元々は鳥羽方面で焼き牡蠣食べ放題ツーリングの予定でした。
いつものように道中に気が変わり渡鹿野島(わたかのじま)まで終末ツーリングに行ってきました。
渡鹿野島(わたかのじま)はかつて「売春島」や「セックスアイランド」と呼ばれました。
公式には語られない闇の歴史でもあります。
バイクを港に駐車して渡船で行きました。
渡る方法はいくつかあります。
以前使用したのは無料の県道船、これは過去ブログでもアップしています。(下校中の小学生とワイガヤの風景でした)
今回使用したのは民間の不定期の渡し船もあります。(タクシー感覚で乗れます)
渡鹿野島(わたかのじま)をご存じない方は
こちらのNewsweekの日本語版をご覧ください。 ⇒ 「売春島」三重県にあった日本最後の「桃源郷」はいま......
地元の方に昔はどうだったのか聞いてみました。
Newsweekの記事の通りという感じでした。
最盛期の40年前には女の子は200人を超えていたそうです。
売春産業の栄枯盛衰はそのまま島の栄枯盛衰だったのだと実感しました。
昔は良かった、それは「セックスアイランド」の復活を望む声なのかはわたしには分かりません。
今は昔の記憶のような風景ばかりでした。
男と女の関係が連日連夜繰り広げられていたのは夢のようです。
著作権に関してかなり厳しい某社ですが、ここまで似ていないと苦情もないでしょう。
それに離島なので情報も流れないのでしょう。
GYOSON
島ネコのシマジロウ(勝手に命名)発見です。
シマジロウはちょっとおバカさん。
「恋の坂」を昇りつめるのか転げ落ちるのか。
曲がりくねった路地のアパートの側面はゆるく曲がっていました。
分けあってここに来た女の子にしてみれば、同じ境遇のひとばかりなのである意味働きやすかったのでしょう。
周囲の目を気にする必要もない、住む場所もはじめからある、必要なものは鵜方や鳥羽に行けば何でも揃う。
島に来るのも出てゆくのも本人の自由です。
伝統的な昔の遊郭みたいに忘八や女衒が女の子を見張っていたわけではありません。
スナック兼喫茶店兼雑貨屋さんで一服。
ここでも女将の昔を懐かしむ話が聞くことができました。
通りは人であふれていた、朝になるとお札が落ちていることも良くあったそうです。
商売柄クレジット決済(80年代にはそこそこ普及していた)はできません。
女の子と宿の支払いは現金が鉄則でした。
置き屋の主人はそこらの箱に現金を詰めて運んでいたそうです。
今だったら女の子一人一人にQRコードでも持たせるのか、どうなんでしょうね。
ツーリングの帰りに立ち寄ったのは意外な場所です。
三重県立美術館
「パラランドスケープ “風景”をめぐる想像力の現在」
パラランドスケープにつきましてはこちらの三重県立美術館の解説をご覧ください。 ⇒ パラランドスケープ “風景”をめぐる想像力の現在
<解説より抜粋>
普段何気なく見ている風景も、見る人の背景にある文化や生活が異なれば印象や読みとる情報も変化します。
廃れた「セックスアイランド」、そんな風景もわたしを通して見えてくる風景は、それとは違うのかも知れません。
道中の食堂の風景
配膳のお盆はアルマイトでした。
<帰りの国道23号>
年がら年中昼夜も大型車がひっきりなしに走る国道です。
前を走る車の挙動がおかしい。
次の瞬間そこに見えたのは道の真ん中でひっくりかえっている木製の机です。
足が1本折れている、その足も5センチ角もありそうなしろものです。
運よく机と折れた足の間は2mくらい離れてて、祈るようにして通過しました。
「危ないなぁ」
後続車は急ブレーキをしたのか衝突したのか分かりません。
あんなものに乗用車がぶつかればフロントは大破です。
栄枯盛衰どこでも起こる時代の流れ・・・
知る由もない場所や風景の紹介有難うございます。
怪我もなく帰投できてホント良かったですね。
色々と歴史は有りますね。
勉強になりました。
ヒヤッとする事は、有りますね、ご無事で何よりです!(^^)!
SevenFiftyです。
産業の栄枯盛衰がそのまま街の栄枯盛衰になる例は色々とありますね。
炭鉱もしかり、原発もしかりです。
何であんなもんが落ちているのかビックリでしたよ。
SevenFiftyです。
表に出ない歴史は各地あります。
ここもそのひとつです。
それを巡るのが終末ツーリングなんです。
あと少しずれていたらぶつかっていたかも。
落下物はどうもならんですね。
SevenFiftyです。
読み方勝ちへど同じ地名があるのは初めて知りました。
教えて頂きありがとうございます。
80年台がピークだったようです。
それでも2000年代までは商売ができたようですね。
そして伊勢志摩サミットで終演を迎えたようです。
時代の流れと言ってしまえばそれまでです。
写真も文章もとても素敵で、旅の雑誌のエッセイを読んでいるようでした。
SevenFiftyです。
ご覧いただきありがとうございます。
片岡義男さんの小説の世界観とはかなり遠いかと思います。