☆あまちゃんの毎日ガハハハ日記☆

三男児+夫との生活、代表を務める会http://shirouiryo.com/のこと、自分の日常を綴る日日是好日

小学校ってどんなところ?・覚書

2011-02-24 04:33:48 | 保育園
今年小学校に入学した長男がまもなく2年生になります。

小学校って未知の世界だし、環境激変するから、どんなところ?と思っている方にちょっとでも参考になればなあと思い、書くことにします。
もちろん学校によってかなり違うし、何より子ども達の持つ性質によって、まったく違うのでほんの参考程度に。
すんません、だらだらととりとめもなく書きます。

●通学

通学は、7月くらいまでは近所の女子二人(保育園から一緒)と登校していました。
夏過ぎて、もう女は嫌じゃ、ということで、小学校に入ってから知り合った男子と通うようになりました。たまーに、ごくたまーに、一緒に行きたがるので、そんなときは一緒に行ってます。

学校から学童へは集団で。学童からはこれもやっぱり夏過ぎてからひとりで帰ってくるようになりました。12月からこの地域に不審者情報が相次いでいたので、最近はお迎えしていましたが

●勉強

勉強は、何とかなるかと。っていうか、小学校ってすごい、とほんとに思います。
入学前は名前くらいしか書けなかったわが子です。
スーパースローな子ですが、地道にやっています。

算数の楽しさとか国語の楽しさとかわかってくれたらいいなって思ってましたが、感じ取っているみたいで嬉しいです。
私も算数の楽しさとか漢字の素晴らしさとかいろんなものを追体験させてもらっています。

●宿題

宿題は(これが一番学校によりますが)、うちは算数と漢字と音読。私は3つは多いなあと感じていますが、でも何とかこなしています。
親御さんによって、多いと感じるか少ないと感じるかはそれぞれだなあと保護者会では実感、です。
ゆっくり、ゆっくり、勉強してもらいたいなあ、と私は思っているので、どうしても夕食前にババっと片付ける感じで、それで多いと感じているのかもしれません。

学童でやってくるお子さんも多いです。でもうちは宿題は家でしたい。お母さんに見てもらいたい。とのことです。あと学童では見せ合ったり、そういうのが嫌だとのことです。

4歳の次男は「学童で宿題はやる。家で遊びたいから」と学童の先生に宣言して笑わせています。

●学童

うちは学童は大好きです。これもその子、その学童によりますが、うちは学校には行きたくない日があっても、学童に行きたくない日はありません。
お兄ちゃん達と遊んでもらうことが大好きな様子です。実際、本当によく面倒みてもらっています。
口の悪さ、エロ歌なんかもおにいちゃん達の影響もありますが、ご愛嬌。
学校と家庭以外にも、「居場所がある」ということはなんと素晴らしいことよのうと、思っています。学校だけだと苦しくなる日もありそうです。

超大人数の大所帯学童ですが、思いっきりサッカーができたり、広いのが利点です。学校から帰ってきて、学童にいる間は基本一切、外には出れないので、身体を動かすスペースが十分あるのはいいことかなと思っています。

でも中には学童でちょっとしたいじめに似た問題があるところもあるようです。


●委員(小学校&学童)

先輩母さんから「卒園の3月も忙しいが、より4月が忙しい。4月は仕事のペースを緩めよ」とアドバイスいただいていたこともあり(感謝!)、また昨春は、息子達3人全員!が新しい環境、ということもあり、ガクっとペースダウンしました。

いまの小学校ってどんなところかな?という単純な興味もあって、まずは学活委員(学年代表)を務めました。学活委員ていうのは、学級委員みたいなものでしょうか。

これはよかったです。先生の感じ、校長の考え、学校のスタンス、PTAの関わり、なんかもよくよく見ることができて、一年目でここらへんのことがわかった、というのはよかったと思う。

ただし、「毎月一回平日に学校へ行く」役割なので、WMにはどうでしょう。

委員会だけならいいのですが、平日の学校行事、結構多いです。(学校による)
学期ごとに保護者会や授業参観があったり、今月は学校に「平日」行かなければならない日が、3回。結構、厳しいです。

