日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第177回(平成29年2月2日)

2017年02月08日 | 例会報告

◇先生の講話

1.半紙の作品作り

①字の中心について

 縦も横も字の中心があるので、中心にいつも気配りすること。最後の名前も縦のみでなく、右側の文字の中心に横を合わせる。

②スミとカスレについて

 半紙に5文字(右半分に3文字、左半分に2文字)を書く時、墨を付けるのは最初の文字と5番目の文字。左側先頭の4番目の文字はカスレさせること。4番目の文字は、硯で筆をそろえるだけで、墨は付けない。このため墨が少ないのでゆっくり書く必要がある。逆に一番目と5番目は墨をたっぷり吸っているため早く書かないとにじみが出過ぎることがあるので注意。

③画数が少ない文字は太く、小さく書くこと。2月の月課題の中では”衣”という文字は太く、小さめに書く。太く書くと、大きな文字になりがちであるが要注意。

④字の中心が分かりにくい文字もあるので注意。印刷文字は外側を合わせるが、筆文字では中心を合わせること。

⑤最後の名前は親筆で書く。小学生の場合は小筆で名前を書かせている。

2.条幅の作品作り
半切に20文字を2行に書くのを例に解説された。

①条幅では両端の2センチ程を空けて、中を4等分して文字の中心線を定める。これは、ややもすると真ん中の部分が空きすぎるのを防ぐためである。

②スミとカスレは2~3文字ずつ続く。左右にカスレ同士が並ぶのは好ましくない。スミ同志左右に並ぶのは構わない。

③画数が少ない文字は太く小さく書く。

④楷書と隷書は左右の文字が揃うが、行・草書は左右の文字が揃わないように書く。

⑤名前と落款印を合わせた長さは本文の2文字分に対応させるのを目安にするとよい。

⑥条幅では見せ所、ポイント字を作り、目がそこに行くように考える。

⑦条幅の作品は毎月書くように努めること。

⑧条幅を行・草書で混ぜて書くことはある。画数が少ない文字は行書で書き、画数が多い文字は草書で書く。草書で書く時は太く、小さく書く。

◇実技指導

各自の持ってきた作品に対し、時間をかけて懇切丁寧な添削指導が行われた。

(出席者 11名 小野 記)


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