柳澤健『1964年のジャイアント馬場』(双葉社)を読み切った。いやー面白い面白い。
馬場さんが亡くなってから15年、今さら馬場でもないだろうと思う向きもあるだろうけど、ジャイアント馬場というプロレスラーを形作ったとされるアメリカ修業時代に焦点を充てるという斬新な試み。
それと併せて、60年代のアメリカのプロレスが実に生き生きと描き出される。
ショービジネスとしてのプロレスを極めたバディ・ロジャースについて詳細な記述がなされ、その教えを吸収した馬場はトップレスラーへの階段を駆け上がっていく。
僕がプロレスを観始めたのは、1977年からだから、馬場さんは、もう38歳。
レスラーとしてはとっくに峠を越え、揶揄さえされる存在だったけども、ここで描かれる馬場さんは全く違う。アスリートなのだ。
アメリカで大きな成功を収め、日米の争奪戦を経て帰国したジャイアント馬場は日本プロレスのエースになった。
本人曰く、その直後の昭和41年頃は、自分が一番強い時代だったという(当時28歳)し、精神的にも最も充実してた時期、まさに絶頂期。
が、ここで台頭してくるのが猪木だ。やがて日プロは、馬場・猪木の二枚看板になり、確執、そして独立。巨人症ゆえの衰えの早さ。団体運営の苦難。
終盤になってくると、自らの信じた価値観が通じなくなり、迷走する老醜とも言える馬場さんに対する記述が増えてきて哀れを誘う。
天龍離脱、鶴田が病魔に侵され、それに代わる四天王プロレス、その陰りと99年1月の死までしっかり書いてあって、一級の評伝にもなっている。
少しでもプロレスに興味を持ってればハマること必至。お勧めだよ、ホント。
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- 格闘技(4371)
- 本(296)
- 食の安全(339)
- ノンジャンル(898)
- 政治(95)
- 趣味(133)
- 事件(80)
- 環境問題(76)
- パソコン(50)
- 繧「繝九Γ(0)
- 歴史(44)
- 身辺雑記(5194)
- お仕事(679)
- スポーツ(78)
- ダイエット(7)
- アニメ(132)
- Twitter(739)
- 繝?繧、繧ィ繝?ヨ(0)
- 鬟溘?螳牙?(0)
- 譛ャ(0)
- 繝弱Φ繧ク繝」繝ウ繝ォ(0)
- 謾ソ豐サ(0)
- 雜」蜻ウ(0)
- 莠倶サカ(0)
- 迺ー蠅?撫鬘(0)
- 繝代た繧ウ繝ウ(0)
- 譬シ髣俶橿(0)
- 豁エ蜿イ(0)
- 霄ォ霎コ髮題ィ(0)
- 縺贋サ穂コ(0)
- 繧ケ繝昴?繝(0)
- 日記(0)
- 旅行(0)
- グルメ(0)
バックナンバー
人気記事