日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第5回作品展を開催しました

2015年12月14日 | 作品展

 書道愛好会は、去る11月16日から20日まで、第5回作品展を開催しました。当会はおかげさまで今年創立10周年を迎えました。また作品展は平成21年の日比谷同友会創立40周年記念行事の一環として絵画、写真、俳句の各サークルとともに第1回を日比谷ビル地下食堂前で開催しております。今年は写真サークルが再発足し、久しぶりに俳句、写真、書道の3サークルによる3週間にわたるロングランの作品展が実現しました。

 書道愛好会の現在の会員数は14名。筆を持つのは中高生時代以来という60才~80才代の面々が、小林碧雲先生(読売書法会理事)の熱烈指導のもと、例会(月2回第1、第3木曜日)での直接指導、およびその間を縫って月2回前後の郵送による添削指導を受けながら、毎月3点の競書作品(①臨書、②楷書の規定課題、③行または草書の随意課題)ないし4点(以上に加え④半切20字)を先生経由で「書聖会」誌に提出しております。その結果は段級位別の順位となって同誌上に掲載されます。さらに、殆どの会員が年2回(5月、11月)の同会による検定試験を受験。検定科目は、下位段クラスでは半紙で楷書、行書、草書の3科目、中級段クラスでは以上に加え半紙隷書1科目と半切20字1科目の計5科目、上級段クラスでは半切が2科目に増え6科目などです。

 こうした密度の濃い実践的な指導と会員各位の熱意により、入会後短期間で、たて画、よこ画、はらい、はねなどの書の基本を順次身につけ、いわば半紙にただ書くだけのレベルから、「結構」(縦長・横長の字、偏と旁のバランスなど)、線の太・細、墨の濃・薄(かすれ)、余白などを吟味した自分なりの書風に多少とも気配りができるようになってまいりました。さらに「ひと様に見ていただく」という作品展のプレッシャーに押されながら作品を仕上げることで、実力アップにも弾みがつき、その結果今回の作品展では当初の頃の半紙や色紙中心の作品から文字も多く紙も大きくなる半切などの作品が中心となりました。

 今回の作品展では、以上に加え日比谷同友会事務局から「秘書OG会の白石さんの昨年の改組第一回日展入選作品(古今和歌集の巻子)を展示しては・・・」とのお話があり、会場正面に手作りの展示ケースを用意して展示。また当会創立メンバーでもある伊藤さまの母上(書家、故人)の作品(94才時の書など)もあわせて展示しました。

 第5回作品展は、会員各位の日ごろの精進に加え、日展入選作品の展示などにより例年以上に迫力のある作品展となりました。ご高覧頂いた各位、ならびに当会の運営や作品展の設営等にご支援を頂いている日比谷同友会さま、NTTコミュニケションズさまにあらためて御礼申し上げます。

(谷田貝 記)


会場正面


指導風景


特別出典 左2点 伊藤玉垂様(故人:本文参照)の作品  右側 小林碧雲先生の作品


特別出典  白石様(本文参照)の作品


半切二行


半切一行


左側1点 半切1/2(縦)   右側6点 半切1/4(縦)


半切1/4(横)


色紙その1

  
色紙その2 


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第150回(平成27年11月19日)

2015年12月09日 | 例会報告

◇先生の講話

1.ひらがな「やゆよわをん」

・各ひらがなの書き方について、元になった漢字「也由与和遠旡」をベースに説明があった。

・手首を動かすことが重要。このコツを掴むように。

・下を丸く書くひらがなが今回の「よ」のほかにも「ま、は、ほ」とあるが、元になる漢字が「与、末、波、保」なので、筆を止める位置がそれぞれ異なる。「ま、ほ」は縦棒が下りてきた真下で筆を止め、そこから丸い部分を筆を止めずに書く。「よ」は下まで降りた筆をそのまま左へ走らせ、一番左で止める。そこから筆を「へ」の字を書くように右へ返す。「は」は上から降りてきた筆を斜め左下へ運んだところで筆を止める。そこから真上に筆を上げてから右へ回して丸い部分を書く。

2.臨書の本

・前回の説明への補足があった。内容は前回の報告に追記したのでここでは省略。

◇実技指導

ひらがな「やゆよわをん」について、手首を動かして書くコツを掴むよう、実際に手をとっての指導があった。

(出席者10名) (荻野記)