が、今年学活委員の3人が全員WMだったこともあり、1年生は勝手に(公にすると反対されます)毎月の委員会を「交代制」としてしまったので、これはとてもよかったです。

委員とは別に係りもあって、これはお祭りごと、なんかに召集されるもので、来年はこちらにまわろうと思っています。

今年は一年間仕事量も減らし、のんびりでした。これでも(笑)学校行事も保育園行事もほぼすべて出席できました。

また、学童にも委員というのものがあります。学童は皆さん働いているので、集まりも行事もすべて土日。参加しやすいという利点はありますが、こちらも毎月のように会議か行事が行われているので、休みがつぶれてしまうという点も。

学童の委員を一年務めた友人に話を聞くと、学活委員の方が楽かなあという感想をもったりします。

ちなみに低学年のうちにやっておくほうがいい・・・?という噂は、ある意味、真。
高学年の母達、とてもとても頼もしいです。一年生はいいのよー、と甘やかしてくれます。笑。

三人目の母さんだったりすると、上のお子さんが20歳過ぎてたりして、別世界を見せてくれます。(うちも三男が6年生の時には長男は18歳だー。え、、私は何歳になるんだ。48歳だ!!!)

ちなみにクラスの代表、ではなくて、「本物のPTA」は本当に多忙です。毎日のように集まったり作業をしたりしているようです。会長さんの活動報告を聞くと、ほんとに頭が下がります。


学校に入ってからいろんな問題に直面します。一番は発達障害をもつお子さんのこと、特別支援教育のことです。もっと柔軟にもっと細やかに、と願っていて、学校やその他関係者の方と何とかならないかな、と話をしています。
特別支援教育については、もっと進んでいる地域、学校によっての格差も大きいと思います。すごく大事なことだと思います。



小学校は保育園とは(きっと幼稚園とも)別世界です。でも教育ってやっぱりすごい!って当たり前ですが思います。すごい素晴らしいし、すごい大事って。

『お母さんは勉強を教えないで』という本を昔読んだことがありますが、それも確かに!と。保育も教育もプロに任せ、あくまでも親は邪魔せず見守り、だな、と。
またこの見守りが難しいんだ!親として、まだまだ課題です。
いまは毎日宿題をしている息子をキッチンから覗いたり隣に座ったりしながら見守っていますが、次男・三男でも同じようにできるか・・・これも別の意味で、課題です。

また思い出したら書きます。

なんだかたいして参考にならないですね。

色鉛筆の名いれにいいスタンプ、必要な方は、お貸しします。



再訪 【ポルトボヌール】@自由が丘

2011-02-15 02:47:08 | 携帯からの投稿
またまた行ってきました、【ポルトボヌール】@自由が丘

なかなかどうして我が家からは行きにくい場所にありますが、舌が求めているので、仕方ありません。笑

日中は、蒲田の(通称)タイヤ公園で遊びまくり。そんなに大きな公園というわけではないのに、園内にタイヤがなんと、3000本もある楽しい公園です。長男のジーンズが破ける程、遊びまくりました。

帰りは先に帰ってていいよーとしつこく四男子に勧めましたが(苦笑)、皆一緒に行くー!とのことで。

なぜしつこく勧めたかというと。
ポルトボヌール、毎週日曜日14時~17時はクレープバー+1ドリンクがついて、1200円 (小学生まで900円)

夢のような企画~☆しっとり楽しみたい&味わいたいなと。お店をしている友人姉妹との再会も楽しみだったし・・・ま、しっとり、は夢で終わりましたが嵐の中で美味しくいただきました。

私は3枚(塩キャラメル、チョコレート+アイス、バナナ+アーモンド)、いただきました。絶品。とても美味しい珈琲とともに。

しかも、以前もブログに書いた個室は、お子用のプレイルームと化していました!
これには子ども達も大喜び。カーペット敷きなので、ねんねの赤ちゃんも安心です☆
子連れが行きやすいお店、として、着実に進化しておりました。
素晴らしい~☆

甘いのも絶品ですが、お食事のガレットがやっぱり恋しいので、また行きます!

こぶたは今日も素敵な場所です

2011-02-10 17:02:13 | 携帯からの投稿
今日は久々のこぶたカフェラスカルさんにご相談したいと思い始めて早数ヶ月、ようやくしっぽを捕まえさせていただきました。笑。

いまの活動のことも新しい事業のことも、それはそれは核心を突いた質問が、ズキーンドキューンとやってくる。
大変大きな学びがありました。
自分のモヤモヤを再確認、再認識、モヤモヤを直視するきっかけをいただきました。

ラスカルさん、ありがとうございました!!!

