
2012年作品。
和田竜原作の小説の映画化。
豊臣秀吉の北条攻め。北条方の支城 忍城は石田三成の2万の大軍に対して、城代成田長親(野村萬斎)は500人の軍勢で戦い落城しなかった。
北条家に仕える成田家は豊臣秀吉と戦うことになったが、領主は豊臣に内通しており戦をせずに城を明け渡すことになっていた。しかし、城代となった成田長親は石田三成がよこした使者に対して、戦をすることを宣言してしまう。長親は武道は全く駄目だが、領民から でくのぼう の意味で のぼう様と呼ばれ、親しまれていた。ここに侍大将と百姓の心が一致して、石田三成の軍勢との痛快なる戦が始まった。
野村萬斎、佐藤浩市、成宮寛貴、榮倉奈々、上地雄輔など豪華な出演陣です。
野村萬斎は妙な城代を上手く演じました。舟上の田楽踊りは見事。

成田方の武将役の佐藤浩市は、やはり存在感があります。板東侍が凝縮された男臭さがスクリーンを通して匂ってきます。

やんちゃな姫役を演じた榮倉奈々も良い雰囲気が出てました。彼女は演技が上手くなりましたね。

原作小説とほぼ同じ流れで映画化されています。原作が映像化を前提としたような作りでしたので、うまくはまりました。
成田長親の戦いぶり、そして彼を慕う百姓の反応など、面白さのツボを押さえた映画でした。これは本当に面白かったです。お薦めです。
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