根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

七夕の朝に

2009-07-07 05:58:09 | エッセイ、コラム
昨夜フラリとバーに寄った話しは、酔いながらアップしたので、何を呑んだかなんて事は書かないつもりだが、世の中には好きなお酒の話しや音楽、文学、かなりぼかした自分の周りの人間関係なんかだけを話して済む場所も存在する事が分かった。
というか貧困ゆえにそういう場所がある事を忘れていた。

私は女の子が給士する酒場は嫌いで、なにゆえ、高い金を払ってまで、「お姉ちゃん」にサービスしなくちゃイケないのかが理解不能。
それよりは、バーテンダーさんや、たまたま隣りに座った人と当たり障りのない話しをしている方がリラックス出来て好い。

単純に名前に惹かれ、勘で雰囲気が良さそうな感じだったから、入ったお店だったんだけど、これが見事に当たり、しかも余計な客が入って来ず、静かに酒と煙草と音楽に集中出来たから、また善し。
チャージも取らない所だったし、キチンと酒の値段が書いてあるお店だったから、財布と相談しながら金の心配は無しに、良い感じに酔えもした。

女の子は大好きだけど、色々と気を遣ってあげなきゃイケないので、自分がキツい時には、少し面倒臭くなる。
それが面識や交流のある女の子なら自分を犠牲にしても楽しませてあげようとするけど、知らないプロの女の子にサービスする気は毛頭ない。

今の娘は行き過ぎ、また誤解されたフェミニズムのお陰で、カツラギさんみたいに、「サービス! サービス!!」って気持ちが完全に欠落していて、自分がサービスされて当然って顔をしているから、困る。
ありがとう、も言えない娘が多い。
お礼は言わなくても言いから、ニコっと屈託のない笑顔をしてくれるだけで、男は嬉しいんだけどなぁ…。

女の子と適度な距離を保てず、自然体で接する事が出来ないのは、10代の大事な時期に生活の中に普通に女の子がいなかった事に由来する。
また、自分という人間をどちらかと言えば、否定しがちで自信がないのにも、未だに困っている。

今はそういう女の子問題も含めて、これまでの人生で避けてきた事のツケが一度にドッと来ている時期なのだろう。

昨夜呑んだ店から渋谷の駅に向かう途中、泥酔し正体を無くした妙齢の乙女とその横で、無邪気に携帯で誰かと話しをしている女の子との若き二人組がいて、大丈夫かい? っと軽く確認したが、特にヘルプも求めて無かったようなので、それ以上は踏み込まなかった。
やっぱり、近くの自販機かコンビニでミネラル・ウォーターの一つでも、差し入れて上げるべきだったか…。
急性アルコール中毒で運ばれたり、悪い男に食べられてなきゃいいけども。
しかし、それも彼女の運命。
都会じゃ、善意もお節介と全否定されるからしようがない…。

そんな事をふと考える七夕の朝。

今夜は晴れるかなぁ…。
みんな幸せでいられるかなぁ…。