ラスカル大先生を待っている間に恭加さんの数秘リーディングを受けました。

生年月日しかお伝えしていないのに…なぜ、そこまで、わかるのでしょう。

なぜでしょう。
なぜでしょう。
導きって、すごいのね。

なぜなのか、それは私にはわかりませんが、自分と息子達について、ドンピシャリな現在の状態、息子達を育てるにあたりに気をつけるべきこと、を伝えていただきました。

こーれーがー!すごーい。
三者三様の息子達のこと、どこで盗み見したのかしら?という位、言い当ててくださって、手をばしばしと叩く。(失礼しました)興奮、興奮!

ホントにすごいです。アッパレー。

子ども達の陥りそうな問題点をちょっと意識して、なおかつ子ども達が生まれてきた意味をそれぞれ感じながら、育てていきたいと思いました。

こぶたは今日もとても居心地がよくて、あったかい場所でした。
たくさんの愛すべきひと、人、人、に会えて、幸せな一日でした。
そこに集う素敵な人達と、居心地よい場所にと配慮とあたたかい眼差しと厳しさもきちんと兼ねて迎える方達の素晴らしさと。感謝!

『産後うつ 苦しみの実態』

2011-02-05 04:23:47 | GYOGYO
NHKミドルエイジクライシス『10人にひとり 産後うつを支える』が番組HPにUPされています。

『産後うつ 苦しみの実態』『おせっかいで救う』とマドレボニータの吉田紫磨子先生が取り上げられています。
たくさんの人に見ていただきたいと思います。

受験も仕事も自分の頑張りだけでかなり乗り切れる。
もちろん周囲の力もあるのだけれど、それよりも自分次第のところはかなり大きいのではないでしょうか。

けれども、子育てだけは別。
子どもを産むまでは、周囲に目に見えて手を差し伸べてもらう機会がほとんどない。
が、子育てはひとりでできることじゃない。
夫婦だけで完結することじゃない。
その前に、出産後の身体は思う以上に消耗しているのです・・・

手を差し伸べ、差し伸べられて、やっとスタートするもの、だと思うのです。

私の友人で、いまや子育てサークルの代表として活躍している方がいます。たくさんのお母さんに寄り添いあったかい風を吹かせている彼女が、産後うつになったときのことを話してくれました。

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産んで人生がおわった。
お産がこんなにきついものだとは思わなかった。

逃げたくて、吐き気がした。
電気をつけることも思いつかない。

夜になっても、電気をつけたくない。
身体はお産で消耗しているのに、お世話が限りなくある。
かわいくない、嬉しくない、人生終わり。

車を運転し、何度もこのまま・・・と思った。

心がない、ふわふわ。
人生が終わった感じ、逃げられない。
子どもがいることが嬉しくない。「おめでとう」じゃない。
「おめでとう」って言わないで・・・。

薬を飲んで、抗精神薬が手放せなかった。
一年かかって治った。

紙一重。
助けを求めているお母さんは多くいる。
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自分がまだ結婚もしていなかった時に、仕事仲間の奥様を産後うつで亡くしました。
産後うつで亡くなる、そんな悲しいことが起きないように、私もおせっかいをしていきたいと思います。



『小さな命を救いたい 新生児医療の現場から』

2011-02-05 03:27:07 | 医療のこと
2/4 神奈川こども 豊島勝昭先生による
「小さな命を救いたい 新生児医療の現場から」@横浜へ行ってきました。(今回は参加者として、です♪)

200名定員の会場は、ほぼ満席でした。

帰ってきて夫に
NICUに入院する赤ちゃんは33人にひとりだよ」と
改めて話すととても驚いていました。
クラスにひとりなんだ、と。
(まさに長男のクラスは33人)

