☆あまちゃんの毎日ガハハハ日記☆

三男児+夫との生活、代表を務める会http://shirouiryo.com/のこと、自分の日常を綴る日日是好日

頭を打ったこととその後のこと 母だけ学ぶことは矢面に立たせること!?

2012-05-21 12:01:24 | 医療のこと
先日、5歳の息子(久々にこちらでマタイ、と呼びます)が頭を打ちました。
初めての外科的な受診で、いくつか学んだことがあるので、ここでシェアしたいと思います。長文ですが、よろしければ。

5月6日、GWの最終日でした。

群馬の叔母が来てくれて、朝からお花の種を植えたり、そのうちに雨が降ってきて、家の中でかくれんぼをしたり、のんびりと過ごしていました。

16時が過ぎて、雨もやみ、叔母がせっかく来たのだから何か買ってあげたい・・・といつものように言ってくれて、子ども達3人は喜んで外出。私はなんかかやと家事をしていたように思います。(3人連れて歩くことはとても大変なのに、近いコンビニだからと、70近い叔母一人に行かせてしまったことをその後、若干反省・・・明らかに、母、サボりました。)

後から聞くと、雨の後だったので滑りやすいと上の子は走るマタイを止めに行ったりしたようですが、結局マタイは走ったままコンビニへ。つるっと滑って頭を打ちました。
その瞬間、わあっと泣いたとのこと。そして痛がったとのことでした。
その後、何とか泣きながらもいくつか商品を選び、購入し、帰宅。

おもちゃを選んでいるときにも頭を打った話をするとわかんない、と答えていたとのことでした。

帰宅後も、さりげなく頭を打ったときのこと、その打った場所のことなど聞きましたが、打ってない、というかこんなもの(おもちゃ)絶対選んでいない、とのこと。

明らかにその時間の記憶が飛んでいるようでした。

私の高校がラグビーが強いところでしたので、脳しんとうを起こした選手が、試合後に試合のことをまるで覚えていない、という話はよく聞いたことがありました。

それと似たようなことかな?と思いながら、まずは会の講座で配布している「小児救急 こんなときはどうするの?」の「頭を打ったとき」のページをめくりました。
すぐに救急へ行くべき症状は、
○意識がない
○けいれんを起こしている
○鼻や耳から出血している

と書かれていました。これはすべてNOでした。

夫はこぶができていないから心配、受診したほうが・・・と言いましたが、これは会の講座で、頭を打ったときこぶが出来ているか出来ていないかは心配な状態かどうかには直接関係ない、と聞いていました。
(つまり、こぶができていても心配なことはあるし、こぶができていないからといって心配だということではない、ということです。)

そのことを伝えると、へえええ。と夫も叔母も納得しました。

その後、夕飯の支度。まだ若干頭を痛がっていたので、好きな物を作ってあげようと思い、マタイに聞くと、カレー。

カレーができあがると、「カレーが食べたいなんて言ってない」とのことでした。(ねぎとろ丼が食べたいと)

普段こういうことはない子なので、ちょっとあれ?と思い、やはり記憶のほうに何らかの衝撃があったのかな、と推測しました。

家にある「小児科のお医者さんからママたちへ」の「頭を打った」ページをめくり、確認。
大丈夫な目安にはこうありました。

1.頭を打った直後に大声で泣いた
2.そのあとで、嘔吐やけいれんがない
3.泣き止んだあとはケロリとしている
4.打ったところにへこみがない

すべて○でした。
(但し書きがあります。それは末尾に記載しますね。)

名前や日にちが言えないようだと心配、という項目があったので、自分の名前と保育園のクラス名やお友達のお名前などを確認。これは問題ありませんでした。

顔色は若干青くて、頭を少し痛がる程度。

前日、お腹が痛いと言っていましたので、お腹の痛みをこのくらいとすると(手を広げ)、いまの頭の痛いのはどのくらい?と聞くと、その半分にも満たないくらいの手を広げていました。

