日比谷同友会 書道愛好会

日比谷同友会 サークル活動

第130回例会(平成26年12月18日)

2015年01月12日 | 例会報告

◇ 先生の講話

○永字八法のうち左払い(「ノ」の形)について

 「永」の左側の左払いは直線で書くが(収筆部分で左に払う)、右側の左払いは片仮名のノの様に回して書くこと。基本的には、筆を立てて細い線で手を回す単純な書き方が良い。水、承なども同様の書き方になる。

○「の」の字の筆の動かし方について

 筆の持ち方は、親指と人差し指で持ち、指2本を添える。筆先から45度で左から右下に入り、そのまま左下に引いて、下部から上にはね終わった先で、筆を立てて手首を回転させて回し、最後に筆を寝かせて太くしてはねる。これを縦に連続して書いて練習すること。

○かなと漢字の正しい書き方について

 初めに正方形の□枠を作り、その中に枠いっぱいを使って、かな、漢字を書く。この場合、中心をどのようにとるか、が大事な点で、楷書は中心が明確である。
 ん、そ、よ、む、大、新、無、我、女、糸等について、書き方の説明があった。

◇ 実技指導

 1月の共通課題および各人の随意課題の作品について、評価、添削指導が行われた。

◇ その他

 例会終了後、場所をビヤホールに移して、先生を囲んで和気藹々の懇談を行い、一年の例会の幕を閉じた。

(出席者 9名)(森  記)


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第129回例会(平成26年12月4日)

2015年01月12日 | 例会報告

◇ 先生の講話

○隷書について
 1、石門頌  2、乙英碑  3、礼器碑  4、曹全碑
 5、木簡 (1)駐堆帛書 (2)敦煌漢筒 (3)武威漢筒
 隷書を学ぶ場合、1、2、は、あまり参考にならないが、3、4、5、は、本にもなっていて参考になる。日本では3、4、を隷書の手本としている。特に3、の礼器碑が書きやすいと思う。木簡の(3)は、上海内陸の州の一つで、写真で本になっており、墨の形がきれいに残っている。

○隷書の約束事として次のような諸点がある。

  1. 横長に書くこと。得てして縦長になり易いので要注意。
  2. 破磔(ハタク)を必ず入れること。
  3. 半紙に二行書く場合、一行目と二行目の字の上部のラインを合わせること。また、各行の字の左側のラインを合わせること。
  4. 線をきれいに書くこと。にじみ、かすれがないこと。
  5. 蔵筆を使うこと。鋭鋒はない。穂先を戻して書く。

○石門頌、乙英碑、礼器碑、曹全碑について、それぞれいくつかの文字を例に、普段は使わない字などの特性の説明がされた。

○12月の課題の書について、字の書き方で間違え易い点の指摘があった。

◇ 実技指導

 各人の課題作品について、添削指導が行われた。

(出席者 8名)(森  記)


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第4回作品展を開催しました

2015年01月12日 | 作品展
 書道愛好会は、去る11月10日~14日まで、創立以来4回目となる作品展を開催した。平成17年の創立当初の各位の腕前は、今から思い返すと、半紙に一文字ずつたどたどしく書いている感があったが、初代講師の斉木先生、現講師の小林先生の熱心な指導と各位の努力により、楷書、行書、草書に順次習熟し、またお手本どおりに半紙にきちんと書く初心者のスタイルから、「自分らしい書」を目指すレベルに近づいてきた。

 第一回の作品展は、平成21年、日比谷同友会創立40周年記念行事の一環として、絵画、写真、俳句の各サークルとともに日比谷ビル地下食堂前で開催。2年間のブランクの後、日比谷同友会およびNTTコミュニケーションズ社様のご支援のもと、平成24年から再開した。

 書道愛好会は毎月第一、第三木曜日の午後に例会を持ち、各自が家で練習してきた課題作品(半紙による楷書、行書、草書)について、先生から添削指導を受け、また次回例会までの間に郵送による添削指導を受けながら最終清書を墨心誌に提出し、その評価を受けるシステムとなっている。
 毎月の例会では、以上のとおり半紙中心となるが、作品展向けの作品となると、一般的には半紙より大きい通称「半切」(半紙5枚分の長さ)や、その4分の1の大きさの通称「4分の1」、また色紙などにチャレンジする。今回は各自の実力アップに伴い、それぞれ上位(色紙から4分の1へ、4分の1から半切へ、など)に取り組み、また小筆による実用書(手紙や趣向を凝らした詩の一節など)にチャレンジしている。このため当会では5月頃から作品(一人2~3点)作りに取り掛かり、先生に何度もダメを言われながら仕上げていく。会員各位にはヒトに見られるというプレッシャーがかかることもあり、作品作りを通じて苦しみながらも結果的に腕前を上げてきた。

 これまでも作品展開催の都度、新規加入者を迎えてきたが、今回も初日の「一日書道教室」参加者を含め、3名が加入された。
 平成27年は、書道愛好会創立10周年の年に当たる。毎月の例会とともに、11月の作品展開催に向け、会員一同、書を楽しみつつ、さらに力をつけていきたいと願っている。

 今回の作品展には、これまで以上に同友会、NTTコミュニケーションズ社様にご支援を頂いた。心から御礼申し上げます。

(谷田貝 記)


会場正面と例会での指導風景


半切4分の1(横)


半切4分の1(縦)


小筆による実用書


半切(縦)


半切(縦)


色紙


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第128回例会(平成26年11月20日)

2015年01月12日 | 例会報告

◇ 先生の講話

1.第4回作品展について

 11月10日~14日に行われた第4回作品展について、従来の半紙、色紙中心から、半切、4分の1、さらには実用書など、内容、レベル両面で上達が見られた、との講評が行われた。

2.永字八法のうち、左払いについて

 左払いには、「直線的払い」と「曲線的払い」の2種類がある。
◎直線的左払い
45度で入筆、筆を立てて左払い、収筆部分まで一定の太さで運筆
例:秋(のぎ偏)、方

◎曲線的左払い
45度で入筆、筆を立てて左払い、収筆部分まで一定の太さで曲線的に運筆
例:人

◇ 実技指導

例月の課題作品(規定、随意)について、添削、指導が行われた。

(出席者 10名)(谷田貝 記)


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第127回例会(平成26年11月6日)

2015年01月12日 | 例会報告

◇ 先生の講話

1.龍門20品

 龍門洞窟内に刻まれた造像記のうち、特に優れた20品を集めたもの。北魏の太和19年(495年)から神亀3年(520年)に彫られたもので、六朝時代のいわゆる「六朝楷書」を代表する書風。激しい運筆、鋭角的な三角線、右肩上がりの強い構成が特徴。
「ウ冠」の例

 2.漢字、かなを美しく書くには:

 美しい字とは:
① 漢字は:
  ア、偏、旁をよせ合う。
    村
  イ.かんむり、あしには、大小を付ける。
    雲:上が大、下が小    守:ウ冠が小、寸が大
    散:上が小、下が大    台:上が大、下が小
  ウ、たれ、にゅう、かまえは、四角に書かない。特徴ある字に。
    周:真四角ではなく、縦長に書く。
② かなは:
  ア.かなのタテの中心線を揃える。
    
  イ.もとの漢字の中心線で考える。
     也の中心線
     世の中心線

◇ 課題作品の添削

 各自の課題作品の添削指導を受けた。

(出席者 11名)(谷田貝 記)


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