Mahler Symphonies 1-10、Das Lied von der Erde
Gary Bertini Kolner Rundfunk-Sinfonieorchester
1984年から1991年にかけて収録されたベルティーニ指揮 ケルン放送交響楽団によるマーラー交響曲全集。第10番アダージョと「大地の歌」も含め11枚のCDに収録されています。
ベルティーニという指揮者は知名度が低いです。私自身もベルティーニはマーラーの交響曲でしか知りません。ケルン放送交響楽団も、ドイツに何個かある放送局のオーケストラ。有名なのはクーベリック時代のバイエルン放送交響楽団、インバルのフランクフルト放送交響楽団あたりで、ケルンが出てくるのは滅多にありません。
こういうマイナーな指揮者による地方のオーケストラによるマーラー演奏。
ところが、このマーラーがただ者じゃない。ショルティ指揮シカゴ交響楽団のような正確無比かつ巨大パワーで圧倒する演奏ではありません。そもそもできるわけがない。しかし、決して下手なオケじゃないことも確か。クーベリックのバイエルン放送交響楽団よりは数倍上手いです。
変わったことはやっていない中庸の解釈と演奏です。それでもって、感心さらには感動をもたらしてくれました。特に第9番、大地の歌はおそらく日本公演のライブ収録でしょう。指揮者もオーケストラも燃えています。そして、ミスが見あたらない。しかも音質が冴え渡っています。当時の東芝EMIの技術者が丹精を込めて収録したのでしょう。これは名演奏、名盤です。
目立たない、売れない指揮者ですが、このマーラーは絶品。お薦めです。
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