吐いたり、時間の経過とともに頭の痛みが落ち着くのではなく痛がるようになったら、すぐに救急外来へいこうと思い、そのことを二人に伝え、子を寝かせました。
痛みは時々あるようなものの、強い感じではありませんでした。

心配で心配でたまらない、ということはありませんでしたが、頭の中には小学生のころだったでしょうか、のぼり棒から落ちて翌日死んでしまった小学生のニュースがあり、当時とてもショックを受けましたので、「吐いたら迷わず行こう」と思っていました。

翌日、月曜日に一般病院の脳外科を受診。コンビニでの出来事は覚えていない、その後の夕飯時のこともお話し(もちろんメモに書いて持参しました)、また名前やクラスなどは頭を打った直後から問題なく言えることもお伝えしました。
(お母さん、パーフェクトー!と言われました。笑)

その後、CTを撮りました。異常はありませんでしたが、二日間は安静にしているように、そして目を離さぬようにと言われ、また「1日に5~6回吐くようだったらすぐに連れてきて」とのことでした。
1回でも吐いたら行こう、と私は思っていましたが、「子どもは頭を打つとよく吐くので、まあ、5~6回吐いたらで」と言われました。(さすがにこれは親としてはもうちょっと早めに行くかな、と思います。)

2日間保育園をお休みさせて、様子見をし、何事もなかったので、よかったです。
頭の痛みは身体の打撲と一緒なので心配ない、そのうちによくなるとのことでした。
子どもは頭を打つとよく吐くので、食べたがらない時は無理に食べさせないように、と注意を受け、いただいたペーパーにも当日のお風呂は控えるようにと並んで、そうありました。
これは私はちょっと判断ミス。(なのでパーフェクトではありません。)
無理やり食べさせたわけではないですが、ちょっぴり頑張れ~と励ましたような気がしています。

私の両親は夕飯時の話を聞いて、救急を受診するよう私に言いました。
ひとつひとつ私が判断した基準となることを話して、最終的には親のあんたが決めることよね、となりましたが、「心配」というのはなかなか厄介な生き物だと感じました。

心配をどこかになすりつけずにいるためには、それなりに学ぶこととそしてそれをきちんと伝える技量が必要なのだなと感じました。

『知ろう!小児医療 守ろう!子ども達』の会は、親が診断を下す、という活動では決してありません。
けれども、子がいますぐに行くべき時か様子を見れるのか、そこを親が判断する。
しかしそれだけではなくて、周囲(旦那さんや奥さん、実両親、義両親)からの助言にある意味では対抗、抵抗する、というのはなかなか大変なのかもしれないな、と思った出来事でした。

つまりお母さんだけを集めて講座をしてお母さんだけが理解できるようになっても、それはやはり彼女たちをある意味では矢面に立たせること、といったようなことがよぎりました。これについてはずっと考え続けています。
パパママ講座もやっていますが、共有することの大切さ、を改めて痛感しました。

そして使ったツール(本や冊子など)はあくまでも補助的ツールです。
そっと触ったり顔色を見たり、遊んでいる様子を見守ったりしていたのが、一番の決め手、元気な様子が一番の決め手、でした。

どんなツールであれ、結局ツールに依存してしまうと、また判断を誤ることもあるなと思いました。
いろいろ感じたマタイの出来事でした。

大事に至らず、本当によかったです。(今でも頭を打ったことは覚えていません)

※誤解を与えやすい個所など、補足説明が必要でしたら、ぜひコメント欄にお願いします。※

『小児科のお医者さんからママたちへ』
P.67 頭を打った
<本文中の続き>
ただし、頭を打った直後は大丈夫でも数日間は要注意です。
数時間から数日後に嘔吐があったり、頭痛がとれなかったり、ことばが不明瞭になったり、転びやすくなったりしたとき、あるいは元気がまったくなくなったり何か変だと思ったら、脳神経外科やCTなどの設備がある総合病院を受診してください。


追記(6/5)
一時的に記憶がなくなる、記憶が飛ぶ、ということはよくあるのですか?と質問を受けました。
転倒した直後の記憶が飛んだこともその後の夕飯時のことも、頭を打った後にはどちらもよくあることとのことでした。