日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第88回例会(平成24年12月20日)

2013年01月03日 | 例会報告

 本日の例会は、本年17回目で本年最後の例会となった。初めに谷田貝会長から資料により平成25年1月から12月までの活動計画概要と、3月に予定される段位検定試験を初めて受験可能な会員を対象にオリエンテ-ションがあった。

◇ 先生の講話

 冒頭先生から、第40回書聖展(書聖会主催、読売新聞社等後援)出展作品が、「特選書聖賞」を受賞されたとのお話があった。
 註:今回の受賞により、先生は今年秋の読売書法展での「読売俊英賞」に引き続き、2回目の大書道展受賞となる。

  1. 結構(構えを結ぶ):文字が印刷された活字の様に□の中に納めるのではなく、例えば、
    「縦長」の字目、自、耳、身、
    「横長」の字四、西、工、丘、
    「△」の字山、火、上、人、在、左、
    「下向き▽」の字下、士、可、有、右、
    「菱形」の字寺、青、草、
    「○形」の字楽、赤、水、
    などで、習字で文字を書くときは基本的な事なので理解して欲しい。

  2. 偏と旁:「江」の字は偏が縦長で旁であるエは小さい、「明」はその反対になる。(上記については例会第73回の記録と重複しているので詳細は割愛した。)

  3. 永字八法:永の字を分解すると、書に必要な技法8種類が全て含まれている事を表した言葉。
    永の字の点だけで8種類あるがこれを五~六段にならないと全部理解出来ない。次回から少しずつ勉強して行く。

  4. 今後各位が上達するに必要な注意事項。
    *級の人
    楷書、行書、草書について線質、結構を覚える。
    *三段以上のレベルの人
    楷書、行書、草書を紙全体に対してどう表現するか、一つ一つの線質、形(結構)のバランスを考えて書く。手本の通り書くのではない、また、下敷きに線の入ったものを使っていると思考力が無くなるので無地の下敷きにする。
    *五段以上の人
    書道を理解するセンスが必要、紙全体に対してアンバランスの美、カスレたり、太くて力強い線、左右非対象な文字、余白の美などを追求し,楷書、行書、草書が書ける様にする。(習字で教えた事と逆の事)
    (なお、第77回例会報告に先生から今後の各レベル別の勉強ポイントの講話あり)

◇ 実技指導

 次いで1月の規定課題「匱以成山導」および各位ごとの随意課題作品について懇切丁寧な添削指導が行われた。

◇ 配布資料

 平成25年書道愛好会例会予定表 (提供 谷田貝会長)
 検定について          (   同 上  )
 楷書と行書・草書の比較、等   (   同 上  )
 書の美 (今回で終了)     (提供 碧雲先生)
 趣味の書 山茶花        (   同 上  )
 「米」を使った漢字30例    (   同 上  )

 例会終了後、場所をニュートーキョーに移し忘年会を行った。
 書道についての会話以外に囲碁、ゴルフなど各位の得意分野の話に花を咲かせ、和気あいあいのうちに楽しい会はお開きとなった。

(出席者7名)
(篠原 記)


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