◆先生の講義
1.龍門「始平公造像記」を書く
これは、綺麗な楷書ができる前の時代のもので、日本の書家はよく勉強している。
・この龍門様式の字の書き方としては、「字の中心から左側が太く、右側は細く小さい」ことに留意して書くと良い。
・この龍門様式の字を勉強することにより、綺麗な楷書の字を作る過程(字の形や線の引き方(側筆と同じ))を学ぶことになる。
・墨付したらエイヤーといろいろ考えずに筆を引き、終わりは直ぐにパッと抜くとよい。
・王羲之もこの字(特に側筆法)をよく勉強した。
・皆さんも興味があれば「北魏龍門二十品(上)」(二玄社刊)を買って勉強してください。
・昔の人は、字の外枠だけを写し取って、この上に自分で字を書いてみることで、書き方の研究をした。
2.作品展について
・色紙、半紙、半切1/4、半切半分、半切を使って、これらの紙にどう書くかを自分で 考えて、面白く楽しんで書くこと。
・作品を作るということは、字を作ること。読める程度の字であればよい。太い字で書くもよし、紙の余白を生かすもよし。これは本人の意識やセンスの問題だ。
指導者は、ああしろこうしろとか、うまいか下手かは言わない。
(出席者10名、記録:林)