子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

冬の遊び

2014年01月17日 | 小学生時代
退屈な正月を過ぎての、小、中学校のころの冬の遊びです。

今よりも寒かったから体を動かす遊びをしました。個人の家では遊べないし、体育館もなかったので寒くても外遊びでした。
その一つが「おしくらまんじゅう」です。4,5人いればできます。小学校の西運動場に行き(野球の三角ベースもここでしました。遊びのホームグラウンドでもありました)円を描き、その中で背中合わせに立ちます。

わたしたちの暗黙のルールがありました。それは小さい子は内側に立たせることです。おしくらまんじゅうはおしりで押し合います。小さい子が外側にいては最初にはじき出されます。それでは小さい者は面白くないでしょう。少しでも長く円内にいられるように上級生が計らっていたのです。
これは結構温まります。今の子どもたちはおしくらまんじゅうをするのでしょうか。外遊びを勧めたいですね。

佐賀県武雄市ではニュースポーツとして「美味暮(おしくら)まんじゅう」を始めて13年目になるそうです。

手ぬぐい取り」という遊びも冬にすることが多かったと思います。日当たりのよい、風の吹かない板塀の前でしました。何人でもできますが、5,6人くらいがよいようです。日本手ぬぐいか鉢巻が1本あればできます。

最初にジャンケンで1番から順番を決めます。1番がとんさん(殿様)でその次に家来が順に並びます。一番負けがカンジンと言いました。
カンジンは一番下の家来の前に立ちます。
その家来は両手を肩幅くらいに縦(親指が上で小指が下)に開いて、両手の親指と人差し指の間に手ぬぐいを垂らします。カンジンは隙を見て上から手ぬぐいを取ります。家来は取らせまいと手ぬぐいにかかる瞬間に手ぬぐいを握ります。手ぬぐいを取ればカンジンの勝ち、手拭いを握れば家来の勝ち。勝った方が次の者の前に進みます。

勝つために取り手は百面相をしたり気をそらそうとしたりします。そこがこの遊びの面白いところでもあります。勝ち上がった者がとんさんの前に進みます。
とんさんの前で恭しく一礼します。ここで笑ったり歯を見せたりしたら、とんさんは「無礼者、さがれ」と言い、言われた者は最後尾からまた同じことを始めます。
無事一礼が終わると、手ぬぐいを持つのは上がって来たもので取るのがとんさんです。とんさんが勝てば「さがれ」と最後尾を指差します。とんさんが負ければカンジンになります。下剋上の遊びです。

筑後市では「とのさん引き」と言ったそうです。各地にあったのでしょう。今の子どもたちもやっているでしょうか。