風疹対策については、引き続きちょこちょこと動いています。
いろいろな方のお力添えで、さまざまな成果物もできたり、今回限りにしたい!と動いています。
先日の厚労大臣のご発言に際しては、お手紙を書きました。
厚労行政を批判するわけではなく、淡々と、切々と、事実とそして一人の市民としての思いを綴り、投函しました。
今日は別のお話を・・・
我が家に学童後、男児たちが集っているのは(女児は一名)前から書いている通りですが、
何か私に話したいことがある子は、いつも遊んでいるお部屋からひょろっと出てきます。
夕飯前の時間なので、私はたいてい料理を作っていて、その横にちょこんと来て冷蔵庫の中を見たり、お皿洗いを手伝ったり
(朝のお皿が残っていることがばれますな!)お水を飲んだりして、すぐには戻らず横にいます。
そしてポソポソっと話し始めます。
学校や家庭で起きた嫌なこと、悲しかったこと、なんかについて、です。
先日、こんなことがありました。
「今日は帰りたくないな」とある男の子。以下、やり取り。
「んー?帰りたくないのー?」
「うん」
「ママがね、頭が痛いんだって」
「ママが頭が痛いなら、〇〇がいてくれたら嬉しいし助かると思うけど」
「違うよ。僕がいたら迷惑だって言ってた」
「そうー?迷惑ってママ言ってたの?」
「うん、時間は守らないし何もしないから〇〇がいると迷惑って言ってた」
「そっか。それは時間を守らないこととか何もしないことにお母さんが
怒ったんだね。大好きだから、つい怒っちゃうんだよねー。」
「大好きだから、怒るの?」
「大好きだから、真剣に怒るんだよ。どうでもいい子のことなんて怒らないよ」
「ママが怒っているときはさ、おーーオレのことが大好きなんだーって思ってみるといいよ」
その子、笑う。
「なんて、ママに言ったら叱られちゃうね。ちゃんと話を聴きなさいって言われちゃうか」
その子、笑う。
「それにさ、私も言いたくないこと言っちゃうときあるんだよ」
「えーーー、ゆうママも言いたくないこと言っちゃうの?」
「そうだよーほんと、言いたくもないひっどいこと言っちゃうときあるんだよ。
ものすごく反省して今朝も謝ったよ」
そこへひょっこり現れていた長男が参入
「そうだよ、昨日ね。ひどいんだよ・・・」(私が眠くなって暴言吐いた話が続く・・・)
その後、自然に時間になると明るい顔でその子はおうちへ帰っていきました。
このやり取りの中で、彼の顔が「大好きだから怒るの?」あたりからどんどんぱぁーっと明るくなっていきました。
親も、悪気なく、真剣だからゆえに結構きついこと言っちゃうとき、ありますよね。
こうして違う母さんに話して、気持ちが晴れたりすることがあれば、いいなって思っています。
学校でも結構友達同士や先生との気もちのすれ違いはあって、いつもそんな話を聴いています。
話すと決まって最後は笑っておしまい。
私はいつもどこでも、おんなじことをしているなあって思います。
結構前になりますが、栗橋病院のOrinasでもこんなことがありました。
「ちっとも優しい言葉をかけてもらえないのよ」
「優しい言葉をかけてもらえると嬉しいですよね」
「昨日も今日も言ってもらえなかったの。」
「昨日も病院にいらしたんですか?」
「夜中、かかっていて・・・」
「夜中も今日も同じ先生に診ていただいたのですね」
「そうなの。あら、そうだ。昨日も今日も先生病院にいたわ。」
「ずっと病院にいらっしゃったんですね。」
「先生も大変だわね」
「先生も大変かもしれませんね」
「疲れてるわね」
「先生のこと、大変だったり疲れていると感じてらっしゃると、先生が知ったら喜びますね」
「そう?そうだわね。言ってみようかしら」
「はい」
「そういえば先生に大変ね、とかありがとうなんて私、言ったことなかったわ」
「ありがとうって言われたら嬉しいですよね」
「そうよね」
「患者さんから優しい言葉をもらったら、先生、頑張れちゃいますよね」
「そうよね、人間だものね」
「そうですね」
「そうしたら先生も優しくなったりしてね」(笑)
「そうなるかもしれないですね」(笑)
子どもに対してやっていることも患者さんにやっていることも、おんなじですね。笑
こういうちょっとこじれた糸が本当はこじれてなんていないんだってそういうことを
その人と見つけていくようなこと、がとっても好きです。
相手の表情が徐々に変化していって、ぱぁっと明るくなっていくのを見ることが好きです。
母・父と子も互いに思いあうもの
医療者と患者も病気を治したいと互いに思いあうもの
互いに思いあっている二人がちょっとした思い違いですれ違っているのはとっても
残念だし、そこはちょっと見方を変えることで、よりお互いが素直に思いあえる
ようになったらいいなと思ってやっています。
よみうり新聞WEB版(yomiDr.)にも掲載されました。
コチラです。
病院でやっていることも家でやっていることもおんなじで笑っちゃうときが度々あります。
