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「LPジャケット美術館ークラシック名盤100」 高橋敏郎

2010-12-21 | 本と雑誌
新潮社 110ページ 1300円+税

Lp

世界的にも有名なレコード蒐集家 高橋敏郎さんがコレクションから選んだ LPジャケット100選。この続編に指揮者 佐渡裕さんとの共著「バーンスタイン名盤100選ーLPジャケット美術館〈2〉」があります。こちらを先に購入していました。

LPの時代、ジャケットも含めて芸術品であったことが窺われます。小さなCDになって芸術としてのジャケットの位置づけが薄くなり、そして現在のMP3などのデジタルファイルでは、芸術性は消散してしまいました。
iPod TouchやNanoのカラー液晶にジャケットを表示するのは、過去のジャケット制作者へのオマージュなのでしょうか。

名画をLPジャケットに使ったというだけではなく、なんとピカソやシャガールがLPジャケットのために絵を描いたという時代があったのです。
今でも「ジャケ買い」という言葉がありますが、この書にあるマリー・ローランサンの絵画を使ったブーランクのバレエ音楽集や 漫画家レヴァインによるサン=サーンスの動物の謝肉祭は、レコード店で見た瞬間に 間違いなく買っていたでしょう。

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本書に取り上げられているジャケットはフランス、アメリカ盤が多いです。ドイツ盤が少ない。なるほど、DG(ドイツ グラモフォン)が1枚もありません。ジャケットの上部1/3ほどに黄色い枠を作って曲名と演奏者を書かせていますから、レイアウトや色調に制約が出てしまう。DGのジャケットが選ばれないのは、仕方ないですね。「バーンスタイン名盤100選」ではDGが結構選ばれていましたが、これは佐渡裕さんが 演奏で選択したもの。「この黄色の枠が無ければデザイナーが活躍できるのに」と思った次第です。

LPの時代からクラシックを楽しまれているお方にはお薦めです。



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