◆先生の講話
1.雁塔聖教序(褚遂良)の書
明治以降の教育書道では、雁塔聖教序、九成宮醴泉銘(欧陽詢)、
孔子廟堂碑(虞世南)の3法を加味し、平均値をとり楷書の原点とした。
2.書を上手く見せる方法(その2 前回からのつづき))
(7)之繞(しんにょう)の基本型
(8)ウ冠など冠の下の”女“は、横長に書く。横画が最も長い。
例: 安、案
(9)点を短い線として書く場合がある。
例:ウ冠の一画目の点。“心”の左側の点。“刃”の点。
(10)点の打ち方は、字の表情を考えて書く。
例:“貝”の点を、上の“目”より狭く書く場合と広く書く場合がある。
“羊”の点を3画目の横画に接して書く場合と離して書く場合がある。
“栄”の点を冠に接して書く場合と離して書く場合がある。
(11)書き難い字の例:
方: 全体が三角形になるように、下を狭める。
今: “ラ”を笠の中に入れる。(笠との間を開け、下に書かない)
豕: “〉”の形状に湾曲させて書く。
即: “日”の部分が下の線の部分より長い。
“卩”は偏より下げて書く。“卩”の右側の線は曲線でせばめるように書く。
3.検定について
各昇段の課題について説明があった。
(出席者7名、記録:冨田)