もはや他人事ではないです。
以下、先生のお話から

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赤ちゃんの12人にひとりは早産の赤ちゃん 

1000g未満の赤ちゃん20人にひとりがNICUで亡くなるそうです。
4ヶ月の早産 500g未満でも救命可能になったそうです。

NICUに入院する赤ちゃんとは
1.早産(低出生体重児)
2.生まれつきの病気 
3.お産で調子の悪くなった赤ちゃん 

この3つだそうです。

お腹の中では、胎盤に守られている 
母と離れた途端に発祥する病気は重症 

<横隔膜ヘルニア> 3人に2人は救命 命ははかないということを
日々実感される。

<心臓病>
100人にひとりは心臓病
人工呼吸器を載せて帰宅した子 
安全だから病院・・・?病院では笑わなかった 
帰宅した後、笑顔が増える 
5歳で歩き出し5歳半でおしゃべり始めた
 
それぞれの子にそれぞれの成長 
病気はなかったものにするものではない その病気と生きていく

<ダウン症候群> 800人にひとり 最重症の病気ではない 
優しくのんびり屋の性格の子が多い 書道家や芸術家になる人も 
病気になりやすい体質 

<18トリソミー> 
2000人にひとり 一年以上生きられるのは20人にひとり 
寿命は1週間、1ヶ月・・・ 限られた人生、一生 

”かわいそう、だけじゃない” 

<今を生きる>

医学は魔法ではない。病気を治す・治さないだけが医療の仕事ではない 
分娩とは、最も事故になりやすい 
誰にでも起きる分娩時の仮死児

後遺症なく救命できるわけではない 救った命をどう支えるか 

神奈川 搬送先決定まで120分以上が”46%”(2006年)

都道府県別周産期死亡率 1,2位だったのがついに40位へ 
NICU入院数が”5年で1.5倍”増加 
時間外の勤務は”週96時間”・・・
県外搬送100件(2006年)短期研修医育成制度導入→40件

誰かが譲ってくれた場所を良くなったら、誰かに譲る。一緒に同じような境遇の方を救う。

横浜ベイスターズ村田修一選手  
お子さんがNICU卒業児
ホームランの本数と
「がんばれ!!小さき生命たちよ」
本の収益を小児医療へ全て寄附
 
『それぞれの成長 それぞれの喜び』

未来を守るのは「子ども達自身」
NICU学校プロジェクトスタート
「生命の授業」NICUご家族とともにNICUの現状を
中学~大学で話してくる事業

ペ・ヨンジュンさん 800万するNICUのベッド8台寄附
韓国のスターにしてもらうだけでいいのか?


豊島先生の好きな言葉
『他力本願』
自力を尽くした後に他力が生じる

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懸命にこの問題に取り組む医療者たち、家族たち・・・
強く心打たれました。

自力を尽くそう。
自分は自分の場所で、と改めて思いました。
今日は一緒に行った @noguchi705さん に小1の交通事故の話を詳細にしたこともあり、懐かしく思い出しました。

長男の痙攣重責もそうなのだけれど、やはり自分のあの交通事故がなかったら、いまの活動はしていないだろう。

あんな大事故で奇跡的に助かったこと、それはやはり「生かされている」ということを感じるし、生きている意味を感じ、できることをしなければ、と思うのです。
前へ。

この国で起きていること~底の無い沼 ニッポン~

2011-02-01 12:09:54 | 医療のこと

「産科女医からの大切なお願い」
で、『妊娠前に知ってほしいこと』を丁寧に、かつ力強く、訴えている宋先生がブログで書いてくださったことが、頭の中をぐるぐると、心の中をぐさぐさと突き刺しています。

以下、許可を得て、転載。
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底の無い沼 ニッポン

当直帯の早い時間。
救急隊から病院に搬送を要請する電話がかかってきました。

高校生。病院にかかったことは無いけれど、妊娠していると。
推定9ヶ月。5分おきの陣痛が疑われる。

あ~、未受診妊婦か。
でも、NICU満床なんだよね。

妊娠週数の分からない搬送を受けて、赤ちゃんがこの病院で診られないくらい未熟だったら、困る。
結果として赤ちゃんに「ベストな」医療を行うことが出来ず、後遺症が残って訴訟になったりしたら・・

まず頭に浮かぶ考えは、「NICU満床なため受け入れ不可能」
それが無難。

でも・・
地域の病院を知っていると、妊娠週数の分からない未受診妊婦を受け入れるような病院はなかなか無く、おそらく救急隊員は右往左往。救急車内で産まれたりしたら・・

その時、まだ数人の産婦人科医が残っていたので、
「搬送を受けよう。そして妊娠週数や陣痛・子宮口を評価して、必要あれば母体搬送か新生児搬送をしよう」と決断しました。

やってきたら、結構お腹が大きくて、そのまますぐにお産になりました。

お産は、安産。(若いってやっぱりすごい)
赤ちゃんは元気。搬送しなくて良さそう。

一件落着。



な訳ない。

女の子はどうして妊娠したのに、どの病院にもかからなかったのか?
産んだ赤ちゃんを育てるつもりなのか?
育てられるのか?