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第149回(平成27年11月5日)

2015年12月08日 | 例会報告

◇先生の講話

1.検定受験総評

・どのぐらい書いたかを見られる。最低3回は師匠の添削を受けてから仕上げをする。各回ごとに添削でいうことは違ってくる。3回未満だと未完成。

・隷書、半切(2行20字)(三段以上)は総体に書き足りない。締切ギリギリでなくもう少し早くから取り組まないといけない。

・師範部を受験する人(六段以上)は個性ある字を求められる。上手い下手でなく、それなりに努力したことが見えないといけない。

2.作品展総評

・みんなそれ相応に書けたと思う。チャレンジ精神で新しいことに取り組んで欲しい。

・半切で楷書の字、隷書の字を書くのは、筆遣いの正しい正しくないが作品にそのまま出るので、大変難しい。

3.臨書について

・臨書は自分の書を見つけるためにするもの。臨書のお手本にはそれを書いた人の個性が籠っている。自分の好きなお手本を見つけてそれを臨書するとよい。

・代表的な臨書お手本

・これらの中から自分に合うものを選び臨書する。字の形、太い細い、などを学ぶ。

・自分の氏名を楷書・行書・草書・隷書で書けるように。

(出席者10名 荻野記)


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第148回(平成27年10月15日)

2015年12月08日 | 例会報告

◇先生の講話

1.書聖誌検定受検に当たってのアドバイス

 書聖誌は、これまでの墨心誌と比べてレベルが高く、指導者層にも有名な先生が揃っている。
①とにかく課題を書き込むこと。
②楷、行、草書間にレベル差があってはダメ。
③準師範から上を目指す人は自分の書風を考え、自分の字を書くこと。

2.作品展出展作品へのアドバイス

 今回初めて半切を書く人へのアドバイスとして、半切を縦半分に折って真ん中に人の目がいくように流れ、余白、墨の渇・潤等を考える。特に2行の場合は真ん中に相応しい字体、運筆がないとダメ。また文言中に同じ字が2個以上出てくる場合には、それぞれごとに筆の運び、はらい、はね等を工夫して人の目がいくようにする。

◇かな「は行」の実技指導

 草書並みの運筆が必要な「は行」の仮名について、個々に実技指導が行われた。

「は」3画目上から左へ折れてはねる前に一旦筆を止め、虚線から4画目の実線に入る
「ひ」2画目下へおりた所で一旦筆を止め、右上へはね上げる
「ふ」右肩上がりに揃える
「へ」一画目の入筆は45度から入り一旦筆をしっかり止める
「ほ」4画目上からまっすぐおりて左へ軽く力をぬきながらはねて三角形ができるように収筆

(出席者11名) (谷田貝記)


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第147回(平成27年10月1日)

2015年12月08日 | 例会報告

◇先生の講話

日常生活の書(実用書)の心得について説明があった。

1 ハガキ(宛名面)

 ① 先ず宛名を中央に書く

 ② 住所は、宛名の右にやや小さめの字で1字分上から書く

 ③ 差出人の名前は ハガキの真ん中ぐらいの高さから書く、住所は名前より小さめに1字分上から書く

  

  

2 封筒

 (宛名面)

① 先ず宛名を中央に書く。

② 住所、宛名の書く位置、字の大きさは、ハガキに同じ

③ 社長、部長等の肩書は、宛名の上に書いた方がよい。

 (裏面)

差出人の住所、氏名は、封筒裏面の真ん中か左側のそれぞれ下に書くのそれぞれ下に書く。

 

3 芳名録

 芳名録の書式、枠組みにもよるが、縦書きの場合、上から3分のⅠ程度の範囲に市区町村名、次の3分のⅠ程度の範囲に丁目、番地(マンション名、部屋番号等で長くなる場合は、前後を調整)、下の3分のⅠ程度の範囲に氏名を大きめに書く。

4 命名の書

 赤ちゃん誕生の際の命名書は、デザイン化されたものが市販されているが、自分で書く場合には、半紙中央に縦書きで大きく「一、命名 〇〇〇〇」と書く。次にその右側に小さめに「◇◇長男」、左側に同じく小さ目に「△△年△月△△日生誕」と書く

◇実技指導

  講話に引き続き、作品展出展作品、検定受検作品の添削指導が行われた。

(出席者11名) (谷田貝記)


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