった。

2.金運の言葉

書の題材として使われる縁起の良い言葉を先生から紹介。

・干支「酉」  金の卵を産むからめでたい、

・七福神    大黒天、毘沙門天、恵比寿天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊

・四神     青龍(東)、朱雀(南)、白虎(西)、玄武(北)

・龍鳳

・葵

・赤富士

・九頭馬

一般的に日本では四や九は縁起が良くない数字と言われるが、上記の文字との組み合わせは縁起が良いと言われる。特に中国では九は「束ねる」という意味もあり、縁起が良いとされている。

◇実技指導

引き続いて12月の臨書課題「世事超諸方便」、楷書課題「寛如能容物」および各自の随意作品について実技指導が行われた。

(出席者 10名 小野 記)


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