根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

強運

2010-07-19 22:57:10 | エッセイ、コラム
1995年03月下旬、その時私はバンコクに滞在し、P航空のなかなか入らない予約に苛立っていた。
日本に帰れない。
日本行きの便の予約が入らない状態で「チャンス・パッセッンジャー」というのを狙い、ドンムアン空港に行き、P航空のカウンターに行き、キャンセル待ちをしていた。
私は海外に行くと日本人と群れようとしないので、久し振りに日本人旅行者と会話する。
すると、他の日本人が訳の分からない謎掛けのような事を言う

「どこからいらしたんですか? えっ東京? じゃあ地下鉄に乗らない方がいいですよ」

言っている意味が分からなかったので

「何の話し?」

と訊くと東京で大規模なテロが行われたとの事。
その頃は学生やりながら、派遣のバイトで食い繋いでいたので、全身の毛がゾワァーっと逆立ったのを覚えている。
バイトでその電車に乗っていた可能性が高かったからである。
何故か、その年は寒い東京は嫌だ、タイに行かなきゃ!! っと急に焦燥感に駆られ、滞在費3万の見切り発車の海外旅行だった。

助かった・命拾いした…。
心底そう思った。

あまり自覚はないが、私は非常に悪運が強いらしい。
幸せではないが強運であるのは最近常々感じる。
正直、生きるのには疲れきっているのだが、なかなか寿命が尽きない。
かと言って積極的に寿命を縮めようという発想もないのだが…。
眉唾ものなのだが霊感が強いという人と会話した時には、私の背後には、ものスゴい強い生命力を宿した霊が憑いているとの事だった。
また、その背後霊というヤツは困った事に博打が大好きなのだそうだ。

確かに安全な道と危険な道があるとすると、敢えて危険な道を選ぶ傾向が私にはある。
そして、結果的に大変な生命の危機にさらされ、人格崩壊しそうな体験をしても、本人は意外とケロッとしている。
自覚がないのだ。
そして、あとからジックリ考えて恐怖に怯える事がある。

自重しているのだがこの生き方の癖は直らない。

こんな性格だから、そう長生きはしないだろうと考え人生40歳と思い、ボンヤリとその日暮らしで恐怖や苦しみを楽しみながら生きていると、いつの間にかタイム・リミットが来てしまった。

この先の人生はオマケだ、だから自分の好きな事と困っている人のために生きようと考えた。

自意識過剰な年頃のお嬢さまには、信じられないかもしれないが、私には全く邪心がない。
損得勘定で行動なんてしない。
興味がある事なら何でも首を突っ込むし、命をなくさない程度で、狂人にならないギリギリの線までで、人を助けようともする。

寿命を短く設定していると早い段階で、色々な欲も無くなる。

こんな狂った時代でも、稀にそんな生き方をしている人間もいるのだ。


今の時代は皆が詐欺師みたいなものだから、安易に人を信じる事はオススメしないが、たまには人を信じてみてもいいんじゃね?
猜疑心に凝り固まっていると、やがて人は呆れて離れていくよ。
あと付き合う人間をよく考えた方がいいかもね。

40年間、強運のみで生きてきた人間はそう考える。

そして、明日は生きてなくても構わないと考えると人生は楽しくもなる。

2010-07-19 09:57:32 | エッセイ、コラム
私が文中もしくは口頭で使う「愛」とは「見返りを求めず相手を大切に想う・大事に考える」の意味です。
「恋」とは明確に分けて使用しています。


約1年前、私のもとに夢を叶えたい、力を貸してくれませか? という女性が現れました。
才能があり、向上心も高く、努力家でもあったので、この人物を埋もれさせておくのは勿体無い、実力を思う存分発揮させてあげたい、彼女の才能と努力に見合った評価を世の中から受けさせ、ステージ上で楽しく舞う彼女の姿を観てみたい、その一心で夏から早春まで動きました。

残念ながら私の力が足りず彼女が考えていたような結果は出ませんでした。
渋谷と三浦半島突端で行われた彼女のステージは、本当に素晴らしく、スターになる資格がある人物だと私は確信しました。
彼女のライヴは、そのパフォーマンス・スタイルと繰り出す音が練りに練ったものであるため、音響と照明がしっかりした所で初めてその実力が分かるレベルです。
作る楽曲に関してもiPodレベルの優れた音楽プレイヤーでそこそこちゃんとしたヘッド・フォンで聴かないと、その音作りの素晴らしさが分からず、英仏米のアーティストと比較しても引けをとらないものです。
磨けば磨くほど光る宝石の原石だと今でも思っています。
ただ、交流を重ねていくうちに、その才能を発揮する場を与えられる前に矯正しなければならない欠点も散見されたのも事実です。
そこはおいおい、自分で言うのも何ですが、人当たりの良さに定評のある私が傍にいる事で是正しフォローする事で要らぬ誤解を受けないようにしようかなっと思っていました。
ただ本人から、改めて正式なオファーもなく、拒否すらされては、私にはどうする事も出来ません。

私は彼女の本名等、私生活については一切知りません。
言いたくないなら別にそれで構わないと思っていましたし、今でも思っています。

今回は感情の行き違いがあり、またちゃんと口頭で話し合えるホット・ラインも無かった事が仇となり、決別に至りました。

群れる性質を持たず、孤独も厭わない私は、普通の人間関係ならそう思うんならそう思っとけば? で済ますのが誤解を受けた時の私の姿勢なのですが、大切に想い、想い入れもハンパではないアーティストさんだったので今回は誤解だけは解いてお別れしたいと思い、八方手を尽くしてみましたが、それも駄目でした。

まぁ仕方がないです。
彼女は私が思うほど私の事は何とも思って無かったのでしょう。

彼女が一つ理解していないのは、昔と違いネットというシステムが出来たためそこに流布された噂は決して消える事なく、まことしやかな真実とは違う事実として記録されていき、人間は良い評判よりも悪い噂の方を信じる傾向があるという事です。
そこを幾ら私が彼女に訴えて注意しキチンと対処するように忠告しても相手にしてくれませんでした。

まだ20代ですし、人を見る目も育っていなかったのだと思います。
また人生の早い段階からショウ・ビジネスの世界に関わってきたためにたぶん利用され騙された経験も多く持ち、猜疑心も非常に強いのでしょう。

今でも彼女が音楽で成功し、好きな事をやりながらご飯を食べられるようになるのを願い祈ってますけどね。

お願い

2010-07-19 00:29:14 | エッセイ、コラム
私を怒らせるのは何かというと、礼儀がなってない事、嘘をつく事、約束を破る事。
程度問題ではありますが、これの度が過ぎるとさすがの私もスパッと関係を切ります。
私は忍耐強くもありよっぽどの事がない限り一度出来た人間関係は切りませんし、持続させようと努力もしますが、自分の尺度に照らし合わせ、これらの事がなってないと関係は切ります。
老い先も短いですし、寿命が尽きるまでにやらなきゃならない事も幾つかあるので、見込みがないと思う人間は、勿体無いとも思いますが、そこは潔く切るので宜しくお願いします。

仕方がないけれど相手があっての事なので、私にはどうしようもない事です。

考え実行しなければならない事も他にも山ほどありますし、余計な悩みはもう沢山。
いい加減放っておいて下さい。
哀しいけれど淋しいけれどもう終わった事です。

私も彼女も既に違う道を歩いています。

まぁ、彼女のファンの方は出来るだけ彼女の力になってあげて下さい。
私は相手から嫌われ疎んじられてまでサポートしようとは思ってませんし、彼女もその事は全く望んでいませんので。

今回の件ではホトホト疲れました…。