扶桑社ロマンス 368ページ 838円+税
インテリア・デザイナーで賃貸オフィスのオーナーのスザンヌのところにオフィス契約に来た警備会社社長のジョン。ジョンは元SEALで多くの敵を倒し「ミッドナイト・マン」と呼ばれる腕利きの隊員であった。スザンヌとジョンは出会った瞬間から強く惹かれ合う。次の夜、スーザンのところへ殺人者が。危機に陥ったスーザンはジョンへ連絡、駆けつけたジョンによって、2人の殺人者は倒された。ジョンはスーザンを守るために、二人で彼の隠れ家へ。
扶桑社ロマンスの女流作家もの、すなわちロマンチック・サスペンスものと思いきや、これはSEALという特殊部隊で鍛え上げられた殺人兵器のような男による アクション、ハードボイルドもの。このバイオレンスをベースラインにして、二人のラブロマンスが進みます。殺人兵器男によるラブロマンスでありますから、官能のシーンも激しさの極み。ここは獣です。 これが女流作家による作品なのかと、疑うばかりです。
ラブロマンスが流行る米国では、多様化が進みこういうバイオレンスものも売れるのかと感心するばかり。バイオレンスがあるからラブロマンスが引き立ち、これが女性を中心とした読者を喜ばせるのかと 考えたりします。
タイトル「真夜中の男」はぱっとしませんね。原題「ミッドナイトマン」もダサイけど、邦題よりはまし。読者の興味を引くために、全く違ったタイトルとすべきです。これは出版社に考えていただきたいところです。
リサ・マリー・ライスは初めて読みました。ちょっと気になる作家です。数冊の翻訳が出ていますので、読み進めてみようという気持ちになりました。
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