助産師が女の子に一つ一つ聞いていきます。

元々月経不順で4~5ヶ月こないこともあったため、妊娠に気付くのがとても遅かった。
おそらく妊娠したのは両親が離婚でごたごたした時期。相手とはもう連絡は取れない。
貧しくて両親も兄弟も働きづめで、学校から帰ってもいつも独りだった。
母が他の兄弟を連れて出て行ってからはますます貧しくなった。
父に妊娠のことを告げたが、無保険であること、もう堕ろせそうにない大きさであることから、病院に連れて行ってくれなかった。
お腹の中で赤ちゃんが動いても、嬉しいとか母性とかの感情は湧かず、不安と嫌悪感だけだった。

そればかりでなく、女の子は恐らく何ヶ月もお風呂に入っていないだけでなく、歯磨きもしていないようで、本人も母親が出て行ってからはシャンプーや歯磨き粉がなくて洗えなかったと。

聞けば経済的に本当に逼迫しているようで。

それにしても、高校に毎日通っていたと言うのに、学校では誰も女の子の異常な状況に気付いてあげられなかったの?
髪の毛はベタベタだし、匂いもかなりするし、お腹もただ太ってきたではすまないくらい出ていたし。
学校がセイフティーネットとして機能していないなんて。

これが同じ国での出来事なんだろうか。不衛生、栄耀失調・・
俄かには信じられないくらいでした。

日本は豊かな国だと思っていたけれど、網の目から零れ落ちてしまった貧困家庭は同じ国に住んでいるとは思えない暮らしであることに衝撃を受けました。

自分だって、その家に産まれたら、どうやって高校生の女の子一人でその状況から抜け出せるだろう。

赤ちゃんじゃなくて、出産した女の子自身が本当は児童相談所に保護されるべき対象でした。

女の子は、子育てをしたいとも思わないし現実に育てられないので、里子に出すことにしました。
助産師と女の子の判断で、赤ちゃんに面会はしませんでした。

私は近くのコンビニで、生活用品一式と食べ物を買い、「伊達直人より」と紙を貼ってその子のベッドサイドに置いておきました。

モラル低下との関連が言われている未受診妊婦。私もモラルのない未受診妊婦はたくさん診てきました。
でも、ここまで貧しく自分ではどうしようもない状況の未受診妊婦を見ると、責める気は全く起きず、日本と言う国の現状について考えざるを得ませんでした。

子供の貧困問題は、大人とは別の問題として考えないといけないんでしょうね。
貧富に関係なく「夢の医療」を受けられることよりも、日本に住む全員が健康で文化的な生活を送れることの方が先。大人の貧困だって自己責任ですむ問題では全く無いけれど、子供には責任を負わせられない・・

私に出来ることは・・
まずは子供に自分の体を知ってもらおう。
踊る産科女医 (実用単行本)/吉川 景都
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なんて苦しい・・・。
なんていろいろな問題を含んでいるのだ。

貧困のこと、貧困の連鎖のこと、学校のこと、教育のこと、性教育のこと、妊娠・出産の無知のこと、無関心のこと、手を差し伸べる&差し伸べられない社会のこと・・・

前々職で、アジア諸国のNGO支援に携わっていたこともあり、貧困がどれ程底がないものか、それがどれ程のものか・・・少しは感じてきました。

けれども、これは、「この国で」起きていること。

日本の医療を知ってからは、知った当時あまりにも愕然とした、もう「この豊かな国で」とは思えない。

自分達がよければ、自分達の暮らしがよければ、それでいい、なんてことは決してない。

贅沢をせず、つつましく生きる。そしてわずかでも少しでも苦しんでいる人のもとへと届くように。できることを。

亡くなったひびきちゃんもそのことを訴えていた。