いろいろな方のお力添えで、さまざまな成果物もできたり、今回限りにしたい!と動いています。
先日の厚労大臣のご発言に際しては、お手紙を書きました。
厚労行政を批判するわけではなく、淡々と、切々と、事実とそして一人の市民としての思いを綴り、投函しました。
今日は別のお話を・・・
我が家に学童後、男児たちが集っているのは(女児は一名)前から書いている通りですが、
何か私に話したいことがある子は、いつも遊んでいるお部屋からひょろっと出てきます。
夕飯前の時間なので、私はたいてい料理を作っていて、その横にちょこんと来て冷蔵庫の中を見たり、お皿洗いを手伝ったり
(朝のお皿が残っていることがばれますな!)お水を飲んだりして、すぐには戻らず横にいます。
そしてポソポソっと話し始めます。
学校や家庭で起きた嫌なこと、悲しかったこと、なんかについて、です。
先日、こんなことがありました。
「今日は帰りたくないな」とある男の子。以下、やり取り。
「んー?帰りたくないのー?」
「うん」
「ママがね、頭が痛いんだって」
「ママが頭が痛いなら、〇〇がいてくれたら嬉しいし助かると思うけど」
「違うよ。僕がいたら迷惑だって言ってた」
「そうー?迷惑ってママ言ってたの?」
「うん、時間は守らないし何もしないから〇〇がいると迷惑って言ってた」
「そっか。それは時間を守らないこととか何もしないことにお母さんが
怒ったんだね。大好きだから、つい怒っちゃうんだよねー。」
「大好きだから、怒るの?」
「大好きだから、真剣に怒るんだよ。どうでもいい子のことなんて怒らないよ」
「ママが怒っているときはさ、おーーオレのことが大好きなんだーって思ってみるといいよ」
その子、笑う。
「なんて、ママに言ったら叱られちゃうね。ちゃんと話を聴きなさいって言われちゃうか」
その子、笑う。
「それにさ、私も言いたくないこと言っちゃうときあるんだよ」
「えーーー、ゆうママも言いたくないこと言っちゃうの?」
「そうだよーほんと、言いたくもないひっどいこと言っちゃうときあるんだよ。
ものすごく反省して今朝も謝ったよ」
そこへひょっこり現れていた長男が参入
「そうだよ、昨日ね。ひどいんだよ・・・」(私が眠くなって暴言吐いた話が続く・・・)
その後、自然に時間になると明るい顔でその子はおうちへ帰っていきました。
このやり取りの中で、彼の顔が「大好きだから怒るの?」あたりからどんどんぱぁーっと明るくなっていきました。
親も、悪気なく、真剣だからゆえに結構きついこと言っちゃうとき、ありますよね。
こうして違う母さんに話して、気持ちが晴れたりすることがあれば、いいなって思っています。
学校でも結構友達同士や先生との気もちのすれ違いはあって、いつもそんな話を聴いています。
話すと決まって最後は笑っておしまい。
私はいつもどこでも、おんなじことをしているなあって思います。
結構前になりますが、栗橋病院のOrinasでもこんなことがありました。
「ちっとも優しい言葉をかけてもらえないのよ」
「優しい言葉をかけてもらえると嬉しいですよね」
「昨日も今日も言ってもらえなかったの。」
「昨日も病院にいらしたんですか?」
「夜中、かかっていて・・・」
「夜中も今日も同じ先生に診ていただいたのですね」
「そうなの。あら、そうだ。昨日も今日も先生病院にいたわ。」
「ずっと病院にいらっしゃったんですね。」
「先生も大変だわね」
「先生も大変かもしれませんね」
「疲れてるわね」
「先生のこと、大変だったり疲れていると感じてらっしゃると、先生が知ったら喜びますね」
「そう?そうだわね。言ってみようかしら」
「はい」
「そういえば先生に大変ね、とかありがとうなんて私、言ったことなかったわ」
「ありがとうって言われたら嬉しいですよね」
「そうよね」
「患者さんから優しい言葉をもらったら、先生、頑張れちゃいますよね」
「そうよね、人間だものね」
「そうですね」
「そうしたら先生も優しくなったりしてね」(笑)
「そうなるかもしれないですね」(笑)
子どもに対してやっていることも患者さんにやっていることも、おんなじですね。笑
こういうちょっとこじれた糸が本当はこじれてなんていないんだってそういうことを
その人と見つけていくようなこと、がとっても好きです。
相手の表情が徐々に変化していって、ぱぁっと明るくなっていくのを見ることが好きです。
母・父と子も互いに思いあうもの
医療者と患者も病気を治したいと互いに思いあうもの
互いに思いあっている二人がちょっとした思い違いですれ違っているのはとっても
残念だし、そこはちょっと見方を変えることで、よりお互いが素直に思いあえる
ようになったらいいなと思ってやっています。
よみうり新聞WEB版(yomiDr.)にも掲載されました。
コチラです。
病院でやっていることも家でやっていることもおんなじで笑っちゃうときが度々あります。